和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
風に舞う
君の名前は?
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「堅………大好き………。」
脳内に浅葱の声が響いてた……。
手には浅葱の血が付いたまま、運ばれた病院の待合室に座ってる。
俺とタケミッチ。
会話なんて無いまま。
「非常に危ない状態です。」
医者は浅葱が頸動脈を切られて出血多量でショック状態だと告げた。
震える手が止まんねぇ………。
「………ケンチン……。」
タケミッチが呼んだのか、マイキーとナホヤとソウヤが来て。
「マイキー………」
顔を上げれば、心配そうな瞳。
こんな日に。
場地を失ったばっかりなのに。
なんで………。
「浅葱のお兄さん、捕まったそうです………。」
タケミッチの言葉に、ホッとする反面、俺が殺してやりたかった………。
でも。
そんなことをしても、浅葱はきっと悲しい顔をするから………。
「………手、洗ってくるわ……。」
浅葱がどうなるかわからねぇ今、ここから離れたくねぇ………。
トイレに入り、手と顔を洗うと。
鏡にはみっともねぇ顔をした、俺………。
なんで守れなかった。
「クソがっ………!!」
鏡に拳を打ち付ける。
自分を殴るように………。
頼むから………。
浅葱を連れていかないでくれ………。
少しだけ冷静になり。
待合室に戻ると、慌ただしく動いてた。
「どうした?」
タケミッチの横に並んで聞けば。
「浅葱さんの血液が足りないって。今のままじゃ危ないから輸血が必要だけど、俺じゃ型が合わないから………。」
言葉にハッとした。
「血が足りないなら、俺の使えよ!!」
急いで医者の所に行こうとした瞬間。
「ケンチン、浅葱ちゃんと血液型ちげーだろ?
オレらに任せとけ。」
目の前には、マイキーとナホヤとソウヤが笑ってる。
「絶対、浅葱さんのこと助けますから。」
自信たっぷりなナホヤは笑ってソウヤと処置室に入ってった。
残されたタケミッチは。
青ざめた顔で処置室を見てる。
「これで………助かるハズ………。」
ポソりと呟いたタケミッチの言葉に、少しだけ疑問を受ける。
(そういや、なんで………)
今、タイミング良くナホヤとソウヤがマイキーと来たのか。
タケミッチがマイキー呼んだとしては
あまりにもタイミングが良すぎる………。
「なぁ、タケミッチ………。」
青ざめたままのタケミッチを呼べば。
オドオドと俺を見る。
「なんで、マイキー呼んだんだ?」
浅葱が襲われた事は、マイキーには関係ないこと。
なのに。
なんで、タケミッチはマイキーを呼んで
マイキーはナホヤ達を連れてきたのか………。
「それは………。」
話しずらそうに。
でも、何かを話そうとしていた。
「あー、足んねぇ!」
ナホヤが笑いながら出てきた。
「浅葱さんの為ならもっとあげれたのにねっ!」
ソウヤはキレた顔なのに、楽しそうに。
「今日だけで沸いた血はあれぐらいの量やったくらいじゃ収まんねぇ(笑)」
処置室から出てきた2人は楽しそうに。
「お前ら、もう終わったのか?」
慌てて立ち上がると。
「たっぷり血液出てきた!」
「浅葱さん、心拍数が落ち着いてきたって言ってましたよ!」
代わる代わる状況を教えてくれる。
「2人共、浅葱の為に………。
ありがとう………。」
頭を下げると、2人とも笑う。
「大したことじゃないっすよ。」
開いたドアを覗けば、マイキーは医者に深々頭を下げてて。
ゆっくりと出てきた。
「マイキー………。」
俺に気づいたマイキーはニカッと笑う。
「浅葱ちゃん、もうすぐ手術終わるって。」
良かったな!
助かったのか、まだわかんねぇけど。
3人が居たから、浅葱は輸血ができた。
「マイキー……。ありがとう………。」
ポソりと呟くと。
「ケンチン、ジュース飲みたい!買いに行こうぜ!!」
俺の声なんか聞くつもりもなく、腕を掴んで歩き出す。
外にある自販機で飲み物を買い、近くのベンチに座る。
コーヒーを飲みながらため息をつくと、横にマイキーが座る。
「浅葱ちゃんのこと、間に合って良かった。」
空を見上げながら、マイキーが呟く。
そういえば……
「そういや、なんでお前、ナホヤ達と来たんだ?」
いつもナホヤ達となんてつるんでないのに。
マイキーはジュースを飲みながら。
「タケミッチがさ、浅葱ちゃん助けたいから、血液型同じ俺と誰か居たらって連絡くれてさ。
俺もびっくりしたけどな!」
タケミッチは、浅葱が出血多量で輸血が必要になることを見越していた?
なんで、そんなことができる?
無言で考えてると。
「ケンチン刺された時も思ったんだけど。
たまにさ、タケミッチが言うことが当たってすげー驚くんだけど、それでも、誰かが危ないとか、そーゆーのが回避できるなら、別にいいんじゃないかなって。
場地は回避出来なかったけど、同じ日に、辛いことが回避出来たなら別にいいんじゃねぇ?」
俺が考えていたことを見透かしたように笑う。
確かに。
これで浅葱が助かるなら。
助かって欲しい………。
「………そうだな………。」
コーヒーを一気に流し込み、ゴミ箱に投げると、ドアからタケミッチが出てきた。
「あ!居た!
ドラケン君、手術終わったって!!」
タケミッチの言葉にハッとする。
「今行く!!」
走って手術室の前に行くと、ちょうど浅葱がベッドに乗せられ出てくるところで。
医者が後から出てきた。
俺の顔を見ながら、医者はマスクを外すと、笑った。
「どうにか、一命は取り留めました。
あとは、浅葱さんが頑張るだけです。」
助かった………。
医者の言葉に力が抜けそうになる。
「ありがとうございました………。」
頭を下げると、医者はそのまま去って行き、マイキー達も喜んでいた。
「みんな、本当にありがとう………。」
3人にも頭を下げると。
マイキーが肩を叩く。
「本当に良かったなっ!
俺たちは帰るから、浅葱ちゃんの所行ってやれ!」
俺も、すぐに浅葱の所に行きたかったから。
お礼を言って別れる。
運ばれた病室に入ると。
規則的に心電図が浅葱の心音を捉えてる。
酸素マスクを付けて、眠る浅葱。
「………浅葱……。」
まだ、目覚めることのない浅葱の頬を撫でると、ほのかに温かくて。
生きてる……。
「………良かった………。」
自然に溢れる涙を拭う。
失うかもしれないことが、こんなに怖いなんて思わなかった。
俺が刺された時。
浅葱も同じ想いをしてたんだと。
改めて思い知った。
「………ありがとな……。」
暖かい手にキスをしながら。
眠る浅葱に囁く。
早く、目覚めてくれ………。
また、俺を見て笑ってくれ………。
脳内に浅葱の声が響いてた……。
手には浅葱の血が付いたまま、運ばれた病院の待合室に座ってる。
俺とタケミッチ。
会話なんて無いまま。
「非常に危ない状態です。」
医者は浅葱が頸動脈を切られて出血多量でショック状態だと告げた。
震える手が止まんねぇ………。
「………ケンチン……。」
タケミッチが呼んだのか、マイキーとナホヤとソウヤが来て。
「マイキー………」
顔を上げれば、心配そうな瞳。
こんな日に。
場地を失ったばっかりなのに。
なんで………。
「浅葱のお兄さん、捕まったそうです………。」
タケミッチの言葉に、ホッとする反面、俺が殺してやりたかった………。
でも。
そんなことをしても、浅葱はきっと悲しい顔をするから………。
「………手、洗ってくるわ……。」
浅葱がどうなるかわからねぇ今、ここから離れたくねぇ………。
トイレに入り、手と顔を洗うと。
鏡にはみっともねぇ顔をした、俺………。
なんで守れなかった。
「クソがっ………!!」
鏡に拳を打ち付ける。
自分を殴るように………。
頼むから………。
浅葱を連れていかないでくれ………。
少しだけ冷静になり。
待合室に戻ると、慌ただしく動いてた。
「どうした?」
タケミッチの横に並んで聞けば。
「浅葱さんの血液が足りないって。今のままじゃ危ないから輸血が必要だけど、俺じゃ型が合わないから………。」
言葉にハッとした。
「血が足りないなら、俺の使えよ!!」
急いで医者の所に行こうとした瞬間。
「ケンチン、浅葱ちゃんと血液型ちげーだろ?
オレらに任せとけ。」
目の前には、マイキーとナホヤとソウヤが笑ってる。
「絶対、浅葱さんのこと助けますから。」
自信たっぷりなナホヤは笑ってソウヤと処置室に入ってった。
残されたタケミッチは。
青ざめた顔で処置室を見てる。
「これで………助かるハズ………。」
ポソりと呟いたタケミッチの言葉に、少しだけ疑問を受ける。
(そういや、なんで………)
今、タイミング良くナホヤとソウヤがマイキーと来たのか。
タケミッチがマイキー呼んだとしては
あまりにもタイミングが良すぎる………。
「なぁ、タケミッチ………。」
青ざめたままのタケミッチを呼べば。
オドオドと俺を見る。
「なんで、マイキー呼んだんだ?」
浅葱が襲われた事は、マイキーには関係ないこと。
なのに。
なんで、タケミッチはマイキーを呼んで
マイキーはナホヤ達を連れてきたのか………。
「それは………。」
話しずらそうに。
でも、何かを話そうとしていた。
「あー、足んねぇ!」
ナホヤが笑いながら出てきた。
「浅葱さんの為ならもっとあげれたのにねっ!」
ソウヤはキレた顔なのに、楽しそうに。
「今日だけで沸いた血はあれぐらいの量やったくらいじゃ収まんねぇ(笑)」
処置室から出てきた2人は楽しそうに。
「お前ら、もう終わったのか?」
慌てて立ち上がると。
「たっぷり血液出てきた!」
「浅葱さん、心拍数が落ち着いてきたって言ってましたよ!」
代わる代わる状況を教えてくれる。
「2人共、浅葱の為に………。
ありがとう………。」
頭を下げると、2人とも笑う。
「大したことじゃないっすよ。」
開いたドアを覗けば、マイキーは医者に深々頭を下げてて。
ゆっくりと出てきた。
「マイキー………。」
俺に気づいたマイキーはニカッと笑う。
「浅葱ちゃん、もうすぐ手術終わるって。」
良かったな!
助かったのか、まだわかんねぇけど。
3人が居たから、浅葱は輸血ができた。
「マイキー……。ありがとう………。」
ポソりと呟くと。
「ケンチン、ジュース飲みたい!買いに行こうぜ!!」
俺の声なんか聞くつもりもなく、腕を掴んで歩き出す。
外にある自販機で飲み物を買い、近くのベンチに座る。
コーヒーを飲みながらため息をつくと、横にマイキーが座る。
「浅葱ちゃんのこと、間に合って良かった。」
空を見上げながら、マイキーが呟く。
そういえば……
「そういや、なんでお前、ナホヤ達と来たんだ?」
いつもナホヤ達となんてつるんでないのに。
マイキーはジュースを飲みながら。
「タケミッチがさ、浅葱ちゃん助けたいから、血液型同じ俺と誰か居たらって連絡くれてさ。
俺もびっくりしたけどな!」
タケミッチは、浅葱が出血多量で輸血が必要になることを見越していた?
なんで、そんなことができる?
無言で考えてると。
「ケンチン刺された時も思ったんだけど。
たまにさ、タケミッチが言うことが当たってすげー驚くんだけど、それでも、誰かが危ないとか、そーゆーのが回避できるなら、別にいいんじゃないかなって。
場地は回避出来なかったけど、同じ日に、辛いことが回避出来たなら別にいいんじゃねぇ?」
俺が考えていたことを見透かしたように笑う。
確かに。
これで浅葱が助かるなら。
助かって欲しい………。
「………そうだな………。」
コーヒーを一気に流し込み、ゴミ箱に投げると、ドアからタケミッチが出てきた。
「あ!居た!
ドラケン君、手術終わったって!!」
タケミッチの言葉にハッとする。
「今行く!!」
走って手術室の前に行くと、ちょうど浅葱がベッドに乗せられ出てくるところで。
医者が後から出てきた。
俺の顔を見ながら、医者はマスクを外すと、笑った。
「どうにか、一命は取り留めました。
あとは、浅葱さんが頑張るだけです。」
助かった………。
医者の言葉に力が抜けそうになる。
「ありがとうございました………。」
頭を下げると、医者はそのまま去って行き、マイキー達も喜んでいた。
「みんな、本当にありがとう………。」
3人にも頭を下げると。
マイキーが肩を叩く。
「本当に良かったなっ!
俺たちは帰るから、浅葱ちゃんの所行ってやれ!」
俺も、すぐに浅葱の所に行きたかったから。
お礼を言って別れる。
運ばれた病室に入ると。
規則的に心電図が浅葱の心音を捉えてる。
酸素マスクを付けて、眠る浅葱。
「………浅葱……。」
まだ、目覚めることのない浅葱の頬を撫でると、ほのかに温かくて。
生きてる……。
「………良かった………。」
自然に溢れる涙を拭う。
失うかもしれないことが、こんなに怖いなんて思わなかった。
俺が刺された時。
浅葱も同じ想いをしてたんだと。
改めて思い知った。
「………ありがとな……。」
暖かい手にキスをしながら。
眠る浅葱に囁く。
早く、目覚めてくれ………。
また、俺を見て笑ってくれ………。