和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
短編(ドラケンのみ)
君の名前は?
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ー深夜11時30分ー
もうすぐ日付も変わる。
「………最悪………。」
終電も終わってる時間。エレベーターの中でため息が漏れる。
詰め込まれた仕事は自分の首を絞めて、楽しみだったはずの誕生日はあっさり終わってしまうんだと。
悲しくなる。
まぁ、恋人も居ない私にとっては、誕生日なんて仕事で終わっちゃうんだけど。
ー~♪♪~♪ー
不意に鳴り響く着信音に、体が跳ねる。
(こんな時間に誰よ………。)
ポケットから出してみれば。
ー着信 龍宮寺堅ー
の、文字。
昔から腐れ縁だけど、あんまり連絡なんてしてこないのに。
「はい。どーしたの?
堅から連絡なんて、珍しい。」
おどけるように電話に出れば。
「おぅ、まだ起きてたのか?」
気分が良いのか、少しテンションの高い声。
「さっき仕事終わったとこ。」
ふぅ、とため息をつき、エレベーターから見える夜景を見つめる。
「終電もねぇのにこれから帰りかよ。」
バカにするみたいに。
いつもの軽口が仕事で疲れた心を少しだけ軽くする。
「そーだよ~。
自分の誕生日すら仕事で終わっちゃう私を笑ってよ~(笑)」
堅になら。
こんな愚痴すら言える。
楽な関係。
「もうちっと早く終われよ。それで連絡すりゃケーキぐらい一緒に食ってやったのに(笑)」
エレベーターが1階に到着して。
ケーキ食べたいだけじゃんと笑いながら外に出れば。
見慣れたゼファーとそれに寄りかかり電話をかける後ろ姿。
「………堅………。」
なんでここに居るの。
聞くことも忘れて驚いてると、携帯を耳に当てたまま堅が振り返る。
「お、やっときた。」
よぉ、と笑いながら手を上げて電話を切る。
「こんな時間まで何やってるの(笑)
ゼファーで流した帰り?」
不意に現れたのに。
なんだか嬉しくて思わず駆け寄ってしまう。
「………まぁな。」
笑いながら私を見下ろす堅は、いつの間にか私の身長を抜いて。
昔は毎日喧嘩したりしてたのに。
今もバイクバカなのは変わってないんだけど。
「誕生日だから、お前が仕事終わったらメシでも食いに行こうと思ったのに、遅すぎんだよ。」
私の誕生日なんて覚えててくれたことに思わずびっくりするけど。
その前に。
「仕事終わったらって、いつからここに居たの?」
今日は堅から連絡貰ってないから。
私が仕事終わる時間なんてわかんないはずなのに。
「………6時か?受付の人に聞いたらまだ浅葱仕事中って言ってたから。
10時くらいまでイヌピーも居たけど。」
そんな早い時間から。
待っててくれたと思うと申し訳ない。
連絡くれたら良かったのに。
「ごめんね。でも、今からじゃ大した所やってないね。」
私も疲れてるし、早く帰りたいのはあったから。
「堅、コンビニでご飯買ってウチで一緒に食べよーよ♪」
日付変わっても、私の誕生日覚えててくれた事が嬉しかったから。
ゼファーで家まで帰ることした。
途中、コンビニでご飯とおやつを買い、堅はあっさりビールまで買って。
(堅め、帰る気ないな。)
時々、一緒に呑んでは。
飲酒運転になるからって家で朝まで寝てくことはあったから。
気にせず家に帰る。
「堅、温めるやつお願いしていい?軽くシャワー浴びたい。」
家に着けば、既に日付はかわってて。
バッグをソファに投げながらお願いすれば、シンプルな了解の声。
さっとシャワーを浴びて、軽めのメイクを落として。
髪を拭きながらリビングに行くと、堅はテレビを見ながらビールを呑んでる。
「もう始めてるの?」
呆れながら、堅の横に座ってビールを開ける。
「お疲れ。」
ビールを差し出してきた堅に、笑いながら缶をコツンと当てる。
やっぱり、仕事頑張ってればお酒は美味しい。
適当に買ったご飯を食べながら話すのは、最近の事だったり、お互いの話だったりしていて。
なんでも話できるから、心地よくなる。
「そーいや………。」
ビールも2本目が終わろうとしてる時。
冷蔵庫に歩いてった堅は何かを持って戻ってきた。
「誕生日、おめでとな。」
そういって差し出されたのは、コンビニで買ったショートケーキ。
コンビニだし、安物だし。
日付だって変わってるのに。
嬉しくなるのはなんでだろ………?
「………ありがと………。」
ケーキを受け取り、食べようとしてると。
「あと、これも。」
そう言ってツナギのポケットから出したのは。
「………あ………」
シンプルなピアス。
堅が付けてるのと同じシルバーの。
「お前、何が欲しいとかいつも言わねぇから、何が欲しいか分かんなくて。」
ラッピングもされてない、ただのピアスなのに。
今まで貰ったどんなプレゼントより、嬉しくなる。
「堅が、私のこと考えて用意してくれたものなら何でも嬉しい。
迎え来てくれたのも。
ありがとう。」
ピアスを受け取り付けてみる。
どう?
と見せると。
「いいんじゃね?」
そう言って近づく顔。
「………え?」
腕を引かれて堅の腕の中に収まると。
ピアスを付けた耳元に堅の唇が触れる。
「お前の誕生日覚えてんのも、祝うのも、俺だけで良いだろ?」
囁く声が脳内に響き。
ため息のような吐息が聞こえる。
たぶん、私が仕事中、堅はずっと言うこと考えてたんだろうなって思えて。
胸が痛くなる。
「………うん。
堅が毎年こうやって居てくれるならそれでいい……。」
そっと堅の背中に手を回し、体を預ける。
体を離し、顔を上げると、少しだけ耳の赤い堅は、熱を持った目をしている。
「誕生日だけじゃねぇ。ずっと一緒に居ろ。」
そう言うと。
後頭部を引かれて唇が重なる。
感じたことの無い胸の痛み。
離れる事を許さない程力強い腕に、私の脳内は熱に浮かされる。
ゆっくりと口を離して、見上げると。
私の唇を親指で撫でて笑う堅。
「浅葱、今すっげぇエロい顔してる(笑)」
そう言うとまた唇を重ねられ、ゆっくりと、ベッドに引き倒される。
「もう待てねぇから………。」
ツナギを乱暴に脱いで、首筋に唇を這わすと。
「誕生日、おめでとうな。」
ため息のような囁きが耳を擽る。
「………ありがとう………。大好き………。」
握られた手を握り返して。
私は堅に体を委ねる。
心も体も。
これからは堅のもの………。
もうすぐ日付も変わる。
「………最悪………。」
終電も終わってる時間。エレベーターの中でため息が漏れる。
詰め込まれた仕事は自分の首を絞めて、楽しみだったはずの誕生日はあっさり終わってしまうんだと。
悲しくなる。
まぁ、恋人も居ない私にとっては、誕生日なんて仕事で終わっちゃうんだけど。
ー~♪♪~♪ー
不意に鳴り響く着信音に、体が跳ねる。
(こんな時間に誰よ………。)
ポケットから出してみれば。
ー着信 龍宮寺堅ー
の、文字。
昔から腐れ縁だけど、あんまり連絡なんてしてこないのに。
「はい。どーしたの?
堅から連絡なんて、珍しい。」
おどけるように電話に出れば。
「おぅ、まだ起きてたのか?」
気分が良いのか、少しテンションの高い声。
「さっき仕事終わったとこ。」
ふぅ、とため息をつき、エレベーターから見える夜景を見つめる。
「終電もねぇのにこれから帰りかよ。」
バカにするみたいに。
いつもの軽口が仕事で疲れた心を少しだけ軽くする。
「そーだよ~。
自分の誕生日すら仕事で終わっちゃう私を笑ってよ~(笑)」
堅になら。
こんな愚痴すら言える。
楽な関係。
「もうちっと早く終われよ。それで連絡すりゃケーキぐらい一緒に食ってやったのに(笑)」
エレベーターが1階に到着して。
ケーキ食べたいだけじゃんと笑いながら外に出れば。
見慣れたゼファーとそれに寄りかかり電話をかける後ろ姿。
「………堅………。」
なんでここに居るの。
聞くことも忘れて驚いてると、携帯を耳に当てたまま堅が振り返る。
「お、やっときた。」
よぉ、と笑いながら手を上げて電話を切る。
「こんな時間まで何やってるの(笑)
ゼファーで流した帰り?」
不意に現れたのに。
なんだか嬉しくて思わず駆け寄ってしまう。
「………まぁな。」
笑いながら私を見下ろす堅は、いつの間にか私の身長を抜いて。
昔は毎日喧嘩したりしてたのに。
今もバイクバカなのは変わってないんだけど。
「誕生日だから、お前が仕事終わったらメシでも食いに行こうと思ったのに、遅すぎんだよ。」
私の誕生日なんて覚えててくれたことに思わずびっくりするけど。
その前に。
「仕事終わったらって、いつからここに居たの?」
今日は堅から連絡貰ってないから。
私が仕事終わる時間なんてわかんないはずなのに。
「………6時か?受付の人に聞いたらまだ浅葱仕事中って言ってたから。
10時くらいまでイヌピーも居たけど。」
そんな早い時間から。
待っててくれたと思うと申し訳ない。
連絡くれたら良かったのに。
「ごめんね。でも、今からじゃ大した所やってないね。」
私も疲れてるし、早く帰りたいのはあったから。
「堅、コンビニでご飯買ってウチで一緒に食べよーよ♪」
日付変わっても、私の誕生日覚えててくれた事が嬉しかったから。
ゼファーで家まで帰ることした。
途中、コンビニでご飯とおやつを買い、堅はあっさりビールまで買って。
(堅め、帰る気ないな。)
時々、一緒に呑んでは。
飲酒運転になるからって家で朝まで寝てくことはあったから。
気にせず家に帰る。
「堅、温めるやつお願いしていい?軽くシャワー浴びたい。」
家に着けば、既に日付はかわってて。
バッグをソファに投げながらお願いすれば、シンプルな了解の声。
さっとシャワーを浴びて、軽めのメイクを落として。
髪を拭きながらリビングに行くと、堅はテレビを見ながらビールを呑んでる。
「もう始めてるの?」
呆れながら、堅の横に座ってビールを開ける。
「お疲れ。」
ビールを差し出してきた堅に、笑いながら缶をコツンと当てる。
やっぱり、仕事頑張ってればお酒は美味しい。
適当に買ったご飯を食べながら話すのは、最近の事だったり、お互いの話だったりしていて。
なんでも話できるから、心地よくなる。
「そーいや………。」
ビールも2本目が終わろうとしてる時。
冷蔵庫に歩いてった堅は何かを持って戻ってきた。
「誕生日、おめでとな。」
そういって差し出されたのは、コンビニで買ったショートケーキ。
コンビニだし、安物だし。
日付だって変わってるのに。
嬉しくなるのはなんでだろ………?
「………ありがと………。」
ケーキを受け取り、食べようとしてると。
「あと、これも。」
そう言ってツナギのポケットから出したのは。
「………あ………」
シンプルなピアス。
堅が付けてるのと同じシルバーの。
「お前、何が欲しいとかいつも言わねぇから、何が欲しいか分かんなくて。」
ラッピングもされてない、ただのピアスなのに。
今まで貰ったどんなプレゼントより、嬉しくなる。
「堅が、私のこと考えて用意してくれたものなら何でも嬉しい。
迎え来てくれたのも。
ありがとう。」
ピアスを受け取り付けてみる。
どう?
と見せると。
「いいんじゃね?」
そう言って近づく顔。
「………え?」
腕を引かれて堅の腕の中に収まると。
ピアスを付けた耳元に堅の唇が触れる。
「お前の誕生日覚えてんのも、祝うのも、俺だけで良いだろ?」
囁く声が脳内に響き。
ため息のような吐息が聞こえる。
たぶん、私が仕事中、堅はずっと言うこと考えてたんだろうなって思えて。
胸が痛くなる。
「………うん。
堅が毎年こうやって居てくれるならそれでいい……。」
そっと堅の背中に手を回し、体を預ける。
体を離し、顔を上げると、少しだけ耳の赤い堅は、熱を持った目をしている。
「誕生日だけじゃねぇ。ずっと一緒に居ろ。」
そう言うと。
後頭部を引かれて唇が重なる。
感じたことの無い胸の痛み。
離れる事を許さない程力強い腕に、私の脳内は熱に浮かされる。
ゆっくりと口を離して、見上げると。
私の唇を親指で撫でて笑う堅。
「浅葱、今すっげぇエロい顔してる(笑)」
そう言うとまた唇を重ねられ、ゆっくりと、ベッドに引き倒される。
「もう待てねぇから………。」
ツナギを乱暴に脱いで、首筋に唇を這わすと。
「誕生日、おめでとうな。」
ため息のような囁きが耳を擽る。
「………ありがとう………。大好き………。」
握られた手を握り返して。
私は堅に体を委ねる。
心も体も。
これからは堅のもの………。