和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
風に舞う
君の名前は?
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さっさと終わして、マイキーを守ると決めたのに。
稀咲に向かっていた場地は。
目前で倒れた。
場地は………一虎に刺されてた………。
キレたマイキーは、誰も止められない。
壊れた一虎の心は、誰にも直せない。
「喧嘩は………もう終わりだ………。」
無表情なマイキーは半間とやり合う俺のところに来て呟いたけど。
半間が認める訳がねぇ。
なのに。
たった1発の蹴り。
それだけで。
半間を再起不能にした。
「ホラ、終わった………。」
顔に流れる血を舐めとった………。
マイキーは、強すぎる……。
半間を一瞬で伸したマイキーを見たバルハラのメンバーは。
「こ、殺される!!」
恐れを成して逃げ始める。
あれだけバルハラに勝てないって、皆思ってたのに。
一気に会場が開けて。
笑う一虎と、マイキーが取り囲まれる。
一虎は、笑ってる。
もう、勝算なんてねぇのに………。
もう終わると思ってたのに。
一虎は認めなかった。
そして。
キレたマイキーは誰にも止められなかった………。
一虎を殴り始めて。
誰も、止められない………。
「マイキー………。」
俺が止めなきゃいけないのに。
体が、動かねぇ………。
このままじゃ………
(一虎が、死ぬ……。)
その時。
「マイキー………。」
幻聴かと思う声が聞こえた………。
「マイキー!!!」
幻聴じゃない。
顔を上げれば。
倒れたハズの場地が、立ってる。
いつもと変わらない、獣の瞳を光らせて。
よろよろと、口から血を流しながら。
(笑ってる………?)
何もなかったかのように。
なのに。
流れる血は現実的で。
「俺の為に、怒ってくれて………ありがとな!」
止まったマイキーに向けて、笑ってる。
千冬は動かないよう言ってるのに。
マイキーの元まで歩いた。
そして。
「俺は、こんな傷じゃ死なねぇよ(笑)
気にすんな!一虎!!」
マイキーに殴られて動けない一虎に向けて、笑った。
そして………。
「俺は………一虎には殺られねぇ!!」
おもむろに出したナイフで、自分を刺した………。
(嘘だろ………。)
ニヤリと笑う場地は、千冬に抱えられて倒れた…………。
「………場地!」
もう、終わりになる。
マイキーは止まると思ってたのに………。
フラフラと立ち上がる一虎に、また殴りかかる。
場地は、
『仲間の為に命を張れるチーム』
を作るために。
1人でもがいてた。
マイキーにも、一虎にも。
『仲間』でいて欲しかった………。
それだけの為に。
「なぁ、ドラケン………。」
千冬に抱えられて虚ろな場地に呼ばれてハッとする。
「………場地……。」
近くに寄れば。
痛くて苦しいはずなのに。
場地は笑ってる。
「浅葱、いい女だなぁ………。」
もう、動けないのに、視線だけ向けて、おどけて見せる。
「…………当たり前だろ。
俺の女だ………。」
涙が溢れるけど。
浅葱を助けた場地には、感謝しかねぇ。
「お前、好きな気持ちくらい伝えてやれよ………。
付き合うとも、好きだとも言われてないって、だから、ドラケンの女じゃねぇって。
………半間の前で啖呵きったんだぞ。」
懐かしむように。
場地は虚ろな表情で、笑ってる………。
「………男が、簡単にそんなこと言えっかよ………。」
確かに。
俺は浅葱にそんなこと言ってなかった………。
「………そりゃ、そうだわな………。」
そう言って、笑った………。
そして。
千冬に抱えられた場地は。
そのまま息を引き取った………。
スクラップ場には、千冬の叫びがこだまする………。
それでも止まらない二人に割って入るタケミッチを、俺は見てるしかできなかった。
息を引き取った場地の為に、タケミッチはマイキーに殴られても蹴られても止まらない。
(やっぱり、アイツは真一郎君に似てる………。)
そう、思えるくらい。
倒れねぇ………。
もう、止めようと思って立ち上がった時。
タケミッチの足元に転がった御守りを見て、マイキーが止まった。
あれは。
場地の御守り。
場時は最後まで東卍を守ろうとしてた。
1人で。
マイキーは、やっとそれに気づいて。
一虎も。
その時聞こえるパトカーの音に。
周りが引いていく。
「俺達も引くぞ………。」
どうしようもない。
このままじゃ、みんな捕まる。
「俺は、場地と残る。
みんな、行ってくれ……。」
一虎が。
動き出せないでいるマイキー達に向けて呟いた。
「俺が起こした事だ。俺が自分でケジメをつけたい………。」
そう言って。
背中を向けたマイキーに頭を下げる。
「真一郎君の事も、場地の事も。
一生背負って生きていく。」
しっかりと。
頭を下げて。
「東卍も解散だ。行け。」
ウチのメンバーに早めに散るように告げれば。
マイキーは、背を向けたまま。
「…………わかった。」
そう言って。
歩き始める。
10月31日。
東京卍會と芭流覇羅の抗争は、
場地の死と、一虎の逮捕で、
幕を閉じた………。
稀咲に向かっていた場地は。
目前で倒れた。
場地は………一虎に刺されてた………。
キレたマイキーは、誰も止められない。
壊れた一虎の心は、誰にも直せない。
「喧嘩は………もう終わりだ………。」
無表情なマイキーは半間とやり合う俺のところに来て呟いたけど。
半間が認める訳がねぇ。
なのに。
たった1発の蹴り。
それだけで。
半間を再起不能にした。
「ホラ、終わった………。」
顔に流れる血を舐めとった………。
マイキーは、強すぎる……。
半間を一瞬で伸したマイキーを見たバルハラのメンバーは。
「こ、殺される!!」
恐れを成して逃げ始める。
あれだけバルハラに勝てないって、皆思ってたのに。
一気に会場が開けて。
笑う一虎と、マイキーが取り囲まれる。
一虎は、笑ってる。
もう、勝算なんてねぇのに………。
もう終わると思ってたのに。
一虎は認めなかった。
そして。
キレたマイキーは誰にも止められなかった………。
一虎を殴り始めて。
誰も、止められない………。
「マイキー………。」
俺が止めなきゃいけないのに。
体が、動かねぇ………。
このままじゃ………
(一虎が、死ぬ……。)
その時。
「マイキー………。」
幻聴かと思う声が聞こえた………。
「マイキー!!!」
幻聴じゃない。
顔を上げれば。
倒れたハズの場地が、立ってる。
いつもと変わらない、獣の瞳を光らせて。
よろよろと、口から血を流しながら。
(笑ってる………?)
何もなかったかのように。
なのに。
流れる血は現実的で。
「俺の為に、怒ってくれて………ありがとな!」
止まったマイキーに向けて、笑ってる。
千冬は動かないよう言ってるのに。
マイキーの元まで歩いた。
そして。
「俺は、こんな傷じゃ死なねぇよ(笑)
気にすんな!一虎!!」
マイキーに殴られて動けない一虎に向けて、笑った。
そして………。
「俺は………一虎には殺られねぇ!!」
おもむろに出したナイフで、自分を刺した………。
(嘘だろ………。)
ニヤリと笑う場地は、千冬に抱えられて倒れた…………。
「………場地!」
もう、終わりになる。
マイキーは止まると思ってたのに………。
フラフラと立ち上がる一虎に、また殴りかかる。
場地は、
『仲間の為に命を張れるチーム』
を作るために。
1人でもがいてた。
マイキーにも、一虎にも。
『仲間』でいて欲しかった………。
それだけの為に。
「なぁ、ドラケン………。」
千冬に抱えられて虚ろな場地に呼ばれてハッとする。
「………場地……。」
近くに寄れば。
痛くて苦しいはずなのに。
場地は笑ってる。
「浅葱、いい女だなぁ………。」
もう、動けないのに、視線だけ向けて、おどけて見せる。
「…………当たり前だろ。
俺の女だ………。」
涙が溢れるけど。
浅葱を助けた場地には、感謝しかねぇ。
「お前、好きな気持ちくらい伝えてやれよ………。
付き合うとも、好きだとも言われてないって、だから、ドラケンの女じゃねぇって。
………半間の前で啖呵きったんだぞ。」
懐かしむように。
場地は虚ろな表情で、笑ってる………。
「………男が、簡単にそんなこと言えっかよ………。」
確かに。
俺は浅葱にそんなこと言ってなかった………。
「………そりゃ、そうだわな………。」
そう言って、笑った………。
そして。
千冬に抱えられた場地は。
そのまま息を引き取った………。
スクラップ場には、千冬の叫びがこだまする………。
それでも止まらない二人に割って入るタケミッチを、俺は見てるしかできなかった。
息を引き取った場地の為に、タケミッチはマイキーに殴られても蹴られても止まらない。
(やっぱり、アイツは真一郎君に似てる………。)
そう、思えるくらい。
倒れねぇ………。
もう、止めようと思って立ち上がった時。
タケミッチの足元に転がった御守りを見て、マイキーが止まった。
あれは。
場地の御守り。
場時は最後まで東卍を守ろうとしてた。
1人で。
マイキーは、やっとそれに気づいて。
一虎も。
その時聞こえるパトカーの音に。
周りが引いていく。
「俺達も引くぞ………。」
どうしようもない。
このままじゃ、みんな捕まる。
「俺は、場地と残る。
みんな、行ってくれ……。」
一虎が。
動き出せないでいるマイキー達に向けて呟いた。
「俺が起こした事だ。俺が自分でケジメをつけたい………。」
そう言って。
背中を向けたマイキーに頭を下げる。
「真一郎君の事も、場地の事も。
一生背負って生きていく。」
しっかりと。
頭を下げて。
「東卍も解散だ。行け。」
ウチのメンバーに早めに散るように告げれば。
マイキーは、背を向けたまま。
「…………わかった。」
そう言って。
歩き始める。
10月31日。
東京卍會と芭流覇羅の抗争は、
場地の死と、一虎の逮捕で、
幕を閉じた………。