和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
細雪
君の名前は?
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明け方6時。
空は白み始めた時間。
目的としていた関東の外れの世界遺産にもなる社殿に到着した。
「もうすぐ明けるかな?ちょっと小高いとこ、行ってみようか?」
あれからは一睡もせず、時折嬉しそうに鼻唄を歌っていた浅葱は到着するとイソイソとコートを羽織っていた。
「まだ寒いからマフラー持ってきな。」
後部座席からマフラーを取り出して浅葱に渡す。
頷きながらマフラーを受けとり、車から降りていく。
2月も中頃だけど、関東の外れにもなると少し雪が残ってる。
サクサクと少し凍った雪を踏みしめながら小高い丘まで歩くと、地平線の先は既にオレンジに染まり始めてた。
「もうすぐかなぁ?」
寒そうに手を擦りながら地平線を眺める浅葱の顔が明るみ始めた日ではっきりと見えた。
「そろそろ明けるな。」
朝日が見えはじめると、今まで冷えきっていた空気が一気に暖かくなる。
朝日って、不思議なものだ。
「きれいだね~♪」
「うん。暖かくなってきたな。」
「眞、こっち向いて♪」
振り返ると、携帯を構えた浅葱は写真を撮る。
「今の眞良い顔してる。」
朝日を背にしてちゃんと撮れてるのか疑問に思ったけど、浅葱はかまわない。
「俺だけ撮られるのは好きじゃない。」
浅葱から携帯を取り上げるとインカメラにして、浅葱を抱き寄せた。
「へぇっ?」
びっくりしてる顔を気にせず浅葱の頬に顔を付けてシャッターを切る。
「今、絶対変な顔してた~!!」
携帯を返して欲しそうに腕を伸ばしてくる浅葱に構わず、自分のポケットに携帯をしまう。
朝日と俺の顔を交互に見ては嬉しそうに笑う浅葱にはこんなことでも幸せを感じれるんだって思えた。
それは、自分も同じで。
今まで突っ走ってきたから見えなかった世界。
夜の静けさ。
朝日の温度。
少しのことで笑う浅葱。
一つ一つ、自分も新鮮な気持ちと共に、幸せってこうゆうことなんだって思えた。
完全に日が登り、鳥たちが忙しなく羽ばたきはじめる頃まで二人で色んな話をしながらすごしていた。
空は白み始めた時間。
目的としていた関東の外れの世界遺産にもなる社殿に到着した。
「もうすぐ明けるかな?ちょっと小高いとこ、行ってみようか?」
あれからは一睡もせず、時折嬉しそうに鼻唄を歌っていた浅葱は到着するとイソイソとコートを羽織っていた。
「まだ寒いからマフラー持ってきな。」
後部座席からマフラーを取り出して浅葱に渡す。
頷きながらマフラーを受けとり、車から降りていく。
2月も中頃だけど、関東の外れにもなると少し雪が残ってる。
サクサクと少し凍った雪を踏みしめながら小高い丘まで歩くと、地平線の先は既にオレンジに染まり始めてた。
「もうすぐかなぁ?」
寒そうに手を擦りながら地平線を眺める浅葱の顔が明るみ始めた日ではっきりと見えた。
「そろそろ明けるな。」
朝日が見えはじめると、今まで冷えきっていた空気が一気に暖かくなる。
朝日って、不思議なものだ。
「きれいだね~♪」
「うん。暖かくなってきたな。」
「眞、こっち向いて♪」
振り返ると、携帯を構えた浅葱は写真を撮る。
「今の眞良い顔してる。」
朝日を背にしてちゃんと撮れてるのか疑問に思ったけど、浅葱はかまわない。
「俺だけ撮られるのは好きじゃない。」
浅葱から携帯を取り上げるとインカメラにして、浅葱を抱き寄せた。
「へぇっ?」
びっくりしてる顔を気にせず浅葱の頬に顔を付けてシャッターを切る。
「今、絶対変な顔してた~!!」
携帯を返して欲しそうに腕を伸ばしてくる浅葱に構わず、自分のポケットに携帯をしまう。
朝日と俺の顔を交互に見ては嬉しそうに笑う浅葱にはこんなことでも幸せを感じれるんだって思えた。
それは、自分も同じで。
今まで突っ走ってきたから見えなかった世界。
夜の静けさ。
朝日の温度。
少しのことで笑う浅葱。
一つ一つ、自分も新鮮な気持ちと共に、幸せってこうゆうことなんだって思えた。
完全に日が登り、鳥たちが忙しなく羽ばたきはじめる頃まで二人で色んな話をしながらすごしていた。