和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
風に舞う
君の名前は?
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いつも、堅は私を心配していた。
自分が東卍の副総長だから、私が狙われてもおかしくないって。
いつも学校まで迎えに来てくれてた。
でも、何も無かったし。
大丈夫だと思ってたんだ…………。
閉じた瞼には、笑う堅の顔が写ってた………。
(体………痛い………。)
朦朧とした意識の中、自分の軽率な行動にガッカリしていた。
堅には図書館寄って帰るって言ってあったから。
学校が終わり、堅にメールを送って学校を出た時。
猛スピードのバイクが、真横に止まった。
「………!!」
びっくりしてバイクを見れば。
東卍の特攻服を着たフルフェイスのヘルメットを被った人。
(………誰!?)
驚いたけど、東卍の人なら危なくは無いと思った。
「浅葱さん!!すぐ乗ってください!
ドラケンさんが!!!」
その人はヘルメットを脱ぐことなく、こちらを向いて叫んだ。
「堅がどうしたの!?」
堅に何かあったのか、焦る様子のその人は私にバイクに乗るように促す。
「行きながら話しますから、早く!!」
急かすその人は私にヘルメットを渡して焦ってるから。
私も焦ってしまう。
(堅に何があったの………!?)
不安を抑えつつ、その人のバイクに乗ると。
バイクは急発進で走り出した。
ドキドキと早鐘を打つ胸を抑えて、その人に掴まる。
しばらく走りながら、何があったか話すって言ってたのに。
その人は全く話さない。
それが、さらに不安を煽る。
急いでるから運転に集中してるのかとも思ったけど。
しばらく走ると。
バイクは急に止まって。
「降りてください。」
冷静な声にハッとしてバイクから降りてヘルメットを渡す。
そこは、潰れたゲームセンターの前。
「ありがとうございました。何があったんですか!?」
お礼をして、堅の事を聞こうとした瞬間。
ーキキッ!ー
バイクはまた急発進しはじめる。
「…………え?」
反応する間もなく。
そのバイクは走り去って行った。
「…………うそ………。」
訳が分からなかった。
あの人は何だったのか。
何故ここに降ろされたのか。
色々な疑問を持って降ろされたゲームセンターを見上げた時。
「…………ヒヒッ♪やっと来た………。」
音もなく後ろに居た男にビックリする。
その誰かを認識する前に。
鈍い音と共に体が飛ばされ、私は意識を失った………。
ザワザワと人の声が聞こえて目が覚めた。
(体………痛い………。)
気を失う前。
多分笑う男が殴ったおかげで。
色んな場所がズキズキ痛む。
ゆっくりと目を開ければ、まだ私に気づいてない周囲は楽しそうに話している。
皆、一様に同じ上着。
首の無い天使の絵が描いてある………。
(ここは………どこ……?)
動こうとして、腕が後ろで縛られてる事に気づく。
「あ、やっと起きた(笑)」
私の目の前でタバコを吸いながら談笑していた男が振り返る。
それは、まさにさっき私を殴った男。
タバコを吸う手には『罪』と『罰』の文字。
ゆっくりと私に近づくのはもう1人。
髪の毛にメッシュが入った、首に虎のタトゥーがある人。
「そんなに強く殴ったつもりねぇんだけどな(笑)
やっぱ、女ってめんどくせぇ♪」
ニヤニヤと笑うその男は、寝そべる私の服を掴むと、無理やり体を起こさせた。
「うっっ………。」
体の痛みに顔を顰めてしまう。
「半間。一応ドラケンの情報持ってるんだから、雑に扱うな。」
あまり表情の変わらない、虎のタトゥーが入った人。
(あの人、半間って言うのか………。)
縛られた私を見ながら話す2人を睨むように見つめる。
(やっぱり、私は誘拐されたんだ………。)
堅の情報が欲しい。
背中に『首の無い天使』のロゴの入った上着。
これは………
(ここが、堅が言ってた『芭流覇羅』のアジト………。)
少しだけ周りを見れば。
本当に東卍とは違って殺気立つ人、薬のせいなのか、目がイッちゃってる人。
何をするかわからない分、怖い雰囲気しかない。
「なぁ、お前ドラケンの女なんだろ?
お前誘拐したって電話した時のアイツ面白かったぜぇ?」
急に顎をグイッと引っ張り、半間は強制的に顔を向けさせると笑う。
その笑いもニヤニヤと気持ち悪い。
「私を誘拐しても、アナタ達には何一つ有利になる事なんてないですよ。」
私が睨んでも怯むはずなくて。
「充分、役に立つよ。」
横にいた虎のタトゥーの人が呟いた。
「お前が捕まってることで、ドラケンは本気になれない。
俺達が危ないのは周知だからな。」
この人達は、堅を本気で戦わせない為に、私を利用しようとしてる。
堅は強いけど。
私のせいで困って欲しくない。
笑い話を続ける2人を他所に、俯いてできる限りかんがえた。
私にできること……。
(………そうだ!)
ぐっと手を握り、顔を上げる。
「あの………。」
さっきまで、どうにか逃げたいと思ってたけど。
「どぉしたの?
ドラケンの情報、なんかくれるワケ?」
ニヤニヤ笑う半間は、私の目の前で座り込み、私の出方を見てる。
(………落ち着いて………。)
「さっきからドラケンの女って言われてますけど。
私、彼女でも何でもないです。」
ポソりと呟けば。
驚いた顔の後。
「…………クックック。
何ダリィこと言ってんの??」
笑いながらも。
私の頭を鷲掴みにして引っ張る。
「イタッ………!!」
抵抗しても、振り回される。
「私………ドラケンから好きだとも言われたことないし、付き合ってるわけじゃない。
ただ、暴力振るわれてる家族から助けてもらった。
それだけです!!」
そう叫んだ時。
ーゴキッ!!ー
ぶら下げられた顎に入る拳に、体が吹き飛ぶ。
「うぅっっっ………。」
あまりの痛みに意識が飛びそうになる。
「じゃあ、お前用無しかぁ(笑)??」
笑いながら殴り続ける半間。
意識を失うことすら許さない半間は私の前に座り、私は引きずられながら虎のタトゥーの人の前に投げ出された………。
自分が東卍の副総長だから、私が狙われてもおかしくないって。
いつも学校まで迎えに来てくれてた。
でも、何も無かったし。
大丈夫だと思ってたんだ…………。
閉じた瞼には、笑う堅の顔が写ってた………。
(体………痛い………。)
朦朧とした意識の中、自分の軽率な行動にガッカリしていた。
堅には図書館寄って帰るって言ってあったから。
学校が終わり、堅にメールを送って学校を出た時。
猛スピードのバイクが、真横に止まった。
「………!!」
びっくりしてバイクを見れば。
東卍の特攻服を着たフルフェイスのヘルメットを被った人。
(………誰!?)
驚いたけど、東卍の人なら危なくは無いと思った。
「浅葱さん!!すぐ乗ってください!
ドラケンさんが!!!」
その人はヘルメットを脱ぐことなく、こちらを向いて叫んだ。
「堅がどうしたの!?」
堅に何かあったのか、焦る様子のその人は私にバイクに乗るように促す。
「行きながら話しますから、早く!!」
急かすその人は私にヘルメットを渡して焦ってるから。
私も焦ってしまう。
(堅に何があったの………!?)
不安を抑えつつ、その人のバイクに乗ると。
バイクは急発進で走り出した。
ドキドキと早鐘を打つ胸を抑えて、その人に掴まる。
しばらく走りながら、何があったか話すって言ってたのに。
その人は全く話さない。
それが、さらに不安を煽る。
急いでるから運転に集中してるのかとも思ったけど。
しばらく走ると。
バイクは急に止まって。
「降りてください。」
冷静な声にハッとしてバイクから降りてヘルメットを渡す。
そこは、潰れたゲームセンターの前。
「ありがとうございました。何があったんですか!?」
お礼をして、堅の事を聞こうとした瞬間。
ーキキッ!ー
バイクはまた急発進しはじめる。
「…………え?」
反応する間もなく。
そのバイクは走り去って行った。
「…………うそ………。」
訳が分からなかった。
あの人は何だったのか。
何故ここに降ろされたのか。
色々な疑問を持って降ろされたゲームセンターを見上げた時。
「…………ヒヒッ♪やっと来た………。」
音もなく後ろに居た男にビックリする。
その誰かを認識する前に。
鈍い音と共に体が飛ばされ、私は意識を失った………。
ザワザワと人の声が聞こえて目が覚めた。
(体………痛い………。)
気を失う前。
多分笑う男が殴ったおかげで。
色んな場所がズキズキ痛む。
ゆっくりと目を開ければ、まだ私に気づいてない周囲は楽しそうに話している。
皆、一様に同じ上着。
首の無い天使の絵が描いてある………。
(ここは………どこ……?)
動こうとして、腕が後ろで縛られてる事に気づく。
「あ、やっと起きた(笑)」
私の目の前でタバコを吸いながら談笑していた男が振り返る。
それは、まさにさっき私を殴った男。
タバコを吸う手には『罪』と『罰』の文字。
ゆっくりと私に近づくのはもう1人。
髪の毛にメッシュが入った、首に虎のタトゥーがある人。
「そんなに強く殴ったつもりねぇんだけどな(笑)
やっぱ、女ってめんどくせぇ♪」
ニヤニヤと笑うその男は、寝そべる私の服を掴むと、無理やり体を起こさせた。
「うっっ………。」
体の痛みに顔を顰めてしまう。
「半間。一応ドラケンの情報持ってるんだから、雑に扱うな。」
あまり表情の変わらない、虎のタトゥーが入った人。
(あの人、半間って言うのか………。)
縛られた私を見ながら話す2人を睨むように見つめる。
(やっぱり、私は誘拐されたんだ………。)
堅の情報が欲しい。
背中に『首の無い天使』のロゴの入った上着。
これは………
(ここが、堅が言ってた『芭流覇羅』のアジト………。)
少しだけ周りを見れば。
本当に東卍とは違って殺気立つ人、薬のせいなのか、目がイッちゃってる人。
何をするかわからない分、怖い雰囲気しかない。
「なぁ、お前ドラケンの女なんだろ?
お前誘拐したって電話した時のアイツ面白かったぜぇ?」
急に顎をグイッと引っ張り、半間は強制的に顔を向けさせると笑う。
その笑いもニヤニヤと気持ち悪い。
「私を誘拐しても、アナタ達には何一つ有利になる事なんてないですよ。」
私が睨んでも怯むはずなくて。
「充分、役に立つよ。」
横にいた虎のタトゥーの人が呟いた。
「お前が捕まってることで、ドラケンは本気になれない。
俺達が危ないのは周知だからな。」
この人達は、堅を本気で戦わせない為に、私を利用しようとしてる。
堅は強いけど。
私のせいで困って欲しくない。
笑い話を続ける2人を他所に、俯いてできる限りかんがえた。
私にできること……。
(………そうだ!)
ぐっと手を握り、顔を上げる。
「あの………。」
さっきまで、どうにか逃げたいと思ってたけど。
「どぉしたの?
ドラケンの情報、なんかくれるワケ?」
ニヤニヤ笑う半間は、私の目の前で座り込み、私の出方を見てる。
(………落ち着いて………。)
「さっきからドラケンの女って言われてますけど。
私、彼女でも何でもないです。」
ポソりと呟けば。
驚いた顔の後。
「…………クックック。
何ダリィこと言ってんの??」
笑いながらも。
私の頭を鷲掴みにして引っ張る。
「イタッ………!!」
抵抗しても、振り回される。
「私………ドラケンから好きだとも言われたことないし、付き合ってるわけじゃない。
ただ、暴力振るわれてる家族から助けてもらった。
それだけです!!」
そう叫んだ時。
ーゴキッ!!ー
ぶら下げられた顎に入る拳に、体が吹き飛ぶ。
「うぅっっっ………。」
あまりの痛みに意識が飛びそうになる。
「じゃあ、お前用無しかぁ(笑)??」
笑いながら殴り続ける半間。
意識を失うことすら許さない半間は私の前に座り、私は引きずられながら虎のタトゥーの人の前に投げ出された………。