「………？
あの、大丈夫ですか？」

どれだけ目を閉じてただろう………


正確には
酔ったせいで眠ってたのかもしれない………


誰かに話しかけられてるのはわかるけど話したくない。
目開けるのも嫌だ………


何度か話し掛けられて、それでも眠ったフリを続けてると、不意に体が浮き上がった


「！？！？」
言葉は出なかったものの、目を開けると自分より明らかに小さい子に背負われてる。
(え？なんで？)

「知らない人だけど、ごめんなさい。
さすがに私の通り道で凍死とか困っちゃうから連れて帰ります。」

あきらかに女の子の声だった。
女の子に背負われてるのに、その子は全く重そうじゃなくて。
逆に背負われてるのに足引きずりそうで気になる(笑)

でも、このまま居なくなれたら少しは楽かもしれない………