和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
風に舞う
君の名前は?
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帰りながらも、ずっと考えてた。
浅葱にどう話すべきなのか。
場地を連れ戻してと言われたのに………。
黙っておく訳にもいかない。
「…………ただいま。」
やっと部屋に着き、ドアを開ければ。
ドアの前には浅葱の姿。
「おかえり……。」
泣きそうな顔で、汚れた特服にしがみついてくる。
この顔が、見たかった………。
浅葱の顔を両手で包み、上を向かせると。
何も言わずにキスをする。
さっきまで暴れてたせいで。
沸いた血の気が収まらない。
ドアを閉めて、キスをしたまま。
荒々しくベッドまで連れていく。
「っ、堅………??」
汚れた服なんて気にならねぇほど。
今は
浅葱に触れたい………。
「ちょっと……」
噛み付くように首筋にキスをしながら、Tシャツを捲り上げる。
浅葱は抵抗するように俺の胸を押さえてたのに。
「………堅………。」
次第に抵抗をやめ、俺の顔を両手で包む。
「浅葱………。」
溢れそうな涙を見た瞬間。
血の気が引いてった………。
「………おかえり………。」
涙を零しながら、首筋に抱きつく浅葱の温かさは、さっきまで熱かった俺の体温より暖かくて………。
強く、抱きしめる………。
「………すまねぇ……。
約束………守れなかった………。」
溢れる水滴は、俺の涙………。
肩口に顔を埋め、呟くと。
一瞬浅葱は息を飲んだ気がしたけど。
「そっか………。
でも、堅が無事で良かった………。」
存在を確かめるように。
頭に………
背中に………
添えられる優しい手。
こんな時。
女の方が強いのは、すげぇって思う。
「………風呂、入ってくる………。」
そっと、浅葱の手を解き、特服の上着を脱いで。
目を合わせないまま風呂に向かう。
シャワーが傷にしみるのに。
痛みより、浅葱の事を考えてしまう。
このまま、俺が東卍に居る限り、これから何度も浅葱は今回みたいな危ない目に合う。
一緒に居れば守れる自信はあるけど。
絶対守ってやれる保証なんてねぇ………。
一緒に居るべきじゃねぇ………。
場地と同じように、浅葱を失った時。
俺はソイツを殺しかねない……。
ーキュッー
シャワーを止めて、体を拭きながら、傷だらけの顔を見る。
これから、どんどん東卍がでかくなってったら。
この程度の傷じゃ終わらない………。
上半身裸のまま風呂から出ていくと。
特服を片付けた浅葱が救急箱を用意して待ってる。
「手当するから、座って?」
動揺もせずに、ベッドの下に座って俺を呼ぶ。
さっき、しようとした事も、喧嘩も、守れなかった約束も。
浅葱は一切責めない。
ただ、黙々と手当をしてる。
「なぁ………。」
沈黙を破ったのは、俺の方。
「ん~?」
絆創膏を目元に貼りながら、返事をくれる。
「俺達、別れねぇか………?」
不意を付いた言葉に、浅葱の手元が止まる。
「これから、東卍がどんどんでかくなったら、お前が狙われる事も増える。
俺と居るだけで、お前が危険に晒される。
俺だって自分守るのですら精一杯なのに。
お前まで守ってやれねぇわ……。」
突き放すように言えば。
手当ての終わった浅葱は救急箱を片付けて、冷蔵庫からペットボトルを2つ出す。
当たり前のように。
俺は、浅葱の目を見れねぇ。
見たら、きっと浅葱は泣き出すだろ……?
「…………。」
無言のまま、浅葱はペットボトルの蓋をあけて飲んでいる。
そして、小さなため息と共に。
テーブルの上に置かれるペットボトル。
「私達………付き合ってたっけ?」
「………はぁ?」
浅葱の口から出た言葉に思わず顔を上げれば。
涙も浮かべない浅葱はキョトンとした顔をしてる。
「おまっ………」
「私、堅に『付き合ってくれ』とか、『好きだ』なんて言われてないよ?」
立ったままの浅葱は、そのまま俺の後ろの
ベッドに腰をかけて。
俺の背後からタオルを乗せると濡れたままの髪を拭き始める。
「堅がどんな心境でその答えになったかは想像付くけど。
堅が元からその気が無かったなら元々付き合って無かったでいいんじゃない?
まぁ、邪魔なら出てくし………。」
よし、終わりっ。
俺の髪を拭き終わり、タオルを片付けに行った浅葱に、言葉を失ってると。
「………出かけてくるね。」
浅葱は笑ってバッグを持つと。
そのまま部屋を出ていった………。
残ったのは。
水滴のついたペットボトルが2本と。
何も言えなかった、俺………。
壁を見上げれば。
笑う場地の写真と
さっきまで着ていた特服。
多少汚れてるけど、土埃は落とされて。
風呂に入ってる間に浅葱がやってたのがわかる。
『浅葱、いい女だなぁ………。』
場地の言葉を思い出す。
浅葱は殺されてもおかしくねぇのに、半間達に俺とは関係ないって啖呵を切った。
自分の事なんてどうでも良く、俺の為に。
殴られるのは慣れてるなんて嘘ついて。
そんなの、慣れる奴いねぇのに………。
なのに。
(俺は…………。)
『そんな簡単に手放せるなら、俺が貰うわ。』
場地の声が聞こえた気がした………。
「…………クソが………。」
ガシガシと頭をかくと、タンクトップを着て上着を持った。
誰も聞いてるはずねぇのに。
壁に貼られた写真を睨みつける。
「浅葱は俺のだ。誰にもやんねぇよ………。」
誰に言うわけでもなく。
ゼファーの鍵を持つと、部屋を出た。
「おぅ、ケン坊、もう出かけんのか?」
受付のおっさんはいつもと変わらずのんびりしてる。
「めんどくせぇけど、自分の女迎えいってくるわ………。」
そう呟くと。
ちょうど到着したエレベーターに乗り込んだ………。
浅葱にどう話すべきなのか。
場地を連れ戻してと言われたのに………。
黙っておく訳にもいかない。
「…………ただいま。」
やっと部屋に着き、ドアを開ければ。
ドアの前には浅葱の姿。
「おかえり……。」
泣きそうな顔で、汚れた特服にしがみついてくる。
この顔が、見たかった………。
浅葱の顔を両手で包み、上を向かせると。
何も言わずにキスをする。
さっきまで暴れてたせいで。
沸いた血の気が収まらない。
ドアを閉めて、キスをしたまま。
荒々しくベッドまで連れていく。
「っ、堅………??」
汚れた服なんて気にならねぇほど。
今は
浅葱に触れたい………。
「ちょっと……」
噛み付くように首筋にキスをしながら、Tシャツを捲り上げる。
浅葱は抵抗するように俺の胸を押さえてたのに。
「………堅………。」
次第に抵抗をやめ、俺の顔を両手で包む。
「浅葱………。」
溢れそうな涙を見た瞬間。
血の気が引いてった………。
「………おかえり………。」
涙を零しながら、首筋に抱きつく浅葱の温かさは、さっきまで熱かった俺の体温より暖かくて………。
強く、抱きしめる………。
「………すまねぇ……。
約束………守れなかった………。」
溢れる水滴は、俺の涙………。
肩口に顔を埋め、呟くと。
一瞬浅葱は息を飲んだ気がしたけど。
「そっか………。
でも、堅が無事で良かった………。」
存在を確かめるように。
頭に………
背中に………
添えられる優しい手。
こんな時。
女の方が強いのは、すげぇって思う。
「………風呂、入ってくる………。」
そっと、浅葱の手を解き、特服の上着を脱いで。
目を合わせないまま風呂に向かう。
シャワーが傷にしみるのに。
痛みより、浅葱の事を考えてしまう。
このまま、俺が東卍に居る限り、これから何度も浅葱は今回みたいな危ない目に合う。
一緒に居れば守れる自信はあるけど。
絶対守ってやれる保証なんてねぇ………。
一緒に居るべきじゃねぇ………。
場地と同じように、浅葱を失った時。
俺はソイツを殺しかねない……。
ーキュッー
シャワーを止めて、体を拭きながら、傷だらけの顔を見る。
これから、どんどん東卍がでかくなってったら。
この程度の傷じゃ終わらない………。
上半身裸のまま風呂から出ていくと。
特服を片付けた浅葱が救急箱を用意して待ってる。
「手当するから、座って?」
動揺もせずに、ベッドの下に座って俺を呼ぶ。
さっき、しようとした事も、喧嘩も、守れなかった約束も。
浅葱は一切責めない。
ただ、黙々と手当をしてる。
「なぁ………。」
沈黙を破ったのは、俺の方。
「ん~?」
絆創膏を目元に貼りながら、返事をくれる。
「俺達、別れねぇか………?」
不意を付いた言葉に、浅葱の手元が止まる。
「これから、東卍がどんどんでかくなったら、お前が狙われる事も増える。
俺と居るだけで、お前が危険に晒される。
俺だって自分守るのですら精一杯なのに。
お前まで守ってやれねぇわ……。」
突き放すように言えば。
手当ての終わった浅葱は救急箱を片付けて、冷蔵庫からペットボトルを2つ出す。
当たり前のように。
俺は、浅葱の目を見れねぇ。
見たら、きっと浅葱は泣き出すだろ……?
「…………。」
無言のまま、浅葱はペットボトルの蓋をあけて飲んでいる。
そして、小さなため息と共に。
テーブルの上に置かれるペットボトル。
「私達………付き合ってたっけ?」
「………はぁ?」
浅葱の口から出た言葉に思わず顔を上げれば。
涙も浮かべない浅葱はキョトンとした顔をしてる。
「おまっ………」
「私、堅に『付き合ってくれ』とか、『好きだ』なんて言われてないよ?」
立ったままの浅葱は、そのまま俺の後ろの
ベッドに腰をかけて。
俺の背後からタオルを乗せると濡れたままの髪を拭き始める。
「堅がどんな心境でその答えになったかは想像付くけど。
堅が元からその気が無かったなら元々付き合って無かったでいいんじゃない?
まぁ、邪魔なら出てくし………。」
よし、終わりっ。
俺の髪を拭き終わり、タオルを片付けに行った浅葱に、言葉を失ってると。
「………出かけてくるね。」
浅葱は笑ってバッグを持つと。
そのまま部屋を出ていった………。
残ったのは。
水滴のついたペットボトルが2本と。
何も言えなかった、俺………。
壁を見上げれば。
笑う場地の写真と
さっきまで着ていた特服。
多少汚れてるけど、土埃は落とされて。
風呂に入ってる間に浅葱がやってたのがわかる。
『浅葱、いい女だなぁ………。』
場地の言葉を思い出す。
浅葱は殺されてもおかしくねぇのに、半間達に俺とは関係ないって啖呵を切った。
自分の事なんてどうでも良く、俺の為に。
殴られるのは慣れてるなんて嘘ついて。
そんなの、慣れる奴いねぇのに………。
なのに。
(俺は…………。)
『そんな簡単に手放せるなら、俺が貰うわ。』
場地の声が聞こえた気がした………。
「…………クソが………。」
ガシガシと頭をかくと、タンクトップを着て上着を持った。
誰も聞いてるはずねぇのに。
壁に貼られた写真を睨みつける。
「浅葱は俺のだ。誰にもやんねぇよ………。」
誰に言うわけでもなく。
ゼファーの鍵を持つと、部屋を出た。
「おぅ、ケン坊、もう出かけんのか?」
受付のおっさんはいつもと変わらずのんびりしてる。
「めんどくせぇけど、自分の女迎えいってくるわ………。」
そう呟くと。
ちょうど到着したエレベーターに乗り込んだ………。