和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
Blue Tears
君の名前は?
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「な、何っっ!!」
不意打ちを喰らい後ろから抱きしめられた浅葱の体は跳ねて。
何が起こったのかわかってない。
ただ、俺が抱きしめたかっただけなのに。
「け、堅??どうした?」
昔からずっと隣にいて、同じ景色を見てきたのに。
浅葱は1人で抱え込んでた。
「浅葱は、どうして俺じゃなくて稀咲を頼ったんだ………?」
少しの嫉妬だったのかもしれない。
まだ出会って間もない稀咲が浅葱をどう言いくるめたのかはわからなかったけど、俺だけを頼って欲しかった。
肩口に顔を埋めて、お互い顔が見えないのに。
「………ごめん……。」
何も言わない俺に呆れたようなため息をついて謝る浅葱だったのに。
表情が手に取るようにわかる。
今、浅葱は安心しきった顔で笑ってる。
「稀咲は正直信じてなかった。
あいつは私が女だって気づいてたし、それでも半間の情報持ってたし。
あの時の私はすぐにでも半間を殺したかった。
でも、心のどこかで稀咲が危ない存在なんだってわかってたから、初撃が当たらなかった時に諦めがついたんだと思う。」
落ち着いた浅葱の声は、あの時の浅葱を思い出すようにゆっくりと。
後悔と共に話し出す。
「堅の目を見ると、強がらなきゃいけないこととか、大切な両親の復讐とか、色んなことをやめたくなっちゃうんだ。」
笑いながら。
顔を上げた俺に体を向ける。
「浅葱………。」
ずっと、辛い事ばっかりだったのに。
浅葱は笑ってた。
泣くことを押し殺して。
「お父さんとお母さんが死んでから、私はこれからずっと寂しく1人で生きるんだって思ってた。
でも、堅もマイキーもいつも隣に居てくれて、マイキーのおじいちゃんも、堅とこのおじちゃんも、親みたいに構ってくれて。
東卍の仲間も、私が親居ないこと知っても変わらず居てくれて。
私は、いつだって寂しいなんて思ってる暇無かったよ(笑)」
泣くことも無く、笑いながら。
浅葱は一言ずつ紡ぐ。
両親が殺されてからいつだって周りに居た仲間を。
「だから、いつも隣に居た堅の目を見ると、自分の心見透かされそうで。
それと同時に、復讐することもどうでもよくなっちゃいそうだった。」
身長差のある俺を見上げながら笑う浅葱は、やはり今までの様に男らしくはなくて。
「復讐なんてしたって、親父もお母さんも喜ばねぇだろ。」
ずっと、言わないで黙ってたこと。
復讐したいほど憎んでるのはわかってても、それをして両親が喜ぶわけがない。
「うん………。
そうなんだよね。
だから、両親にも、堅にも。
ごめん。」
その言葉に、抱きしめる腕が更に強くなる。
「お前が泣きたい時に泣いて、強くなれない時に守ってやれる。
親父の代わりじゃねぇ、俺は俺として、お前を守って、隣に居てぇ。」
ずっと居たから。
上手いこと言えないのはわかってる。
上手く伝わるかすら分からねぇけど。
「昔も今も、ずっと隣に居るじゃん。
普通の女程弱くないからね。
守られる程でもないんだけど(笑)」
浅葱はクスリと笑って。
「そーゆー意味じゃねぇんだよ………。」
疑問を持った浅葱の頬に手を添えると。
そっと唇を重ねる。
少しだけ驚いた浅葱の瞳は、ゆっくりと閉じられて。
まるで身を任せるように唇を委ねる。
「………わかったか………?」
そっと唇を放し、親指で唇を撫でると。
恥ずかしそうにため息をつきながら胸に顔を埋める。
「………そーゆー事ね………(笑)」
全くもって予想してなかったのか、触れる体から伝わる速い鼓動。
「愛とか恋とかわかんねぇけど。
守りたいとか、こうやって触れてぇとか思うのは、誰かに言われたからとかじゃねぇんだろうと思う。」
落ち着こうとする浅葱の頭を撫でながら、ゆっくり話すと、クスクス笑う声がする。
「堅はそうゆうとこ不器用そうだもんね(笑)」
そっと顔を上げて、笑う浅葱は東卍にいる時の浅葱とは違い、幼く笑っていて。
それが更に可愛いとすら思ってしまう。
「私も、昔お父さんに堅の事好きかって聞かれて、あの時は恋愛とか深く考えなかったけど、今はちゃんと好きだと思う。」
悪戯っぽく笑って腕から抜けると、ゼファーに向かって歩き出した。
「だと思うってなんだよっ。」
あれだけあっさりとキスを受け入れといて、曖昧な答えにムカつく。
追いかけながら歩くと、不意に立ち止まり振り返ると。
片腕で俺の首を引き寄せてキスをくれる。
「まだ、お父さんの次に好き、だけどね♪」
触れるだけのキスはあっさり終わり、ゼファーにたどり着く。
「親父には勝てねぇな。」
ヘルメットを浅葱に被せて。
ゼファーのエンジンをかける。
後ろに掴まる浅葱を確認すると、アクセルを吹かした。
「さて、早く帰んねぇとマイキーが腹減ったって怒るな。」
涼しい夜風を浴びて、走るゼファーの音は気持ちよくて。
優しく輝く月は、まるで親父達が笑ってるようだった。
不意打ちを喰らい後ろから抱きしめられた浅葱の体は跳ねて。
何が起こったのかわかってない。
ただ、俺が抱きしめたかっただけなのに。
「け、堅??どうした?」
昔からずっと隣にいて、同じ景色を見てきたのに。
浅葱は1人で抱え込んでた。
「浅葱は、どうして俺じゃなくて稀咲を頼ったんだ………?」
少しの嫉妬だったのかもしれない。
まだ出会って間もない稀咲が浅葱をどう言いくるめたのかはわからなかったけど、俺だけを頼って欲しかった。
肩口に顔を埋めて、お互い顔が見えないのに。
「………ごめん……。」
何も言わない俺に呆れたようなため息をついて謝る浅葱だったのに。
表情が手に取るようにわかる。
今、浅葱は安心しきった顔で笑ってる。
「稀咲は正直信じてなかった。
あいつは私が女だって気づいてたし、それでも半間の情報持ってたし。
あの時の私はすぐにでも半間を殺したかった。
でも、心のどこかで稀咲が危ない存在なんだってわかってたから、初撃が当たらなかった時に諦めがついたんだと思う。」
落ち着いた浅葱の声は、あの時の浅葱を思い出すようにゆっくりと。
後悔と共に話し出す。
「堅の目を見ると、強がらなきゃいけないこととか、大切な両親の復讐とか、色んなことをやめたくなっちゃうんだ。」
笑いながら。
顔を上げた俺に体を向ける。
「浅葱………。」
ずっと、辛い事ばっかりだったのに。
浅葱は笑ってた。
泣くことを押し殺して。
「お父さんとお母さんが死んでから、私はこれからずっと寂しく1人で生きるんだって思ってた。
でも、堅もマイキーもいつも隣に居てくれて、マイキーのおじいちゃんも、堅とこのおじちゃんも、親みたいに構ってくれて。
東卍の仲間も、私が親居ないこと知っても変わらず居てくれて。
私は、いつだって寂しいなんて思ってる暇無かったよ(笑)」
泣くことも無く、笑いながら。
浅葱は一言ずつ紡ぐ。
両親が殺されてからいつだって周りに居た仲間を。
「だから、いつも隣に居た堅の目を見ると、自分の心見透かされそうで。
それと同時に、復讐することもどうでもよくなっちゃいそうだった。」
身長差のある俺を見上げながら笑う浅葱は、やはり今までの様に男らしくはなくて。
「復讐なんてしたって、親父もお母さんも喜ばねぇだろ。」
ずっと、言わないで黙ってたこと。
復讐したいほど憎んでるのはわかってても、それをして両親が喜ぶわけがない。
「うん………。
そうなんだよね。
だから、両親にも、堅にも。
ごめん。」
その言葉に、抱きしめる腕が更に強くなる。
「お前が泣きたい時に泣いて、強くなれない時に守ってやれる。
親父の代わりじゃねぇ、俺は俺として、お前を守って、隣に居てぇ。」
ずっと居たから。
上手いこと言えないのはわかってる。
上手く伝わるかすら分からねぇけど。
「昔も今も、ずっと隣に居るじゃん。
普通の女程弱くないからね。
守られる程でもないんだけど(笑)」
浅葱はクスリと笑って。
「そーゆー意味じゃねぇんだよ………。」
疑問を持った浅葱の頬に手を添えると。
そっと唇を重ねる。
少しだけ驚いた浅葱の瞳は、ゆっくりと閉じられて。
まるで身を任せるように唇を委ねる。
「………わかったか………?」
そっと唇を放し、親指で唇を撫でると。
恥ずかしそうにため息をつきながら胸に顔を埋める。
「………そーゆー事ね………(笑)」
全くもって予想してなかったのか、触れる体から伝わる速い鼓動。
「愛とか恋とかわかんねぇけど。
守りたいとか、こうやって触れてぇとか思うのは、誰かに言われたからとかじゃねぇんだろうと思う。」
落ち着こうとする浅葱の頭を撫でながら、ゆっくり話すと、クスクス笑う声がする。
「堅はそうゆうとこ不器用そうだもんね(笑)」
そっと顔を上げて、笑う浅葱は東卍にいる時の浅葱とは違い、幼く笑っていて。
それが更に可愛いとすら思ってしまう。
「私も、昔お父さんに堅の事好きかって聞かれて、あの時は恋愛とか深く考えなかったけど、今はちゃんと好きだと思う。」
悪戯っぽく笑って腕から抜けると、ゼファーに向かって歩き出した。
「だと思うってなんだよっ。」
あれだけあっさりとキスを受け入れといて、曖昧な答えにムカつく。
追いかけながら歩くと、不意に立ち止まり振り返ると。
片腕で俺の首を引き寄せてキスをくれる。
「まだ、お父さんの次に好き、だけどね♪」
触れるだけのキスはあっさり終わり、ゼファーにたどり着く。
「親父には勝てねぇな。」
ヘルメットを浅葱に被せて。
ゼファーのエンジンをかける。
後ろに掴まる浅葱を確認すると、アクセルを吹かした。
「さて、早く帰んねぇとマイキーが腹減ったって怒るな。」
涼しい夜風を浴びて、走るゼファーの音は気持ちよくて。
優しく輝く月は、まるで親父達が笑ってるようだった。