第4章 もう落ちこぼれとは呼ばせない

「…やっぱり貴方は相当な度胸があるようね、………これからは貴方の事、ルエリーヌと呼んで良いかしら?……貴方も私の事……その………良かったらクテラと呼んで?」


「…も、もちろんよ!」

2人はこの日初めてお互いの心が通じ合ったような気がした。



………そう。初めは勝ち目なんかなかった。
だけど、諦めきれないでいた。

きっと遠回りをしていただけなのだ。…だって、こんなにも早く和解できるねなら、もっと早くそうしていれば良かったのに。


でも、ようやくわかり合えた。



それがより嬉しく思うのはきっとー。


2人はもう初めて合ったあの日から繋がりができていて、無理矢理だったが握手をした時には友達とも呼べる存在だったのかも知れない。


だが今は正式に友達にもなれたが、同時にライバルにもなれた。

これを早く知らせたくなったルエリーヌは走りながら宿舎部屋に戻り、ラフィーを抱きしめた。


全てを知ったラフィーは離せと言い暴れていたが、それはただの照れ隠しであった事は、本人には内緒にしておこうー。
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