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「暑かった〜〜〜!!」
「アイス食べよアイス!!」
***を駅まで迎えに行って、コンビニでアイスを買ってきた。完全な下心で棒アイスを推したが、***は頑としてカップアイスを欲しがった。オレはソーダ味のアイスを齧りながら、クーラーの下でぼんやりする***にちょっといい装丁のカップを手渡す。
「ありがとー」
「ただのバニラ味でよかったんさ?」
「アイスはバニラ一択です」
「ふーん」
言いながら、***がじっとオレを見つめてくる。オレというより、口元にあるアイス。
「ひとくち...」
「バニラ一択じゃないのかよ」
「自分が選ぶならって意味でしょー!ねー」
「しゃーねーな...ほい」
「わーい」
齧りやすそうな角を向けると、素直にそこにかぶりついた。赤い舌がのぞく。思ったよりひとくちが小さくて、可愛い、と思った時にはふたくち目をいかれていた。
「あっコラ!ひとくちっつったさ!」
「だって...ちゃんと見てた?」
「え...?」
「見たかったくせに。やたら牛乳アイス食べさせようとしてさぁ...」
「ははー...ご、ごめん」
「...いいけど、別に」
...バレてた。謝って、そろそろ食べ頃であろうカップアイスを開けるよう促す。不機嫌というよりは、照れているようだった。***が食べ終わる頃にはお互いにすっかり汗が引いて、麦茶の中の氷がカラリと鳴った。ふいに***がよりかかってきて、ぴったりとくっついてくる。屈んでキスをしたら、食べ終わったばかりの口の中はひんやりとしていた。
「***、つめたい」
「ラビは、あつい」
「...昼寝でも、する?」
「...うん」
すぐ側のベッドに引き込んで抱き締める。相変わらず窓の外にはうだるような暑さが広がっているんだろうが、オレたちはお互いの体温を感じずにはいられなかった。
8月のある日