第3章 目覚める魔力
「…ファイス先生…おられますかな?」
「…はい、なんでしょう?……え!?学校長!!どうされました!?」
驚きのあまりファイス先生は手に持っていたフラスコの瓶を落としそうになっていた。
「…いきなりだが、これを女神からもらったらしいのだ」
「…これは一体どういう事でしょう?」
「…詳しい事は分からないが、この子にかけられた呪いを解く魔法薬を作ってくれんか?」
学校長はルエリーヌの手を掴むと、最初から知っていたようにバリマースにかけられた手のひらをファイス先生に見せた。
「…これは魔力を奪う呪い。しかもこの呪いは強力だ。…でも、もう大丈夫。君も知っていると思うけど、この花には呪いを解く効果と魔力を元に戻す効果があるからね」
そう言ったファイス先生は、持っていたフラスコを置き、透明の瓶に花を入れた後、火を付けた。
その火は一緒で花を燃やし、あっという間に赤い液体へと変化した。
「…さあ出来た。飲むと良い。効き目はすぐ現れる」
手渡された瓶の中に入った液体を一気に飲んだルエリーヌは、1分もしない内に魔力が戻っていくのを感じた。
それと同時に、手のひらにあった呪いも消えていったー。
「…もう大丈夫そうだね。試しに何か魔法を使ってみると良い」
「…ですが………」
「…気にはせんよ。たとえ失敗しても、君の魔力を見る良い機会だから」
微笑む学校長の言葉に、少し戸惑いながらもルエリーヌは少し離れた所にあった本を浮かばせようと杖を振った。
しかし、その本は1度宙に浮いたかと思うと、右へ左へと暴れだしそうだったので、急いで元に戻す呪文を唱えた。
「…ふむ。君の魔法を見て思ったのだが、どうも反発しておる」
「…僕もそう思います。魔法同士がぶつかり合い……まるで魔法本来の力を出させなくしているような…」
「…そう。まさにそうだ。……おそらくだが、君の魔力が大きすぎるのが原因だろう」
2人の言っている事が理解できなかったルエリーヌは疑問を投げかけた。
「…はい、なんでしょう?……え!?学校長!!どうされました!?」
驚きのあまりファイス先生は手に持っていたフラスコの瓶を落としそうになっていた。
「…いきなりだが、これを女神からもらったらしいのだ」
「…これは一体どういう事でしょう?」
「…詳しい事は分からないが、この子にかけられた呪いを解く魔法薬を作ってくれんか?」
学校長はルエリーヌの手を掴むと、最初から知っていたようにバリマースにかけられた手のひらをファイス先生に見せた。
「…これは魔力を奪う呪い。しかもこの呪いは強力だ。…でも、もう大丈夫。君も知っていると思うけど、この花には呪いを解く効果と魔力を元に戻す効果があるからね」
そう言ったファイス先生は、持っていたフラスコを置き、透明の瓶に花を入れた後、火を付けた。
その火は一緒で花を燃やし、あっという間に赤い液体へと変化した。
「…さあ出来た。飲むと良い。効き目はすぐ現れる」
手渡された瓶の中に入った液体を一気に飲んだルエリーヌは、1分もしない内に魔力が戻っていくのを感じた。
それと同時に、手のひらにあった呪いも消えていったー。
「…もう大丈夫そうだね。試しに何か魔法を使ってみると良い」
「…ですが………」
「…気にはせんよ。たとえ失敗しても、君の魔力を見る良い機会だから」
微笑む学校長の言葉に、少し戸惑いながらもルエリーヌは少し離れた所にあった本を浮かばせようと杖を振った。
しかし、その本は1度宙に浮いたかと思うと、右へ左へと暴れだしそうだったので、急いで元に戻す呪文を唱えた。
「…ふむ。君の魔法を見て思ったのだが、どうも反発しておる」
「…僕もそう思います。魔法同士がぶつかり合い……まるで魔法本来の力を出させなくしているような…」
「…そう。まさにそうだ。……おそらくだが、君の魔力が大きすぎるのが原因だろう」
2人の言っている事が理解できなかったルエリーヌは疑問を投げかけた。