和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
風に舞う
君の名前は?
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差し込む太陽に気付いて目が覚めれば。
腕の中には抱えられて大人しく眠る浅葱。
顔は傷だらけで痛々しかったけど、安心して眠る姿にホッとする。
「おーい、朝だぞ。」
腕枕されたまま眠る浅葱の耳元でそっと声を掛ければ、ビクリと跳ねる体。
「いっ………たぁ………。」
動いた事で体に走る痛みに顔をしかめる姿を見て思わず笑ってしまう。
「良く寝てたな。」
先に起き上がり背伸びをすれば、後からゆっくりと起き上がる浅葱。
「おはよう…………。」
少しだけ眠そうに目を擦りながら、こっちを見る。
そっと手を伸ばして青くなった目元に触れると、痛そうに目を閉じる。
「昨日より青くなったな。」
目も、頬も口元も。
切れたり青くなったりしていて。
女が受けるべき傷じゃない。
「大丈夫。」
ポソりと呟くと、テーブルに乗った昨日の水を取ろうとする。
今にもベッドから落ちそうな程手を伸ばすから。
取って渡してやる。
「今日も暑そうだな。
俺はマイキーの所行くけど、一緒に行くか?」
1人で居たくないだろうと思って聞けば、弱く首を振る。
「学校もないし、ここに居ていい………?」
さすがに傷だらけで出かけるのは気が引けたんだろう。
部屋に居るなら、俺も安心だ。
「かまわねぇよ。何かあったら連絡しろ。」
そう言って携帯を取り出すと、浅葱の携帯に番号を登録させた。
それから。
すこし風が温くなる夕方まではマイキーやタケミッチ達とブラブラしていた。
マイキーの家でバイクを弄ったり、夕方になるまではあっという間で。
「ドラケン君、三ツ谷君が言ってたんだけど、浅葱さんがドラケン君の所に居るって本当?」
オドオドと、心配そうな顔をしてタケミッチが聞いてきた。
「あ?
あぁ、昨日から居るけどそれがどうかしたか?」
マイキーのバイクを弄りながら返事をすればタケミッチとマイキーが同時に声を上げる。
「「ひとつ屋根の下に!?」」
「あぁ!?うっせぇな。大したことじゃえねぇだろうが。」
急に叫ばれたことでイラッとしながら振り返れば、マイキーが楽しそうな顔してやがる。
「ケンチンがそこまで肩入れすんの珍しいじゃん。」
まるで玩具を見つけた子供みたいな顔しやがって。
タケミッチは何を想像してんだか知らねえけど、顔を赤くしてる。
「そのっっ、付き合ってるんですか??」
口篭りながら聞いてくるから思わず睨むと、タケミッチは怯む。
「はぁ!?別にそんなんじゃねぇよ。
ただ、助けただけだ。」
工具を置いてジュースを飲んでると。
「ケンチンはどうなの?」
マイキーが俺の顔を覗き込んで真相を聞こうとするけど。
どうと聞かれても。
本当に守りたいと思っただけ。
「さぁな。」
適当に交わしてまたバイクを弄ってると。
「ケンチンがそうでもなくても、浅葱ちゃんが好きかもよ?」
今度、走りに行くのに連れてこいよ。
俺も話したい!
マイキーは楽しそうに話していたけど。
(浅葱が俺を好きとか、考えたこと無かったな………)
ぼんやりと考えながら、その場を受け流した。
「あー、気持ちわりぃ、風呂入りてぇ。」
夜になり、一旦家に帰れば。
ベッドに寄りかかり、ヘッドフォンを付けて音楽を聞きながらアイスを食べてる浅葱。
「………おかえり。」
ヘッドフォンを外して顔を上げる浅葱。
少し表情が柔らかくなった気がするけど。
相変わらずの無表情。
「なんだ、美味そうなもん食ってんじゃん。」
ソフトクリームみたいなアイスが美味そうで、目の前にしゃがむ。
「ドラケンさんのも、冷凍庫にあるよ。」
わざわざ買ってくれたのは嬉しいけど、今食いたい。
思わず浅葱が食べてるのを手を掴んでかじりつく。
「あー、うめぇ。」
口の中に広がる冷たさにホッとすると。
フリーズしていた浅葱の口が開く。
「口にクリーム付いてる………。」
そう言う浅葱の視線は俺の口元にあって。
思わず悪戯心が動いてしまう。
「あー………じゃあ、舐めて。」
ニヤリと笑えば。
浅葱は困ると思っていたのに。
無言で浅葱は動き出し、ゆっくりと俺に近づいてくる。
口元を見つめたまま。
『浅葱ちゃんが好きかもよ?』
昼間のマイキーのセリフが脳内を掠める。
「お、おいっっ」
焦りながら止めようとした瞬間。
ーポンポンー
俺の横にあったティッシュを取り、浅葱は俺の口元を拭いていた。
「はい、できた。」
口元を拭き終えると、固まる俺をよそにまた座り直してアイスを食べ始める。
「…………はぁ。」
あまりの展開に焦った自分がバカらしくて。
思わずベッドに倒れ込む。
浅葱の顔は相変わらず無表情だった。
もしかしたら、別になんとも思われてないのかもしれなくて。
それなのにドキドキしてる自分が可笑しくて。
「浅葱、風呂入ったらちょっと走り行くから一緒に行くか?」
ゴロンと浅葱に体を向けて聞けば。
「………バイク?」
アイスを食べながら振り返る浅葱の顔は少し赤くて。
可愛いと思ってしまった。
「あぁ、最高の景色見せてやるよ。」
ニヤリと笑って言うと。
「………じゃあ、行く………。」
顔は無表情だったけど。
声が少し嬉しそうで。
これが喜んでるって事なのかと思えた。
少しでいいから、いつか笑顔が見たい。
「んじゃ、風呂上がるまでに用意しとけよ。」
そう言って、鼻歌混じりに風呂に入っていった。
ドアを閉めて、鏡を見た瞬間。
「俺、かっこ悪ぃ。」
さっき、一瞬でも、キスがしたいと思った事が恥ずかしくて。
顔を押さえてしゃがみ込んだのは、
浅葱には内緒の話………。
腕の中には抱えられて大人しく眠る浅葱。
顔は傷だらけで痛々しかったけど、安心して眠る姿にホッとする。
「おーい、朝だぞ。」
腕枕されたまま眠る浅葱の耳元でそっと声を掛ければ、ビクリと跳ねる体。
「いっ………たぁ………。」
動いた事で体に走る痛みに顔をしかめる姿を見て思わず笑ってしまう。
「良く寝てたな。」
先に起き上がり背伸びをすれば、後からゆっくりと起き上がる浅葱。
「おはよう…………。」
少しだけ眠そうに目を擦りながら、こっちを見る。
そっと手を伸ばして青くなった目元に触れると、痛そうに目を閉じる。
「昨日より青くなったな。」
目も、頬も口元も。
切れたり青くなったりしていて。
女が受けるべき傷じゃない。
「大丈夫。」
ポソりと呟くと、テーブルに乗った昨日の水を取ろうとする。
今にもベッドから落ちそうな程手を伸ばすから。
取って渡してやる。
「今日も暑そうだな。
俺はマイキーの所行くけど、一緒に行くか?」
1人で居たくないだろうと思って聞けば、弱く首を振る。
「学校もないし、ここに居ていい………?」
さすがに傷だらけで出かけるのは気が引けたんだろう。
部屋に居るなら、俺も安心だ。
「かまわねぇよ。何かあったら連絡しろ。」
そう言って携帯を取り出すと、浅葱の携帯に番号を登録させた。
それから。
すこし風が温くなる夕方まではマイキーやタケミッチ達とブラブラしていた。
マイキーの家でバイクを弄ったり、夕方になるまではあっという間で。
「ドラケン君、三ツ谷君が言ってたんだけど、浅葱さんがドラケン君の所に居るって本当?」
オドオドと、心配そうな顔をしてタケミッチが聞いてきた。
「あ?
あぁ、昨日から居るけどそれがどうかしたか?」
マイキーのバイクを弄りながら返事をすればタケミッチとマイキーが同時に声を上げる。
「「ひとつ屋根の下に!?」」
「あぁ!?うっせぇな。大したことじゃえねぇだろうが。」
急に叫ばれたことでイラッとしながら振り返れば、マイキーが楽しそうな顔してやがる。
「ケンチンがそこまで肩入れすんの珍しいじゃん。」
まるで玩具を見つけた子供みたいな顔しやがって。
タケミッチは何を想像してんだか知らねえけど、顔を赤くしてる。
「そのっっ、付き合ってるんですか??」
口篭りながら聞いてくるから思わず睨むと、タケミッチは怯む。
「はぁ!?別にそんなんじゃねぇよ。
ただ、助けただけだ。」
工具を置いてジュースを飲んでると。
「ケンチンはどうなの?」
マイキーが俺の顔を覗き込んで真相を聞こうとするけど。
どうと聞かれても。
本当に守りたいと思っただけ。
「さぁな。」
適当に交わしてまたバイクを弄ってると。
「ケンチンがそうでもなくても、浅葱ちゃんが好きかもよ?」
今度、走りに行くのに連れてこいよ。
俺も話したい!
マイキーは楽しそうに話していたけど。
(浅葱が俺を好きとか、考えたこと無かったな………)
ぼんやりと考えながら、その場を受け流した。
「あー、気持ちわりぃ、風呂入りてぇ。」
夜になり、一旦家に帰れば。
ベッドに寄りかかり、ヘッドフォンを付けて音楽を聞きながらアイスを食べてる浅葱。
「………おかえり。」
ヘッドフォンを外して顔を上げる浅葱。
少し表情が柔らかくなった気がするけど。
相変わらずの無表情。
「なんだ、美味そうなもん食ってんじゃん。」
ソフトクリームみたいなアイスが美味そうで、目の前にしゃがむ。
「ドラケンさんのも、冷凍庫にあるよ。」
わざわざ買ってくれたのは嬉しいけど、今食いたい。
思わず浅葱が食べてるのを手を掴んでかじりつく。
「あー、うめぇ。」
口の中に広がる冷たさにホッとすると。
フリーズしていた浅葱の口が開く。
「口にクリーム付いてる………。」
そう言う浅葱の視線は俺の口元にあって。
思わず悪戯心が動いてしまう。
「あー………じゃあ、舐めて。」
ニヤリと笑えば。
浅葱は困ると思っていたのに。
無言で浅葱は動き出し、ゆっくりと俺に近づいてくる。
口元を見つめたまま。
『浅葱ちゃんが好きかもよ?』
昼間のマイキーのセリフが脳内を掠める。
「お、おいっっ」
焦りながら止めようとした瞬間。
ーポンポンー
俺の横にあったティッシュを取り、浅葱は俺の口元を拭いていた。
「はい、できた。」
口元を拭き終えると、固まる俺をよそにまた座り直してアイスを食べ始める。
「…………はぁ。」
あまりの展開に焦った自分がバカらしくて。
思わずベッドに倒れ込む。
浅葱の顔は相変わらず無表情だった。
もしかしたら、別になんとも思われてないのかもしれなくて。
それなのにドキドキしてる自分が可笑しくて。
「浅葱、風呂入ったらちょっと走り行くから一緒に行くか?」
ゴロンと浅葱に体を向けて聞けば。
「………バイク?」
アイスを食べながら振り返る浅葱の顔は少し赤くて。
可愛いと思ってしまった。
「あぁ、最高の景色見せてやるよ。」
ニヤリと笑って言うと。
「………じゃあ、行く………。」
顔は無表情だったけど。
声が少し嬉しそうで。
これが喜んでるって事なのかと思えた。
少しでいいから、いつか笑顔が見たい。
「んじゃ、風呂上がるまでに用意しとけよ。」
そう言って、鼻歌混じりに風呂に入っていった。
ドアを閉めて、鏡を見た瞬間。
「俺、かっこ悪ぃ。」
さっき、一瞬でも、キスがしたいと思った事が恥ずかしくて。
顔を押さえてしゃがみ込んだのは、
浅葱には内緒の話………。