和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
Blue Tears
君の名前は?
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わかってたんだ………。
堅の顔を見たら躊躇するって。
無理して笑っても、
堅は見透かすように寄り添ってくれるから。
時々。
大きな声で泣きながら、堅に甘えたくなる。
昔から堅は私に何かあると近くに居てくれて。
私を見てくれてる。
「浅葱は、堅の事、好きか?」
小さい頃、お父さんにそんなこと聞かれたことがあった。
いつも一緒に帰ってくる堅の事を聞かれて。
「パパと同じくらい好きだよ。」
幼いながらにそんなこと話したけっけ。
お父さんは少し困った顔をしたけど。
「堅なら安心だ。」
そう言って笑って私を撫でてくれたっけ。
その頃から、私は堅が好きだった。
両親が死んで、そんな気持ちは封印してたけど。
あの日、もう泣かないって。
復讐するんだって誓ったのに。
堅の目を見るだけで、その気持ちが揺らぎそうになる。
「…………ふぅ………。」
指定された人気のないトンネル。
降り止まない雨の音を聞きながら、目を閉じれば。
心配そうに覗き込む堅の顔。
(もう、止まれない………。)
堅も、東卍も巻き込まないで、自分が半間を殺す方法。
稀咲の協力するって言葉は、正直、初めは信じられなかった。
目的があるに決まってる。
でも。
見返りは求めない。
バルハラの幹部を潰して東卍で名を上げたい。
利害の一致。
ただそれだけ。
「お待たせしました。」
傘をさして歩いてきた稀咲は、傘を閉じて目の前に立つ。
「…………。」
出方を伺うために黙って見ていると。
目の前に差し出される2つの物。
「これは………。」
ジャックナイフとスタンガン。
「大の大人だって、身動きを取れなくして急所を刺されれば助かりません。
来週の水曜日、夜7時。
半間は必ずここを1人で通ります。」
それがチャンスとばかりに稀咲は不敵な笑みで見上げる。
「スタンガンは俺も持っているので、安心してください。」
そっと手に載せると、また傘をさして背を向けた。
「俺と貴女ならできます。」
それだけを伝えると。
暗闇に消えていった。
手の中に残る重み。
それに視線を落とす。
(これで、半間を…………。)
本当に自分でできるのか?
分からないけど。
やれるか、やれないか、ではなく。
やらなくちゃいけないこと。
半間を殺して、例え犯罪者になっても。
私のこの気持ちを終わらせるために。
「来週の水曜日………。」
それは。
両親の命日。
その日に復讐するなんて………。
「…………運命かな………。」
誰に言うわけでもなく。
ポツりと呟いて。
手の中のナイフを見つめる。
東卍では武器は使わないでやってきたから。
(堅、ごめんね。
約束、守れそうもないや………。)
1人で抱え込むなって言われたけど。
これだけは、堅も、東卍の仲間も巻き込まない。
私だけで終わらせるんだ………。
稀咲に渡されたものをポケットに入れて。
濁った空を見上げて歩き出す。
地獄への道を、一歩ずつ………。
堅の顔を見たら躊躇するって。
無理して笑っても、
堅は見透かすように寄り添ってくれるから。
時々。
大きな声で泣きながら、堅に甘えたくなる。
昔から堅は私に何かあると近くに居てくれて。
私を見てくれてる。
「浅葱は、堅の事、好きか?」
小さい頃、お父さんにそんなこと聞かれたことがあった。
いつも一緒に帰ってくる堅の事を聞かれて。
「パパと同じくらい好きだよ。」
幼いながらにそんなこと話したけっけ。
お父さんは少し困った顔をしたけど。
「堅なら安心だ。」
そう言って笑って私を撫でてくれたっけ。
その頃から、私は堅が好きだった。
両親が死んで、そんな気持ちは封印してたけど。
あの日、もう泣かないって。
復讐するんだって誓ったのに。
堅の目を見るだけで、その気持ちが揺らぎそうになる。
「…………ふぅ………。」
指定された人気のないトンネル。
降り止まない雨の音を聞きながら、目を閉じれば。
心配そうに覗き込む堅の顔。
(もう、止まれない………。)
堅も、東卍も巻き込まないで、自分が半間を殺す方法。
稀咲の協力するって言葉は、正直、初めは信じられなかった。
目的があるに決まってる。
でも。
見返りは求めない。
バルハラの幹部を潰して東卍で名を上げたい。
利害の一致。
ただそれだけ。
「お待たせしました。」
傘をさして歩いてきた稀咲は、傘を閉じて目の前に立つ。
「…………。」
出方を伺うために黙って見ていると。
目の前に差し出される2つの物。
「これは………。」
ジャックナイフとスタンガン。
「大の大人だって、身動きを取れなくして急所を刺されれば助かりません。
来週の水曜日、夜7時。
半間は必ずここを1人で通ります。」
それがチャンスとばかりに稀咲は不敵な笑みで見上げる。
「スタンガンは俺も持っているので、安心してください。」
そっと手に載せると、また傘をさして背を向けた。
「俺と貴女ならできます。」
それだけを伝えると。
暗闇に消えていった。
手の中に残る重み。
それに視線を落とす。
(これで、半間を…………。)
本当に自分でできるのか?
分からないけど。
やれるか、やれないか、ではなく。
やらなくちゃいけないこと。
半間を殺して、例え犯罪者になっても。
私のこの気持ちを終わらせるために。
「来週の水曜日………。」
それは。
両親の命日。
その日に復讐するなんて………。
「…………運命かな………。」
誰に言うわけでもなく。
ポツりと呟いて。
手の中のナイフを見つめる。
東卍では武器は使わないでやってきたから。
(堅、ごめんね。
約束、守れそうもないや………。)
1人で抱え込むなって言われたけど。
これだけは、堅も、東卍の仲間も巻き込まない。
私だけで終わらせるんだ………。
稀咲に渡されたものをポケットに入れて。
濁った空を見上げて歩き出す。
地獄への道を、一歩ずつ………。