和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
Blue Tears
君の名前は?
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「俺、ハーゲンダッツなぁ~。」
浅葱にアイスを頼み、冷えたリビングに移動する。
タケミッちもついてきて、涼しさにため息を漏らす。
綺麗に片付けられたリビングに置かれたソファ。
テレビの横には俺やマイキー、東卍が写る写真。
「広いリビングですね………。」
一軒家なのに、リビングの前の庭には2台のゼファーが止まっていて。
「あぁ?そうか?」
普通の家をあんまり知らない俺にとっては、浅葱の家は普通かどうかなんてわかんなくて。
リビングにはヘルメットやらパーツが転がっている。
「タケミッち、適当に寛ぎなよ?
こいつらには言って無いけど!!」
自分の家のように寛ぐ俺たちを睨みながら、タケミッちに座れと指示して、浅葱はハーゲンダッツを俺に投げて自分もパーツの前に座ってハーゲンダッツを食べ始める。
「これ?」
アイスを食べながら胡座をかく浅葱を覗き込む。
後ろ姿は、本当に。
一見男にしか見えない。
タンクトップにハーパン。
胸は常に潰していて。
東卍の中でも浅葱が女だと知る奴は少ない。
本人東卍以外では隠してはいないけど。
ただ、女として扱われる事は嫌がる。
「あぁ。キャブの油面調整してっとこ。」
アイスを食いながら眺める姿すら、女には見えない。
マイキーとタケミッちは自由にしてるから、俺と浅葱はバイクをいじる。
「俺もバブ持ってくれば良かったなー。」
汗をかきながら、バイクにパーツを取り付けてる俺たちをマイキーが口に棒咥えたままゴロゴロしてこちらを見る。
「こんなクソあちぃ日に乗れないでしょ?
夜になったら走るけど、堅はどーする?」
取り付けを確認して、油だらけの手を拭きながら浅葱が顔を上げる。
「そりゃ行くだろ。」
同じゼファー同士、2人で流すのは楽しい。
俺と同じゼファーでも、弄り方が違うせいでだいぶ音も違う。
それは、浅葱がわざと俺と被らないようにチューニングしてるらしく。
遠くから来ても聞き分けられるくらい違うものだった。
もちろんマイキーも行くと声を上げる。
「タケミッちは?」
浅葱が振り向くと、タケミッちはえっと……と悩んでた。
「俺は、単車無いんで(笑)」
遠慮してるタケミッちに、浅葱は笑う。
「別に無くたって何も悪い事じゃないじゃん?
未成年なんだし。
マイキーかケンに乗せてもらえば?」
浅葱の後ろには乗せない辺り、いつも通り。
「まぁ、良いんじゃねぇ?」
マイキーも楽しそうに。
いつも笑ってるのに、どこか壁を作る。
それが、浅葱………。
「なぁ、浅葱腹減った!」
部屋に戻ってゴクゴクとコーヒーを飲む浅葱を見上げて、ソファに寝そべったマイキーが叫ぶ。
まぁ、実際時計はお昼近くを回っていて。
「あ?なんか色々買ってきたクセに昼は買ってこなかったのかよ?」
うち、何も無いぞ。
ボヤきながら浅葱はキッチンに向かい、俺もついて行く。
「ファミレスでも行くか?」
手を洗いながら聞けば、うーん、と、首を傾げる。
「また帰ってきて風呂とか面倒だからなぁ………。」
そう言って冷凍庫を見て。
適当に作るから戻ってて良いと言う。
リビングに戻れば、テレビを見ながら寛ぐ2人。
「マイキー、お前が腹減ったって言ったんだから、手伝ってこいよー。」
ソファを奪いつつ、マイキーに手伝いを促すと。
相当暇だったのか、すぐに起き上がる。
「浅葱、ケンチンが手伝ってこいってー。」
キッチンに向かうマイキーを横目に、浅葱のゼファーのエンジンをかけると、タケミッちがついてきた。
「浅葱さんのゼファーも独特の音ですね。」
カッコイイ、と目をキラキラさせるタケミッち。
「まぁ。ゼファー自体かっけぇしな。
これはアイツの父親のだから。」
ゼファーの吹けは最高で良い音をだしている。
「え?お父さん??
お父さんの単車貰ったんですか!?」
まぁ、タケミッちが驚くのも、無理ねぇけど。
未成年の子供に単車やる親なんてなかなか居ないだろうし。
ただ。
浅葱は特別だから。
「貰ったんじゃねぇよ。アイツの父親の形見だ。」
エンジンを切って顔を上げれば。
タケミッちの驚く顔と目が合った。
「……え?」
形見。
それだけ言えば、浅葱の親父が居ない事くらい察しがつくだろ。
「さっき線香あげたろ?
あいつ、両親いねぇから。」
そう。
あいつには両親も、世話してくれる親類もいねぇ。
だから
強くなるしか無かったのかもしれない………。
マイキーと笑いながら飯を作る浅葱の横顔を見つめて、そんなことを思った……。
浅葱にアイスを頼み、冷えたリビングに移動する。
タケミッちもついてきて、涼しさにため息を漏らす。
綺麗に片付けられたリビングに置かれたソファ。
テレビの横には俺やマイキー、東卍が写る写真。
「広いリビングですね………。」
一軒家なのに、リビングの前の庭には2台のゼファーが止まっていて。
「あぁ?そうか?」
普通の家をあんまり知らない俺にとっては、浅葱の家は普通かどうかなんてわかんなくて。
リビングにはヘルメットやらパーツが転がっている。
「タケミッち、適当に寛ぎなよ?
こいつらには言って無いけど!!」
自分の家のように寛ぐ俺たちを睨みながら、タケミッちに座れと指示して、浅葱はハーゲンダッツを俺に投げて自分もパーツの前に座ってハーゲンダッツを食べ始める。
「これ?」
アイスを食べながら胡座をかく浅葱を覗き込む。
後ろ姿は、本当に。
一見男にしか見えない。
タンクトップにハーパン。
胸は常に潰していて。
東卍の中でも浅葱が女だと知る奴は少ない。
本人東卍以外では隠してはいないけど。
ただ、女として扱われる事は嫌がる。
「あぁ。キャブの油面調整してっとこ。」
アイスを食いながら眺める姿すら、女には見えない。
マイキーとタケミッちは自由にしてるから、俺と浅葱はバイクをいじる。
「俺もバブ持ってくれば良かったなー。」
汗をかきながら、バイクにパーツを取り付けてる俺たちをマイキーが口に棒咥えたままゴロゴロしてこちらを見る。
「こんなクソあちぃ日に乗れないでしょ?
夜になったら走るけど、堅はどーする?」
取り付けを確認して、油だらけの手を拭きながら浅葱が顔を上げる。
「そりゃ行くだろ。」
同じゼファー同士、2人で流すのは楽しい。
俺と同じゼファーでも、弄り方が違うせいでだいぶ音も違う。
それは、浅葱がわざと俺と被らないようにチューニングしてるらしく。
遠くから来ても聞き分けられるくらい違うものだった。
もちろんマイキーも行くと声を上げる。
「タケミッちは?」
浅葱が振り向くと、タケミッちはえっと……と悩んでた。
「俺は、単車無いんで(笑)」
遠慮してるタケミッちに、浅葱は笑う。
「別に無くたって何も悪い事じゃないじゃん?
未成年なんだし。
マイキーかケンに乗せてもらえば?」
浅葱の後ろには乗せない辺り、いつも通り。
「まぁ、良いんじゃねぇ?」
マイキーも楽しそうに。
いつも笑ってるのに、どこか壁を作る。
それが、浅葱………。
「なぁ、浅葱腹減った!」
部屋に戻ってゴクゴクとコーヒーを飲む浅葱を見上げて、ソファに寝そべったマイキーが叫ぶ。
まぁ、実際時計はお昼近くを回っていて。
「あ?なんか色々買ってきたクセに昼は買ってこなかったのかよ?」
うち、何も無いぞ。
ボヤきながら浅葱はキッチンに向かい、俺もついて行く。
「ファミレスでも行くか?」
手を洗いながら聞けば、うーん、と、首を傾げる。
「また帰ってきて風呂とか面倒だからなぁ………。」
そう言って冷凍庫を見て。
適当に作るから戻ってて良いと言う。
リビングに戻れば、テレビを見ながら寛ぐ2人。
「マイキー、お前が腹減ったって言ったんだから、手伝ってこいよー。」
ソファを奪いつつ、マイキーに手伝いを促すと。
相当暇だったのか、すぐに起き上がる。
「浅葱、ケンチンが手伝ってこいってー。」
キッチンに向かうマイキーを横目に、浅葱のゼファーのエンジンをかけると、タケミッちがついてきた。
「浅葱さんのゼファーも独特の音ですね。」
カッコイイ、と目をキラキラさせるタケミッち。
「まぁ。ゼファー自体かっけぇしな。
これはアイツの父親のだから。」
ゼファーの吹けは最高で良い音をだしている。
「え?お父さん??
お父さんの単車貰ったんですか!?」
まぁ、タケミッちが驚くのも、無理ねぇけど。
未成年の子供に単車やる親なんてなかなか居ないだろうし。
ただ。
浅葱は特別だから。
「貰ったんじゃねぇよ。アイツの父親の形見だ。」
エンジンを切って顔を上げれば。
タケミッちの驚く顔と目が合った。
「……え?」
形見。
それだけ言えば、浅葱の親父が居ない事くらい察しがつくだろ。
「さっき線香あげたろ?
あいつ、両親いねぇから。」
そう。
あいつには両親も、世話してくれる親類もいねぇ。
だから
強くなるしか無かったのかもしれない………。
マイキーと笑いながら飯を作る浅葱の横顔を見つめて、そんなことを思った……。