和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
風に舞う
君の名前は?
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もうすぐ10月も終わる。
浅葱はハロウィンだなんて楽しそうにしてたけど。
明日には。
東卍は芭流覇羅とぶつかる。
ピリピリの雰囲気が漂う東卍。
ただ、浅葱だけは巻き込みたくねぇから。
極力一緒に過ごした。
『今から帰るね』
いつもどうり、学校が終わる時間に浅葱から入ってくるメール。
いつもなら迎えに行くのに、今日は図書館に寄るから迎えは要らないと言われてた。
いつもの神社に居るから寄れって言ってあったから。
大丈夫だと思ってた…………。
マイキー達と時間を忘れダラダラ喋って浅葱を待っていると、それより先にタケミッチが来た。
「あれっ?ドラケン君、浅葱さん誰かに迎え行かせたんじゃないんですか?」
俺の顔を見るなり、驚いたように近づいてきた。
「あぁ?今日は寄るとこあるって言ってたから迎え行ってねぇし俺が誰かに頼むわけねぇだろ。」
怪訝な顔をして返事をすれば、タケミッチは疑問だらけの顔で。
「えぇ!?じゃあ見間違えかな………。」
自信無さげに悩んでるから。
「あんだよ?浅葱がどうしたんだよ?」
見たことを話さないタケミッチに少しだけイラつきながら聞けば。
「帰りに、校門の近くで東卍の特服着た奴が浅葱さんに話しかけてて。
慌てたみたいにその人の単車に乗って行っちゃったんですけど。
フルフェイス被ってたから誰かまではわかんなくて。
たぶん浅葱さんかなって思ってたんだけど、見間違いかな………?」
人違いかもと言いながら苦笑いするタケミッチの言葉に携帯を見れば。
時間は7時を回ってる。
図書館はもう終わってここに着いてないのはおかしい時間。
「おぃ……タケミッチ。
それ見たの何時だ………?」
少しだけ嫌な予感がよぎる気持ちを抑えて。
「たぶん、5時近くだったと思いますけど……。」
「2時間も前じゃねぇか………。」
急いで浅葱に電話をするも、聞こえてくるのは無機質な呼び出し音のみ。
「あー、くそっっ!!」
携帯を握りしめ、叫ぶと。
マイキー達がバイクのエンジンをかけ始める。
「ケンチン!とりあえず周り探してみよう!」
何人かで別れて、居そうな所、行きそうなとこを探すことにした。
オレはタケミッチを乗せて、見かけた所まで案内させる。
その間も、ずっと不安は押し寄せてきて。
東卍の特服着てたなら誰かが連れてったか………
もしくは………。
嫌な事ばかりが浮かんで、アクセルを強く握る。
(浅葱、どこだよ!!)
心の中で叫びながら。
タケミッチが見かけた場所は、やはり学校の近くで。
遅すぎて何もない。
学校から近くのコンビニ、東卍のメンバーが居そうな所。
全て探したけど。
浅葱に繋がる手がかりも、見かけた奴も居なかった………。
今日、寄ると言っていた図書館。
なんとなく気になりそこに走ってみる。
マイキー達も合流するって連絡が来たから。
到着したけど。
もちろん図書館の明かりは消え、閉館している。
「…………。」
怒りと不安で黙り込む俺を気にしながら、タケミッチはゼファーから降りて図書館に近づいていく。
(どこに行ったんだよ!!)
イラつき、握る手が震える。
もう、何もないわけがない。
「………ケン君!ドラケン君!!」
図書館の入口近くでタケミッチが俺を呼ぶ声でハッとした。
顔を上げると、丁度駐車場にマイキー達が入って来るところで。
タケミッチは携帯のライトで何が照らしてる。
「タケミッチ、何かあったのか………?」
ゼファーを降りてタケミッチに近づいて行くと。
青ざめたタケミッチが震えながら足元を照らしてる。
「…………なんだそれ?」
それは…………。
学生鞄。
切り刻まれて、ボロボロな上に…………
「バルハラ…………!!」
バルハラのマークである『首のない天使』がスプレーで描かれていた。
「ケンチン、何かあっ…………」
後ろからついてきたマイキーが言葉を失う。
「ドラケン君、コレ………」
鞄に付いたチャームは………。
「………浅葱のだ。」
考えたくも無かった。
嫌な予感が的中するなんて。
浅葱だけは巻き込まないって決めてたのに。
「ドラケン君、これは…………?」
タケミッチが、鞄の下に何かを見つけて取り出す。
それは、真っ赤な小さな箱。
プレゼントのようにキレイにリボンを掛けられている。
「なんだ………?」
持ってみれば、それは箱のわりには少し重くて。
でも、浅葱はこんなもの持ってなかった。
乱雑に箱のリボンを解くと、それを待っていたように箱が開く。
ーゴロッ………ー
箱から手に転がり落ちた物を見て、絶句した。
「う、うわぁぁ!!!」
横で見ていたタケミッチが叫ぶ声にハッとする。
手の上に転がり落ちた物。
それは…………
いつも浅葱が付けていた十字架のピアスと
血まみれの『女の小指』…………。
「ケンチン!!」
横で見ていたマイキーが驚き俺を見た。
「………クソがっ!!!」
手の中の物を見て叫んだ瞬間。
ポケットの携帯が鳴り出した。
着信は浅葱の名前を告げている。
「浅葱!!おい!!どうした!?」
慌てて通話を開始したのに。
「…………」
聞こえてくるのは静寂。
「おい!!聞こえるのか!?」
「………クックック………ダリィ(笑)」
静寂から聞こえてきたのは。
聞き覚えのある笑い声。
「テメェ…………半間………。」
それは。
バルハラの副総長。
「何か探してんの~(笑)?
もしかして、大事な女~(笑)?」
全てをバカにする様な笑いに虫唾が走る。
「テメェ、浅葱に何しやがった!?」
今すぐにでも殴りかかりてぇ衝動に襲われながら、電話越しに叫べば。
返ってくるのは楽しげな笑い声。
「クックッククックック………。
威勢がいいねぇ(笑)
女は明日の賞品にしようと思って連れてきたわ(笑)」
その言葉を聞いた瞬間。
体の血液が沸騰するような感覚に魅入られた。
「ふざけんな!
あいつは関係ねぇだろ!」
今すぐにでもバルハラのアジトに殴り込みに行こうと思った瞬間。
「………あ、今日動くとか考えんなよ?
今日殴り込みとか、つまんねぇこと考えるなら今から女嬲り殺して東京湾に浮かべるからよ~(笑)
明日、女の前で本気で戦って奪ってみろよぉ(笑)」
じゃあなぁ(笑)
終始笑いながら。
半間から通話が切られて。
携帯を持ったまま黙り込む。
「ケンチン………。」
マイキーが何かを言おうとした瞬間。
俺の拳が壁を叩いていた。
「浅葱が………バルハラに捕まった………。」
でも、気になる事がある。
浅葱を連れ去った東卍の特服の奴。
メンバー以外持ってるワケはねぇのに。
タケミッチの話を聞く限り、体格的にも場時や一虎ではない。
(誰だ…………。)
少しだけ冷静になり。
「じゃあ、それは本当に浅葱さんの………。」
タケミッチは真っ青になって手の中にある物を見つめる。
何か鋭利な物で落とされた小指。
しかし。
いつも見ている浅葱の指とは何かが違う。
「これは…………たぶん浅葱のじゃねぇ。
本物ではあるだろうけど。」
指の一部分にあるホクロ。
浅葱の指にはホクロは無い。
バルハラは薬、脅し、殺人、何でも有りな集団だ。
だから、一瞬は浅葱も殺られたと思った自分がいたけど。
冷静になれば、色んなことが見えてくる。
「今日バルハラのアジトに殴り込みに行けば浅葱はすぐに殺される。
明日、本気で奪い返せとさ。」
少しだけため息をつき、マイキー達を見れば。
皆、黙って頷く。
「何もしないなら、本気で取り返すだけだ。」
ハッキリと決まった意志で、浅葱のピアスを握る。
(ぜってぇ、何があっても浅葱と場地は取り返してみせる………。)
笑ってる浅葱を思い出しながら、そっと心の中でそう誓った……………。
浅葱はハロウィンだなんて楽しそうにしてたけど。
明日には。
東卍は芭流覇羅とぶつかる。
ピリピリの雰囲気が漂う東卍。
ただ、浅葱だけは巻き込みたくねぇから。
極力一緒に過ごした。
『今から帰るね』
いつもどうり、学校が終わる時間に浅葱から入ってくるメール。
いつもなら迎えに行くのに、今日は図書館に寄るから迎えは要らないと言われてた。
いつもの神社に居るから寄れって言ってあったから。
大丈夫だと思ってた…………。
マイキー達と時間を忘れダラダラ喋って浅葱を待っていると、それより先にタケミッチが来た。
「あれっ?ドラケン君、浅葱さん誰かに迎え行かせたんじゃないんですか?」
俺の顔を見るなり、驚いたように近づいてきた。
「あぁ?今日は寄るとこあるって言ってたから迎え行ってねぇし俺が誰かに頼むわけねぇだろ。」
怪訝な顔をして返事をすれば、タケミッチは疑問だらけの顔で。
「えぇ!?じゃあ見間違えかな………。」
自信無さげに悩んでるから。
「あんだよ?浅葱がどうしたんだよ?」
見たことを話さないタケミッチに少しだけイラつきながら聞けば。
「帰りに、校門の近くで東卍の特服着た奴が浅葱さんに話しかけてて。
慌てたみたいにその人の単車に乗って行っちゃったんですけど。
フルフェイス被ってたから誰かまではわかんなくて。
たぶん浅葱さんかなって思ってたんだけど、見間違いかな………?」
人違いかもと言いながら苦笑いするタケミッチの言葉に携帯を見れば。
時間は7時を回ってる。
図書館はもう終わってここに着いてないのはおかしい時間。
「おぃ……タケミッチ。
それ見たの何時だ………?」
少しだけ嫌な予感がよぎる気持ちを抑えて。
「たぶん、5時近くだったと思いますけど……。」
「2時間も前じゃねぇか………。」
急いで浅葱に電話をするも、聞こえてくるのは無機質な呼び出し音のみ。
「あー、くそっっ!!」
携帯を握りしめ、叫ぶと。
マイキー達がバイクのエンジンをかけ始める。
「ケンチン!とりあえず周り探してみよう!」
何人かで別れて、居そうな所、行きそうなとこを探すことにした。
オレはタケミッチを乗せて、見かけた所まで案内させる。
その間も、ずっと不安は押し寄せてきて。
東卍の特服着てたなら誰かが連れてったか………
もしくは………。
嫌な事ばかりが浮かんで、アクセルを強く握る。
(浅葱、どこだよ!!)
心の中で叫びながら。
タケミッチが見かけた場所は、やはり学校の近くで。
遅すぎて何もない。
学校から近くのコンビニ、東卍のメンバーが居そうな所。
全て探したけど。
浅葱に繋がる手がかりも、見かけた奴も居なかった………。
今日、寄ると言っていた図書館。
なんとなく気になりそこに走ってみる。
マイキー達も合流するって連絡が来たから。
到着したけど。
もちろん図書館の明かりは消え、閉館している。
「…………。」
怒りと不安で黙り込む俺を気にしながら、タケミッチはゼファーから降りて図書館に近づいていく。
(どこに行ったんだよ!!)
イラつき、握る手が震える。
もう、何もないわけがない。
「………ケン君!ドラケン君!!」
図書館の入口近くでタケミッチが俺を呼ぶ声でハッとした。
顔を上げると、丁度駐車場にマイキー達が入って来るところで。
タケミッチは携帯のライトで何が照らしてる。
「タケミッチ、何かあったのか………?」
ゼファーを降りてタケミッチに近づいて行くと。
青ざめたタケミッチが震えながら足元を照らしてる。
「…………なんだそれ?」
それは…………。
学生鞄。
切り刻まれて、ボロボロな上に…………
「バルハラ…………!!」
バルハラのマークである『首のない天使』がスプレーで描かれていた。
「ケンチン、何かあっ…………」
後ろからついてきたマイキーが言葉を失う。
「ドラケン君、コレ………」
鞄に付いたチャームは………。
「………浅葱のだ。」
考えたくも無かった。
嫌な予感が的中するなんて。
浅葱だけは巻き込まないって決めてたのに。
「ドラケン君、これは…………?」
タケミッチが、鞄の下に何かを見つけて取り出す。
それは、真っ赤な小さな箱。
プレゼントのようにキレイにリボンを掛けられている。
「なんだ………?」
持ってみれば、それは箱のわりには少し重くて。
でも、浅葱はこんなもの持ってなかった。
乱雑に箱のリボンを解くと、それを待っていたように箱が開く。
ーゴロッ………ー
箱から手に転がり落ちた物を見て、絶句した。
「う、うわぁぁ!!!」
横で見ていたタケミッチが叫ぶ声にハッとする。
手の上に転がり落ちた物。
それは…………
いつも浅葱が付けていた十字架のピアスと
血まみれの『女の小指』…………。
「ケンチン!!」
横で見ていたマイキーが驚き俺を見た。
「………クソがっ!!!」
手の中の物を見て叫んだ瞬間。
ポケットの携帯が鳴り出した。
着信は浅葱の名前を告げている。
「浅葱!!おい!!どうした!?」
慌てて通話を開始したのに。
「…………」
聞こえてくるのは静寂。
「おい!!聞こえるのか!?」
「………クックック………ダリィ(笑)」
静寂から聞こえてきたのは。
聞き覚えのある笑い声。
「テメェ…………半間………。」
それは。
バルハラの副総長。
「何か探してんの~(笑)?
もしかして、大事な女~(笑)?」
全てをバカにする様な笑いに虫唾が走る。
「テメェ、浅葱に何しやがった!?」
今すぐにでも殴りかかりてぇ衝動に襲われながら、電話越しに叫べば。
返ってくるのは楽しげな笑い声。
「クックッククックック………。
威勢がいいねぇ(笑)
女は明日の賞品にしようと思って連れてきたわ(笑)」
その言葉を聞いた瞬間。
体の血液が沸騰するような感覚に魅入られた。
「ふざけんな!
あいつは関係ねぇだろ!」
今すぐにでもバルハラのアジトに殴り込みに行こうと思った瞬間。
「………あ、今日動くとか考えんなよ?
今日殴り込みとか、つまんねぇこと考えるなら今から女嬲り殺して東京湾に浮かべるからよ~(笑)
明日、女の前で本気で戦って奪ってみろよぉ(笑)」
じゃあなぁ(笑)
終始笑いながら。
半間から通話が切られて。
携帯を持ったまま黙り込む。
「ケンチン………。」
マイキーが何かを言おうとした瞬間。
俺の拳が壁を叩いていた。
「浅葱が………バルハラに捕まった………。」
でも、気になる事がある。
浅葱を連れ去った東卍の特服の奴。
メンバー以外持ってるワケはねぇのに。
タケミッチの話を聞く限り、体格的にも場時や一虎ではない。
(誰だ…………。)
少しだけ冷静になり。
「じゃあ、それは本当に浅葱さんの………。」
タケミッチは真っ青になって手の中にある物を見つめる。
何か鋭利な物で落とされた小指。
しかし。
いつも見ている浅葱の指とは何かが違う。
「これは…………たぶん浅葱のじゃねぇ。
本物ではあるだろうけど。」
指の一部分にあるホクロ。
浅葱の指にはホクロは無い。
バルハラは薬、脅し、殺人、何でも有りな集団だ。
だから、一瞬は浅葱も殺られたと思った自分がいたけど。
冷静になれば、色んなことが見えてくる。
「今日バルハラのアジトに殴り込みに行けば浅葱はすぐに殺される。
明日、本気で奪い返せとさ。」
少しだけため息をつき、マイキー達を見れば。
皆、黙って頷く。
「何もしないなら、本気で取り返すだけだ。」
ハッキリと決まった意志で、浅葱のピアスを握る。
(ぜってぇ、何があっても浅葱と場地は取り返してみせる………。)
笑ってる浅葱を思い出しながら、そっと心の中でそう誓った……………。