第3章 目覚める魔力
新学期の朝。
ルエリーヌの体にはある異変が起きていた。
体がだるく火照っているような…そんな感覚があった。
この原因は分からないが、熱はなさそうなので、クラス分けをしに大広間へと向かった。
異変はこれだけではなかった。クラス分けまでも今までGクラスだった生徒がEクラスになったり、Eクラスの生徒がCクラスになったりした。
ルエリーヌはというとー。
Gクラスのままで1人だけとなった。
また、Gクラスだった男子生徒もEクラスになったが、ルエリーヌと同じく1人だけとなったのだ。
進学するにつれ、魔力が高くなる者もいるので不思議ではないが、ルエリーヌは自分の魔力の少なさに肩を落としながら、2階の北東にある薬草学の授業へと向かった。
教室には沢山の薬草があちらこちらにあり、ルエリーヌは目立たないよう隅に座ると同時に先生が入ってきて挨拶する。
「…こんにちは皆さん。今日から薬草学を教えるプレミメーテ・ファイスだ。さて、早速だけど、今日はここにグレネンという薬草の勉強から始めよう。…誰かこの薬草の特徴を知ってる人いるかな?」
いきなりの質問に少しざわつく生徒達。
そんな中、ルエリーヌが手を上げた。
「…お!君は……ルエリーヌだね?…答えてくれるかい?」
「…はい。グレネンは、根が絡み合った薬草で、正しく使えば薬に。間違って使えば命を落とす事もあります。また、根には毒があり、それを炙れば傷を治す薬として。葉を煎じたものは、免疫を高める薬に使われます」
「…素晴らしい!よく勉強しているね。そう、この薬草には毒があるから十分注意して扱うようにね」
先生の説明を聞いている内に授業が終了し、皆が教室を出る中ルエリーヌは、ファイス先生に呼び止められた。
「…ルエリーヌ。ちょっといいかい?…これが何か当ててみてくれないかい?君なら勉強熱心のようだし、すぐ分かると思うよ?……見事正解したらこれをあげよう」
透明の瓶に入った緑色の液体をルエリーヌに渡したファイス先生は試しているかのよう。
ルエリーヌは、瓶を開けて香りをかいだ後、口を開いた。
「…これはドイリーテの葉を煎じたもので、気分を落ち着かせる効果があります。……葉を煎じたものは緑色の液体となり、甘い匂いがします」
ルエリーヌの体にはある異変が起きていた。
体がだるく火照っているような…そんな感覚があった。
この原因は分からないが、熱はなさそうなので、クラス分けをしに大広間へと向かった。
異変はこれだけではなかった。クラス分けまでも今までGクラスだった生徒がEクラスになったり、Eクラスの生徒がCクラスになったりした。
ルエリーヌはというとー。
Gクラスのままで1人だけとなった。
また、Gクラスだった男子生徒もEクラスになったが、ルエリーヌと同じく1人だけとなったのだ。
進学するにつれ、魔力が高くなる者もいるので不思議ではないが、ルエリーヌは自分の魔力の少なさに肩を落としながら、2階の北東にある薬草学の授業へと向かった。
教室には沢山の薬草があちらこちらにあり、ルエリーヌは目立たないよう隅に座ると同時に先生が入ってきて挨拶する。
「…こんにちは皆さん。今日から薬草学を教えるプレミメーテ・ファイスだ。さて、早速だけど、今日はここにグレネンという薬草の勉強から始めよう。…誰かこの薬草の特徴を知ってる人いるかな?」
いきなりの質問に少しざわつく生徒達。
そんな中、ルエリーヌが手を上げた。
「…お!君は……ルエリーヌだね?…答えてくれるかい?」
「…はい。グレネンは、根が絡み合った薬草で、正しく使えば薬に。間違って使えば命を落とす事もあります。また、根には毒があり、それを炙れば傷を治す薬として。葉を煎じたものは、免疫を高める薬に使われます」
「…素晴らしい!よく勉強しているね。そう、この薬草には毒があるから十分注意して扱うようにね」
先生の説明を聞いている内に授業が終了し、皆が教室を出る中ルエリーヌは、ファイス先生に呼び止められた。
「…ルエリーヌ。ちょっといいかい?…これが何か当ててみてくれないかい?君なら勉強熱心のようだし、すぐ分かると思うよ?……見事正解したらこれをあげよう」
透明の瓶に入った緑色の液体をルエリーヌに渡したファイス先生は試しているかのよう。
ルエリーヌは、瓶を開けて香りをかいだ後、口を開いた。
「…これはドイリーテの葉を煎じたもので、気分を落ち着かせる効果があります。……葉を煎じたものは緑色の液体となり、甘い匂いがします」