和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
Blue Tears
君の名前は?
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「なぁ、ケンチン、今日は浅葱来ねぇの?」
マイキーのバブのパーツを買いに出かけた帰り道、ゼファーの後ろに乗っていたマイキーは信号待ちで止まった俺を覗き込んだ。
「あ?今日は来ねぇだろ。
1人で墓参り行くって言ってたし。」
今日は浅葱の両親の命日。
毎年この日は1人になりたがってたから。
「そーいや、浅葱の親の命日だったな。」
俺らも行く?
マイキーに聞かれたけど。
今日は浅葱をそっとしておいてやりたいから、なるべく浅葱の行かない遅い時間に行きたかった。
「後でな。とりあえずバブ直すのが先だ。」
そろそろ涼しくなり、夕焼けが空を染めている。
青になった信号を確認して走り出すと、対向車に紛れて見覚えのあるバイクが目に入った。
(あれ…………浅葱………。)
すれ違いざま、一瞬目が合ったのに。
浅葱は反応すること無く過ぎていく。
「あれ?今のって浅葱じゃねぇの?」
マイキーも気づいたけど。
「急いでたのかもな。」
いつもと違う浅葱の目に、少しの不安が過ぎったけど。
後で連絡してみればいいやと。
そんなことを思いながら帰って行った。
マイキーの家に着き、浅葱に電話をかけたのに。
『おかけになった電話は電源が入っていないか………』
無機質なアナウンスの声にため息をつき、通話を終了させる。
(浅葱、何かあったのか………?)
バブを直しながら、考えていたけど。
向かった方向は浅葱の親父の墓とは別方向。
「ケンチン、浅葱と連絡取れたのか?」
アイスを食べながら、マイキーがやってきた。
連絡が取れないことを教えると、少しだけ考えてから携帯を取り出した。
「あ、タケミッち?これから来いよ♪
あ?千冬と三ツ谷も?いいじゃん!待ってるな!」
タケミッちと話し終わったマイキーは笑いながら携帯をしまう。
「ケンチン、バブ、もう大丈夫そう?」
ちょうどパーツの取り付けも終わり、工具を片付けるのを見て横に座った。
「あぁ。大丈夫だ。
ちょっと………浅葱のこと探し行くわ。」
どこに行ったかなんてわかんねぇけど。
何となくザワザワする気持ちが気になって。
「俺らも探すの手伝うよ。さっきの浅葱、やっぱり変だったと思うし。」
反応しなかったのも変だと思ったけど、あの目付き。
思い詰めた目は何かある。
それが、半間が絡んでる気がしてならなくて。
「あぁ………。」
とりあえず、浅葱を見つけて安心がしたい。
タケミッち達を待ってるマイキーを置いて、とりあえずは思い当たる所を走ってみることにした。
河川敷、公園。
家にも帰ってない。
浅葱が1人で行きそうな所なんてたかが知れてると思ったけど。
やはり、浅葱は居なくて。
諦めかけた時。
(………あれは……。)
高架下にひっそり止められたゼファーに目が止まった。
間違いなく浅葱のゼファー。
横に俺のゼファーを止めて辺りを見回してみても、浅葱の姿は無くて。
浅葱のゼファーとヘルメットが置いてあるだけ。
「浅葱、どこいったんだ………。」
エンジンを止めてゼファーから降りた時、携帯が鳴り響いた。
「……マイキーか?」
周りを少し歩きながらマイキーの着信に出ると、後ろから聞こえるのはタケミッち達の声。
「さっき、タケミッち達と合流したんだけど。
ケンチン、浅葱見つかった?」
バブのエンジンがかかる音がしたから、マイキー達も動き始めるとこだろう。
「いや。高架下でゼファーは見つけたんだけど、浅葱の姿がねぇ。今探してるとこだ。」
そう言うと、マイキーはタケミッち達に話して。
「わかった。じゃあ俺たちもそっち行くから。」
そう言って通話を終了させた。
(本当に、アイツどこいったんだ………。)
浅葱が1人で歩くなんて珍しい事じゃないのに。
さっきの表情と、置き去りにされたゼファーを見て必要以上の不安が募る。
もう暗くなった空を見上げて、ため息をつく。
浅葱は今、何を考えて何処にいるのか。
ーガシャン!!ー
差し掛かったトンネルの入り口で、不意に響いた大きな物音に思わず身を潜める。
「まだやんのぉ?ダリィ……(笑)」
聞こえてきたは、聞き覚えのある胸糞悪い声。
(………半間………?)
そっと覗き込むと、余裕げに紫煙を吐き出して笑う半間と、倒れ込んだり、立ち見をしている数人の男。
「お前だけは………殺す!!」
聞き覚えのある声にハッとする。
ヨロヨロと立ち上がり、口から流れた血を乱暴に拭い半間を見据える姿。
「………浅葱!!」
やっと見つけた、浅葱の姿はすでにボロボロで。
叫んで走り出すと。
「………堅……なんで………。」
腕を押さえて今にも倒れそうな浅葱は、俺を見つけて。
力が抜けたように、浅葱は腕の中に収まった……。
マイキーのバブのパーツを買いに出かけた帰り道、ゼファーの後ろに乗っていたマイキーは信号待ちで止まった俺を覗き込んだ。
「あ?今日は来ねぇだろ。
1人で墓参り行くって言ってたし。」
今日は浅葱の両親の命日。
毎年この日は1人になりたがってたから。
「そーいや、浅葱の親の命日だったな。」
俺らも行く?
マイキーに聞かれたけど。
今日は浅葱をそっとしておいてやりたいから、なるべく浅葱の行かない遅い時間に行きたかった。
「後でな。とりあえずバブ直すのが先だ。」
そろそろ涼しくなり、夕焼けが空を染めている。
青になった信号を確認して走り出すと、対向車に紛れて見覚えのあるバイクが目に入った。
(あれ…………浅葱………。)
すれ違いざま、一瞬目が合ったのに。
浅葱は反応すること無く過ぎていく。
「あれ?今のって浅葱じゃねぇの?」
マイキーも気づいたけど。
「急いでたのかもな。」
いつもと違う浅葱の目に、少しの不安が過ぎったけど。
後で連絡してみればいいやと。
そんなことを思いながら帰って行った。
マイキーの家に着き、浅葱に電話をかけたのに。
『おかけになった電話は電源が入っていないか………』
無機質なアナウンスの声にため息をつき、通話を終了させる。
(浅葱、何かあったのか………?)
バブを直しながら、考えていたけど。
向かった方向は浅葱の親父の墓とは別方向。
「ケンチン、浅葱と連絡取れたのか?」
アイスを食べながら、マイキーがやってきた。
連絡が取れないことを教えると、少しだけ考えてから携帯を取り出した。
「あ、タケミッち?これから来いよ♪
あ?千冬と三ツ谷も?いいじゃん!待ってるな!」
タケミッちと話し終わったマイキーは笑いながら携帯をしまう。
「ケンチン、バブ、もう大丈夫そう?」
ちょうどパーツの取り付けも終わり、工具を片付けるのを見て横に座った。
「あぁ。大丈夫だ。
ちょっと………浅葱のこと探し行くわ。」
どこに行ったかなんてわかんねぇけど。
何となくザワザワする気持ちが気になって。
「俺らも探すの手伝うよ。さっきの浅葱、やっぱり変だったと思うし。」
反応しなかったのも変だと思ったけど、あの目付き。
思い詰めた目は何かある。
それが、半間が絡んでる気がしてならなくて。
「あぁ………。」
とりあえず、浅葱を見つけて安心がしたい。
タケミッち達を待ってるマイキーを置いて、とりあえずは思い当たる所を走ってみることにした。
河川敷、公園。
家にも帰ってない。
浅葱が1人で行きそうな所なんてたかが知れてると思ったけど。
やはり、浅葱は居なくて。
諦めかけた時。
(………あれは……。)
高架下にひっそり止められたゼファーに目が止まった。
間違いなく浅葱のゼファー。
横に俺のゼファーを止めて辺りを見回してみても、浅葱の姿は無くて。
浅葱のゼファーとヘルメットが置いてあるだけ。
「浅葱、どこいったんだ………。」
エンジンを止めてゼファーから降りた時、携帯が鳴り響いた。
「……マイキーか?」
周りを少し歩きながらマイキーの着信に出ると、後ろから聞こえるのはタケミッち達の声。
「さっき、タケミッち達と合流したんだけど。
ケンチン、浅葱見つかった?」
バブのエンジンがかかる音がしたから、マイキー達も動き始めるとこだろう。
「いや。高架下でゼファーは見つけたんだけど、浅葱の姿がねぇ。今探してるとこだ。」
そう言うと、マイキーはタケミッち達に話して。
「わかった。じゃあ俺たちもそっち行くから。」
そう言って通話を終了させた。
(本当に、アイツどこいったんだ………。)
浅葱が1人で歩くなんて珍しい事じゃないのに。
さっきの表情と、置き去りにされたゼファーを見て必要以上の不安が募る。
もう暗くなった空を見上げて、ため息をつく。
浅葱は今、何を考えて何処にいるのか。
ーガシャン!!ー
差し掛かったトンネルの入り口で、不意に響いた大きな物音に思わず身を潜める。
「まだやんのぉ?ダリィ……(笑)」
聞こえてきたは、聞き覚えのある胸糞悪い声。
(………半間………?)
そっと覗き込むと、余裕げに紫煙を吐き出して笑う半間と、倒れ込んだり、立ち見をしている数人の男。
「お前だけは………殺す!!」
聞き覚えのある声にハッとする。
ヨロヨロと立ち上がり、口から流れた血を乱暴に拭い半間を見据える姿。
「………浅葱!!」
やっと見つけた、浅葱の姿はすでにボロボロで。
叫んで走り出すと。
「………堅……なんで………。」
腕を押さえて今にも倒れそうな浅葱は、俺を見つけて。
力が抜けたように、浅葱は腕の中に収まった……。