序章 ヘルキャット号進水

6月22日(月)
【父の日スイーツ最終日】
世界の終わりにおまつり屋台のリンゴ飴みたいなケーキを食べている夢をみたけんじゃはエーデルワイスの先生とカロル先生に昨夜みた夢の内容を話すと、リンゴ飴みたいなケーキ美味しかった?と聞かれて、めちゃくちゃ美味しかったなぁと言った。
終末の日にそんなものを食べているからまあしあわせな人生なのかもねとエーデルワイスの先生は言って、ジェムリンゴで作るアップルクランブルにモルゲンタウチャイとかを淹れてくれた。
ラム・キャンディスを一匙加えて……。
そういえば今日は父の日スイーツ最終日だけど、けんじゃはカーチャンと三年連続で父の日スイーツを楽しめたから、父の日の晩にそんな夢を見たのかもしれないとは思うのだった。
同席していたゴロゴロ猫艦長と速水きゅんはZ弾に焼かれようとしている世界観に生きていたこともあり、何となくけんじゃの夢見は一定のリアリティを感じて、Z弾を手に入れて、自らもZ弾に焼かれようとしている世界観のようにも思えたからなのだが、妙な親近感を感じますねと速水きゅんは言った。
ゴロゴロ猫艦長はおまつり屋台のリンゴ飴みたいなケーキを美味しくいただきながら世界の終わりの終末の日を過ごしていたのなら、やはり希有な幸福感は感じるなと返した。
けんじゃは不思議な夢をみたよと答えたのだが、ゆうしゃとけんじゃはベルファストに乗って偶然シドニーの街まで戻ってこれて今に至るので、Z弾というのは共通の概念なんですねぇとエーデルワイスの先生は説明した。
それはバレンタインデーの季節だったから……端的にラヴなんですかねぇなんて会話を楽しむ。
そしてスペインの村とシドニーの街を往復している間にいつしかスペインの村とシドニーの街はゆうしゃとけんじゃのおうちでドッキングして、エーデルワイスの先生の教室棟につながっていたので、それはそれは不思議なおはなしだった。
ふと見上げれば上空を航空機群が轟音をたてて飛行していて、青空に白い雲とおひさまによく映えるねなんて雑談を楽しみながらエーデルワイス流モーニングティーセレモニーを楽しんでいた一行なのだった。
みんなの胃腸をいたわるジンジャーブレッドティーにラム・キャンディスを一匙加えて……ティー・ウィズ・ミルクでいただいて、胃に膜をはる感じにお茶を楽しんでいた。
美味しいねぇと感嘆しつつ。
お仕事帰りのカーチャンが、今日のお昼はつけ麺、お夜はカレーライスでも作ろうかしらと会話に入って、カレーライス良いねとみんなは思った。
ダヨーンのお店とか市庁舎前マルクト広場の市場で先週買い込んだ食材だとそんな献立になるかしらねとカーチャンは笑うとみんなはニコニコ笑顔。
守り隊この平和をとゴロゴロ猫艦長と速水きゅんは思ったとか何とか。
そんなこんなで今日も一日頑張りまっしょいなキラキラとした朝陽が喫茶店エリアにさしこむのだった。
でも世界が終わっちゃうとしたらそれはそれで仕方なくない?とカーチャンは言い、しあわせもののけんじゃらしい夢ねと続けて、けんじゃは終末の日にどう生きるかが大切なのかなと思う夢見だったかなぁと答えて、ゆうしゃとけんじゃはカーチャンがお仕事に出かけるのを見送って、喫茶店エリアでみんなとまったりとリラクゼーションタイムを大切にゆったりと過ごすのだった。
ゴロゴロ猫艦長と速水きゅんは週末はサンタ・グラーフ達のおかげでヘルキャット号に積み込む備蓄糧食等もゲット出来たし、まあまあ満足かなとそんな会話をはじめた。
クルーも六人仲間になればまあとりあえずは御の字でしょとエーデルワイスの先生は続ける。
確かにその通りなのだとゴロゴロ猫艦長は返答する。
なかなかに言葉のキャッチボール感が楽しくて心地よい……そんなモーニングの時間帯をみんなとシェアしながら憩う、しあわせな朝ご飯の時間だった。
守り隊この平和をとゴロゴロ猫艦長と速水きゅんは心にふかくきざみこんだのだった。
祈りはきっとかなうような気がしたからだ。
善意による祈りは下心もなくとてもピュア……ピュリファイ・エアな雰囲気をまといゴロゴロ猫艦長と速水きゅんは国防を担うのであった。
気分も新たにシャキッとしますねと速水きゅんはゴロゴロ猫艦長に微笑みかけ、ゴロゴロ猫艦長はニャン生悪くないものだなと豪快に笑うのだった。
ガハハと笑う豪快スマイルがゴロゴロ猫艦長にはとてもお似合い……耽美な印象が漂う速水きゅんとは対照的なので一見でこぼこコンビに見えるが、実際に接するとあうんの呼吸、ツーと言えばカーにも思えた。
ニャン生は不思議……本当に不思議とゴロゴロ猫艦長は思うのだ。
そんなゴロゴロ猫艦長の傍らにはいつも速水きゅんがいて、不思議ななごみ空間を奏でていた。
前途は洋々としていた。
8/8ページ
スキ