お礼まとめ
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Spoon
「寒い〜」
「寒いな〜」
***と教団内を散歩しながら、冬の訪れを実感する。手を繋いで歩きながらどんどん距離が縮まって、くっ付きすぎてお互いに歩きにくいと思っているはずなのに離れられない。立ち止まって窓の外を見てみると、木々は少しずつ枯れ葉を落としていた。窓に寄り掛かる***を後ろから抱きしめて、いたずら心が湧いた。
「えい」
「わ」
***をオレの着ているカーディガンに閉じ込める。オレが着てオーバーサイズなので、当然の如く***はすっぽり収まった。布越しでもわかる皮下脂肪の少なさに、そりゃ寒いはずだと妙に納得する。
「あったかーい」
「***もっと食べた方がいいさ」
「…?食べてるよ?」
「だから、もっと」
「うん…?」
「こんなの野生じゃ生き残れないさ」
「むー」
中に手を突っ込んで腹のあたりを掴んだら意図が伝わったようで、拗ねたような声を出した。可愛くて笑ったら、***がぐるりと向きを変えた。オレの胸に顔を埋めてカーディガンの下で背中に腕を回してくる。
「こっちのほうがあったかい」
「んーよかったねぇ」
しばらくしたら顔を上げるかと思ったが、いつまで経っても出てこない。頭を軽くぽんぽんと叩いたらようやく布の中から可愛い顔が出てきた。
「どした?」
「…ラビの匂いがする」
「そりゃ当たり前…いや、においって」
「いい匂い」
「ふ、ふーん…わーちょっと!ダメ!」
「ご、ごめん」
思いっきり息を吸い込まれたので、ちょっと恥ずかしくなって慌てて体を離す。
「ラビが閉じ込めてきたのにー」
「ごめんって…」
少し気まずくなったところで、オレの腹が鳴った。さっき食べるとか食べないとか話したせいだ。一頻り笑ったところで、手を繋ぎ直して食堂に歩き出す。いつも冷たい***の手はすっかり温かくなっていた。
(シチュー食べたいなー)
(おーいいな、オレもそうしよ)
「寒い〜」
「寒いな〜」
***と教団内を散歩しながら、冬の訪れを実感する。手を繋いで歩きながらどんどん距離が縮まって、くっ付きすぎてお互いに歩きにくいと思っているはずなのに離れられない。立ち止まって窓の外を見てみると、木々は少しずつ枯れ葉を落としていた。窓に寄り掛かる***を後ろから抱きしめて、いたずら心が湧いた。
「えい」
「わ」
***をオレの着ているカーディガンに閉じ込める。オレが着てオーバーサイズなので、当然の如く***はすっぽり収まった。布越しでもわかる皮下脂肪の少なさに、そりゃ寒いはずだと妙に納得する。
「あったかーい」
「***もっと食べた方がいいさ」
「…?食べてるよ?」
「だから、もっと」
「うん…?」
「こんなの野生じゃ生き残れないさ」
「むー」
中に手を突っ込んで腹のあたりを掴んだら意図が伝わったようで、拗ねたような声を出した。可愛くて笑ったら、***がぐるりと向きを変えた。オレの胸に顔を埋めてカーディガンの下で背中に腕を回してくる。
「こっちのほうがあったかい」
「んーよかったねぇ」
しばらくしたら顔を上げるかと思ったが、いつまで経っても出てこない。頭を軽くぽんぽんと叩いたらようやく布の中から可愛い顔が出てきた。
「どした?」
「…ラビの匂いがする」
「そりゃ当たり前…いや、においって」
「いい匂い」
「ふ、ふーん…わーちょっと!ダメ!」
「ご、ごめん」
思いっきり息を吸い込まれたので、ちょっと恥ずかしくなって慌てて体を離す。
「ラビが閉じ込めてきたのにー」
「ごめんって…」
少し気まずくなったところで、オレの腹が鳴った。さっき食べるとか食べないとか話したせいだ。一頻り笑ったところで、手を繋ぎ直して食堂に歩き出す。いつも冷たい***の手はすっかり温かくなっていた。
(シチュー食べたいなー)
(おーいいな、オレもそうしよ)