和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
Blue Tears
君の名前は?
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あれから数日。
浅葱は落ち着いて過ごしている。
良かったと言えば、そうなのかもしれないけど。
また、半間に関わった時、浅葱がどうなるのか。
それも心配だったのに。
最近、参番隊の隊長になった稀咲をタケミッチが殴り、俺自身本当に信用出来るのか考えていた。
マイキーは稀咲を隊長に据えた理由を話さないから。
尚更気になる。
「ねぇ、堅。今日の集会って何時からだっけ?」
珍しく俺の部屋に来てる浅葱がバイクの雑誌を読みながら風呂上がりの俺を見る。
「あぁ?9時だろ?」
頭を拭きながら浅葱をみれば、ふぅん。と頷き、雑誌をとじた。
「じゃあ、ちょっと寄るとこあるから、今日は堅はマイキーと先行ってて?」
あんまり別行動を取らない浅葱にしては、珍しいとは思ったけど。
特服に着替えるのに帰ると言う浅葱を見送った。
その時の浅葱の僅かな違和感に気づいてやれたら良かったのに………。
ー貴女sideー
少しだけ涼しくなった夕方。
集会用に特服を着込むと、いい音で鳴くゼファーを走らせる。
時々、堅にも言わないで行く所。
両親の眠るお墓。
エンジンを切ると、花束を持って。
歩き慣れた道を歩く。
悩んだり、疲れたり、色んな事を話に来ていたこの場所は、いつもと変わらず。
「お母さん、お父さん、久しぶり………。」
キレイに手入れされたお墓に花束を備えると、ポソりと喋る。
「2人はきっと可愛い女の子に育って欲しかったんだろうけど。
ごめんね。お父さんに似ちゃったから。」
今まで特服で墓参りなんて来たこと無かったから。
両親が見たら驚くだろうと、少しだけ笑える。
お父さんなんて卒倒するんじゃないかな。
「………カッコイイでしょ………。」
精一杯の笑顔をお墓に向ければ。
2人が笑ってくれる気がして。
「2人を殺した奴、見つけた。
絶対、仇とるから………。」
半間がバルハラに居るのはわかった。
なんとしてでも、殺す。
痛いくらい握りしめた拳。
でも。
東卍は巻き込みたくない。
だから。
どうしたらいいか悩む。
「………ふぅ。
そろそろ行くかな。また来るね♪」
笑顔で立ち上がると、別れを告げて歩き出した。
月が登り始めてるのを見つめながら歩いていると。
ゼファーの前に誰か立っている。
「………何か用か?」
顔が分かるまで近づけば。
それは、最近マイキーが東卍に引き入れた稀咲ってやつ。
参番隊隊長の刺繍の入った特服を着て。
タケミッチに殴られたのを見て、何か裏がありそうだったけど、タケミッチが話してはくれないから。
なるべく近寄らないようにしていた。
「浅葱さん。話があってお待ちしてました。」
稀咲はこちらに歩み寄ると、メガネをそっと上げて。
「なんだ………?」
自分がここに来ることは誰にも教えてない。
だとしたら、つけられたのか?
それなら尚のこと稀咲は安全な人間ではない。
「警戒しないでください。
オレは、浅葱さんに協力したい。
………殺したいでしょ?半間を。」
半間の名前を聞いた瞬間。
心臓が跳ねる感覚を覚えた。
「なんで………知ってるんだ………。」
どこまで。
稀咲が自分の事を知ってるのか。
堅とマイキー以外、ほぼ知られてないことなのに。
「俺は知ってます。
浅葱さんの両親を殺したのが半間だということも。
そして………浅葱さんが女だってこともね。」
その言葉を聞いた瞬間、
稀咲の視線は自分の首元を捉えていた。
正確には
胸だったのかもしれないけど。
背中に冷たいものが走り、一気に警戒する。
(コイツ………なんで……)
半間の事も、自分のことも分かってるから協力したいって事自体信じられるものでは無い。
それでも淡々と稀咲は話続ける。
「俺を信用してくれれば半間を殺す協力をします。
心配しなくても、見返りなんて求めませんし、浅葱さんが女だと言うことも口外しません。
東卍を巻き込まないで半間を殺す方法があります。
一緒に、仇を打ちましょう。」
また1歩、少しずつ近づく稀咲。
見返りを求めないなんて、正直信用できないけど。
半間はどうしたって殺したい。
「………話、聞かせろ………。」
何か悪い方へ行くかもしれないことは分かってた。
でも。
堅も。
大切な東卍の仲間も。
巻き込みたくないから。
堕ちるなら、自分だけで充分。
ポケットに入れた拳を握りながら。
口角を上げる稀咲を見下げて近づいた………。
浅葱は落ち着いて過ごしている。
良かったと言えば、そうなのかもしれないけど。
また、半間に関わった時、浅葱がどうなるのか。
それも心配だったのに。
最近、参番隊の隊長になった稀咲をタケミッチが殴り、俺自身本当に信用出来るのか考えていた。
マイキーは稀咲を隊長に据えた理由を話さないから。
尚更気になる。
「ねぇ、堅。今日の集会って何時からだっけ?」
珍しく俺の部屋に来てる浅葱がバイクの雑誌を読みながら風呂上がりの俺を見る。
「あぁ?9時だろ?」
頭を拭きながら浅葱をみれば、ふぅん。と頷き、雑誌をとじた。
「じゃあ、ちょっと寄るとこあるから、今日は堅はマイキーと先行ってて?」
あんまり別行動を取らない浅葱にしては、珍しいとは思ったけど。
特服に着替えるのに帰ると言う浅葱を見送った。
その時の浅葱の僅かな違和感に気づいてやれたら良かったのに………。
ー貴女sideー
少しだけ涼しくなった夕方。
集会用に特服を着込むと、いい音で鳴くゼファーを走らせる。
時々、堅にも言わないで行く所。
両親の眠るお墓。
エンジンを切ると、花束を持って。
歩き慣れた道を歩く。
悩んだり、疲れたり、色んな事を話に来ていたこの場所は、いつもと変わらず。
「お母さん、お父さん、久しぶり………。」
キレイに手入れされたお墓に花束を備えると、ポソりと喋る。
「2人はきっと可愛い女の子に育って欲しかったんだろうけど。
ごめんね。お父さんに似ちゃったから。」
今まで特服で墓参りなんて来たこと無かったから。
両親が見たら驚くだろうと、少しだけ笑える。
お父さんなんて卒倒するんじゃないかな。
「………カッコイイでしょ………。」
精一杯の笑顔をお墓に向ければ。
2人が笑ってくれる気がして。
「2人を殺した奴、見つけた。
絶対、仇とるから………。」
半間がバルハラに居るのはわかった。
なんとしてでも、殺す。
痛いくらい握りしめた拳。
でも。
東卍は巻き込みたくない。
だから。
どうしたらいいか悩む。
「………ふぅ。
そろそろ行くかな。また来るね♪」
笑顔で立ち上がると、別れを告げて歩き出した。
月が登り始めてるのを見つめながら歩いていると。
ゼファーの前に誰か立っている。
「………何か用か?」
顔が分かるまで近づけば。
それは、最近マイキーが東卍に引き入れた稀咲ってやつ。
参番隊隊長の刺繍の入った特服を着て。
タケミッチに殴られたのを見て、何か裏がありそうだったけど、タケミッチが話してはくれないから。
なるべく近寄らないようにしていた。
「浅葱さん。話があってお待ちしてました。」
稀咲はこちらに歩み寄ると、メガネをそっと上げて。
「なんだ………?」
自分がここに来ることは誰にも教えてない。
だとしたら、つけられたのか?
それなら尚のこと稀咲は安全な人間ではない。
「警戒しないでください。
オレは、浅葱さんに協力したい。
………殺したいでしょ?半間を。」
半間の名前を聞いた瞬間。
心臓が跳ねる感覚を覚えた。
「なんで………知ってるんだ………。」
どこまで。
稀咲が自分の事を知ってるのか。
堅とマイキー以外、ほぼ知られてないことなのに。
「俺は知ってます。
浅葱さんの両親を殺したのが半間だということも。
そして………浅葱さんが女だってこともね。」
その言葉を聞いた瞬間、
稀咲の視線は自分の首元を捉えていた。
正確には
胸だったのかもしれないけど。
背中に冷たいものが走り、一気に警戒する。
(コイツ………なんで……)
半間の事も、自分のことも分かってるから協力したいって事自体信じられるものでは無い。
それでも淡々と稀咲は話続ける。
「俺を信用してくれれば半間を殺す協力をします。
心配しなくても、見返りなんて求めませんし、浅葱さんが女だと言うことも口外しません。
東卍を巻き込まないで半間を殺す方法があります。
一緒に、仇を打ちましょう。」
また1歩、少しずつ近づく稀咲。
見返りを求めないなんて、正直信用できないけど。
半間はどうしたって殺したい。
「………話、聞かせろ………。」
何か悪い方へ行くかもしれないことは分かってた。
でも。
堅も。
大切な東卍の仲間も。
巻き込みたくないから。
堕ちるなら、自分だけで充分。
ポケットに入れた拳を握りながら。
口角を上げる稀咲を見下げて近づいた………。