和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
細雪
君の名前は?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
静まり返った会場。
舞台上に一人一人楽器隊が入ってくる。
太鼓、鐘、龍笛。
皆、一様に狐の面をしてしっかりと正装に身を包んでいた。
最後に入ってきた龍笛奏者。
あれはさっき黒流が話していた代理の女の子か………。
ぼんやりと眺めていて不意に俺は固まった。
あの姿。
見覚えがある。
絶対に間違えるはずがない。
ずっと探していた姿だったんだから………。
慌ててパンフの最後のページの奏者を確認すると。
龍笛奏者の欄に線が引かれ、代理にずっと探してた名前があった。
「浅葱………」
かすかに震える手を押さえながら黒流を見ると
「重要なこと、書いてあったか?」
やっと黒流の話していたことが繋がった。
黒流はわかってたんだ。
今日の御神楽奉納に浅葱がいること。
それをわかってて、俺を連れてきたこと。
「………あぁ。
助かった。サンキュ。」
震えが止まらない手を押さえたまま、舞台に座る浅葱を見つめる。
凛と背を伸ばした浅葱は、龍笛を一撫でして、客席に目を向ける。
ゆっくりと客席を見回して、何か確認したかったのか?
最後に俺達の来賓席に目を向けた浅葱は、
俺と目が合い
固まった。
お互いに存在を確認した瞬間だった。
(やっと………見つけた………)
浅葱は明らかに動揺していた。
でも、それを振り払うように目を閉じると
御神楽奉納の舞が始まった。
太鼓のリズムに鐘と龍笛。
それに合わせて舞う。
とても神聖なものだけど………
俺には浅葱しか見えていなく。
あっという間の神楽だった。
「まっち?」
あまりのことに固まったままで居ると、ふいに黒流が肩を叩いた。
「………え?あ、何?」
「トイレなら舞台の裏だけど、行くならちゃんとライブまでには帰ってこいよ?」
明らかに気を使ってくれている。
黒流の気持ちが嬉しくて頭を下げた。
「悪い。黒さん、ちょっとトイレ行ってくるから。
ちゃんとライブまでには戻ってくる。」
そういって立ち上がると来賓席を通って舞台の裏に向かい足早に歩いていった。
演奏が終わり、舞台から舞手や奏者が次々出てくる。
しばらく待っていると、最後にポツンと浅葱が面を付けたまま舞台袖に挨拶をして出てきた。
ふぅっ………
誰も居ない通路で浅葱は天を仰ぎタメ息をついた。
きっと緊張していたんだろう。
「…………浅葱………」
不意に声をかけると、浅葱の肩が跳ねた。
恐る恐る振り返る浅葱と目が合う。
「………浅葱………だよな?」
確認を取りたくて近づきたくて歩き出すと
浅葱は
急に方向を変え走り出した。
「え!? ちょ、ちょっと待って!!」
思わず、俺は追いかけはじめた………。
舞台上に一人一人楽器隊が入ってくる。
太鼓、鐘、龍笛。
皆、一様に狐の面をしてしっかりと正装に身を包んでいた。
最後に入ってきた龍笛奏者。
あれはさっき黒流が話していた代理の女の子か………。
ぼんやりと眺めていて不意に俺は固まった。
あの姿。
見覚えがある。
絶対に間違えるはずがない。
ずっと探していた姿だったんだから………。
慌ててパンフの最後のページの奏者を確認すると。
龍笛奏者の欄に線が引かれ、代理にずっと探してた名前があった。
「浅葱………」
かすかに震える手を押さえながら黒流を見ると
「重要なこと、書いてあったか?」
やっと黒流の話していたことが繋がった。
黒流はわかってたんだ。
今日の御神楽奉納に浅葱がいること。
それをわかってて、俺を連れてきたこと。
「………あぁ。
助かった。サンキュ。」
震えが止まらない手を押さえたまま、舞台に座る浅葱を見つめる。
凛と背を伸ばした浅葱は、龍笛を一撫でして、客席に目を向ける。
ゆっくりと客席を見回して、何か確認したかったのか?
最後に俺達の来賓席に目を向けた浅葱は、
俺と目が合い
固まった。
お互いに存在を確認した瞬間だった。
(やっと………見つけた………)
浅葱は明らかに動揺していた。
でも、それを振り払うように目を閉じると
御神楽奉納の舞が始まった。
太鼓のリズムに鐘と龍笛。
それに合わせて舞う。
とても神聖なものだけど………
俺には浅葱しか見えていなく。
あっという間の神楽だった。
「まっち?」
あまりのことに固まったままで居ると、ふいに黒流が肩を叩いた。
「………え?あ、何?」
「トイレなら舞台の裏だけど、行くならちゃんとライブまでには帰ってこいよ?」
明らかに気を使ってくれている。
黒流の気持ちが嬉しくて頭を下げた。
「悪い。黒さん、ちょっとトイレ行ってくるから。
ちゃんとライブまでには戻ってくる。」
そういって立ち上がると来賓席を通って舞台の裏に向かい足早に歩いていった。
演奏が終わり、舞台から舞手や奏者が次々出てくる。
しばらく待っていると、最後にポツンと浅葱が面を付けたまま舞台袖に挨拶をして出てきた。
ふぅっ………
誰も居ない通路で浅葱は天を仰ぎタメ息をついた。
きっと緊張していたんだろう。
「…………浅葱………」
不意に声をかけると、浅葱の肩が跳ねた。
恐る恐る振り返る浅葱と目が合う。
「………浅葱………だよな?」
確認を取りたくて近づきたくて歩き出すと
浅葱は
急に方向を変え走り出した。
「え!? ちょ、ちょっと待って!!」
思わず、俺は追いかけはじめた………。