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司令室に行ったら、ついでにラビの任務の資料を渡しておいてくれと頼まれた。今日は部屋に籠ると言っていたから、一応ゴーレムで部屋にいるか確認してから向かう。ノックしたら開いてると言うからそっと扉を開けた。
「ラビー、資料。ここ置いとくね」
「あんがとー」
ラビは山になった新聞に目を通していた。邪魔しないようにすぐ出ようと思ったけど、手元でなにか音がしているのが気になって一瞬目を向けて驚いた。
「…なに、それ…?!」
「……え、何が?」
「その、手に持ってるの」
「あぁ、これ、握力鍛えるやつ」
ラビは新聞を読みながらトレーニング器具を握っていた。見た目は四六時中筋トレしてる限界トレーニーみたいだけど、ラビのことだからたぶんそうではないんだろう。
「それはわかるけど…何で…?」
「最近全然鍛錬できてなくてさ…これなら読みながら出来るからな、なんもやんないよりマシかと思って」
「へぇー…」
苦々しい顔で話しながらもカシャカシャやっていて面白いけど、捲られた袖から覗く腕がちょっと気になってしまった。お願いして、握ったときの腕を触らせてもらう。筋がぐっと盛り上がって、なんていうか、セクシーだった。
「わー…すごい…」
「別に普通だけど…なぁに***ちゃん、見とれちゃった?」
「…うん」
「え…マジ?」
「マジ…」
ちょっと恥ずかしくなって、誤魔化すようにラビの頭を胸に閉じ込める。数秒して離れようとしたら腰をがっちりとホールドされてしまって、さっきまじまじと見てしまったからか、その腕の強さにちょっとだけときめいてしまう。
「ちょっと、ラビ…」
「もうちょっと、このままがいい…」
あたしの胸に顔を埋めたまま、頭を擦り付けるようにして答える。なんだか甘えたいようだ。鍛錬する暇もないくらいだし、頑張ってるんだと思って頭を撫でてそのままにさせておく。しばらくしたらラビが顔を上げて気の抜けた顔で笑った。
「癒されたー、ありがと」
「うん、よかった」
ふにゃふにゃした顔が可愛くてついでに額にキスを落としたら、それも捕まって唇に返された。離れがたくて、もう一回抱きしめたら嬉しそうな声がした。
(ねー、これ全然握れないんだけど…どんだけ強いの使ってんの)
(かーわいい…***ちゃんには大変だから、オレの手握っててね)
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