お礼まとめ
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ひとつだけ
デート中、休憩に入ったカフェで***はメニュー表を睨みつけている。食べたいケーキが決まらなくて、かれこれ10分くらい悩み続けていた。
「モンブランいいなー…いやシンプルチーズケーキも捨てがたい…やっぱり基本はショートケーキ…?あーこのアップルパイアイス添えてある…!…う〜ん」
「いいよ好きなだけ頼んで、半分ずつなら食べ切れるでしょ」
「あたしは一人を選びたいの…」
「そうなん…?」
オレが出すつもりでいたからいくらでも頼めばいいと思ったが、そういうことではないらしい。しばらく待ったらついに季節限定のモンブランとアップルパイにまで絞れたようなので店員を呼んだ。ケーキセットでその二つを頼み、自分のコーヒーまで言ってから***に声をかける。
「***は?」
「ホットの紅茶、ミルクで…」
思った通りの注文だ。店員が去って、メニューを置いたら何故か渋い顔で***がオレを見つめていることに気付いた。
「なに?」
「すぐそうやってイケメンみたいなことする…」
「イケメンだからな〜オレ」
「そうですね〜」
そんなに待たずにケーキとドリンクが提供されて、テーブルの真ん中に並べたケーキを***が写真に収める。
「見た目もかわい〜」
「モンブランひとくち食べていいよ」
「やった〜…ラビがモンブランなの?」
「***選んでるときからアップルパイばっかり見てたさ」
「え?…言えばいいのに…」
「だって悩んでるとこも可愛いんだもん」
「またそういう…あっ」
可愛いと言われて一瞬はにかんだ顔を見て、すかさずケーキ越しにカメラで捕らえた。
「また別のケーキ食べに来ようね」
モンブランをフォークいっぱいに掬って、***の口元に差し出した。
(……)
(…もうひとくち食べる?)
(うん!!)
デート中、休憩に入ったカフェで***はメニュー表を睨みつけている。食べたいケーキが決まらなくて、かれこれ10分くらい悩み続けていた。
「モンブランいいなー…いやシンプルチーズケーキも捨てがたい…やっぱり基本はショートケーキ…?あーこのアップルパイアイス添えてある…!…う〜ん」
「いいよ好きなだけ頼んで、半分ずつなら食べ切れるでしょ」
「あたしは一人を選びたいの…」
「そうなん…?」
オレが出すつもりでいたからいくらでも頼めばいいと思ったが、そういうことではないらしい。しばらく待ったらついに季節限定のモンブランとアップルパイにまで絞れたようなので店員を呼んだ。ケーキセットでその二つを頼み、自分のコーヒーまで言ってから***に声をかける。
「***は?」
「ホットの紅茶、ミルクで…」
思った通りの注文だ。店員が去って、メニューを置いたら何故か渋い顔で***がオレを見つめていることに気付いた。
「なに?」
「すぐそうやってイケメンみたいなことする…」
「イケメンだからな〜オレ」
「そうですね〜」
そんなに待たずにケーキとドリンクが提供されて、テーブルの真ん中に並べたケーキを***が写真に収める。
「見た目もかわい〜」
「モンブランひとくち食べていいよ」
「やった〜…ラビがモンブランなの?」
「***選んでるときからアップルパイばっかり見てたさ」
「え?…言えばいいのに…」
「だって悩んでるとこも可愛いんだもん」
「またそういう…あっ」
可愛いと言われて一瞬はにかんだ顔を見て、すかさずケーキ越しにカメラで捕らえた。
「また別のケーキ食べに来ようね」
モンブランをフォークいっぱいに掬って、***の口元に差し出した。
(……)
(…もうひとくち食べる?)
(うん!!)
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