短編
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月を食べるウサギ
様々な人種が一緒に暮らすこの教団ではいろいろな文化の催しが開かれるが、室長が中国出身なこともあってアジア圏の伝統行事は特によく開催される。今月はオツキミというやつをやっているらしい。夕飯の時に食堂で丸くて分厚いパイみたいなお菓子を配っていて、あたしはナッツが入ったクッキーみたいな味のものが気に入った。
中庭には月を見ながらお茶と一緒にお菓子を食べる人がたくさんいて、あたしもその中に混じった。期間限定で用意されたテーブルで大きな満月を眺めながらお菓子をかじっていたら、右側に気配を感じた。この影の大きさは見なくても誰かわかる。
「それ何味?」
「んーと…ナッツ入ってて…シナモンで香り付けしてあるやつ」
「ほーシャレてんな…ねー、これと半分こしない?」
ラビが持っていたお菓子の断面を見せてくる。黒い餡に月みたいな黄色いものが入っていて、まさに満月みたいだった。頷いて、自分の持っているものを歯形がついたところを避けて割ってからラビに渡す。
「これ何入ってるの?」
「卵の塩漬けだって、アヒルの」
「アヒル…?初めて食べた…」
卵の塩味と餡の甘さが絶妙で美味しい。濃厚だけどお茶でスッキリするからぺろりと食べてしまった。もうだいぶ涼しくなって、夜は肌寒いくらいの気温になっている。ラビの体温を求めてぴったりくっついたら腰に手を回してくれて、あったかくて心地いい。
「月、おっきいねー」
「うん…あ、***知ってる?月にはウサギがいるらしいさ」
「ふーん…ラビも月から来たの?」
「………」
「そのギャグ飽きたって顔やめて」
「バレた?」
ウサギと言われたらラビを見るのは鉄板だし、ラビがそれに呆れるのもお決まりの流れ。ウサギと月にまつわる豆知識を聞いてひとつ賢くなったところで、部屋に戻ることにした。ちゃっかり寝る前のお茶も一杯確保して、かなり有意義な夜だった。
───────────────────────
「ニンゲンの発情期は秋から冬って説があってさ」
「そうなの?」
「その時期に子作りすれば夏とか秋に生まれるだろ、過ごしやすい気温で食べ物もたくさんあるから子育てしやすいって話らしいけど…本当なんかな」
「ふーん…」
抱きしめられて、半分寝そうな頭で返事をする。単純に人恋しさもあるんだろうな、と心地いい体温を感じながら思った。広い胸に頭をくっつけると大きな手が優しく撫でてくれる。脚を絡めたら緩い部屋着で無防備なラビの中心が太腿に当たってしまって、構わずくっ付いていたら少しずつ熱くなってくる気がした。
「ちょっと…わざと?」
「ん?んー…別に…」
今の話を聞いたら何となくそういう気分になり始めて、今度は明確に太腿を押し当てると確実に硬くなってきた。上に乗っかって何となく腰を揺らしたら薄い布越しにラビの大きさがダイレクトに伝わってきてドキドキする。キスしたり首筋に擦り寄ったりしていたら大きな手がお尻を掴んで形を整えるように撫で回された。
「なぁに急にエッチなことして…」
「急じゃないもん、ラビがそういう話するから…」
「***発情期なの?」
「んー…ラビは?」
ちょっと恥ずかしくて誤魔化すようにラビに振る。ラビはなんてことないように答えた。
「オレはいつでも***としたいけど…?」
じゃあさっきの話なんだったの、と思ったけど、ただの蘊蓄披露だったみたいだ。なんかあたしだけ煽られたみたいで悔しいけど欲しくなってしまったことは事実で、腰を緩く擦り付けながら、ラビの頬にキスをして甘えた声で名前を呼んだ。
「ねー、ラビ」
「なぁに煽っちゃって…」
背中をしっかり支えてぐるりと上下をひっくり返されて、腕を伸ばしたらすかさずキスが降ってきた。閉じ込めるように覆い被さられるのもちょっと嬉しい。
「ふふ、一生懸命エッチな雰囲気にしようとしてて可愛いさ」
「ち、ちがうもん」
「人の上で腰振っといて何言ってんのこの子は…」
「だってー…」
宥めるようにあたしの頭を撫でるラビの耳元に、内緒話するみたいに唇を寄せた。
「ラビ、したい…」
「…うん、オレも」
「…ん、あっ、」
その一言で、GOと言われた犬みたいに首元に噛み付かれた。勢いの割に歯は立てずに、唇と舌を使ってやわらかく食まれる。少しくすぐったいけど気持ちよくて、それだけで背中がぞくぞくした。ラビはなんだか楽しそうだ。
「首だけでそんな反応しちゃうの?」
「だって、きもちい…」
「…かわいいねぇ、***」
愛しそうにあたしを見つめる翡翠にどきりとする。ウサギみたいな名前なのに、今は捕食者みたいに見える彼に不思議な気持ちになった。あたししか知らない欲に染まった瞳に体温が上がる。
「ねー、ラビ…」
「うん?」
「…ぜんぶ、たべて…?」
「…もちろん」
ラビが嬉しそうに頷いた。
───────────────────────
「全部食べて」をどう解釈したのか、ラビはあたしの服を早々に剥いて体の隅々までキスを落とした。隅々っていうのは、隅々だ。ついに膝裏を抱えて大きく脚を開かされて、ただでさえ恥ずかしい格好なのにこれからもっと大変なことになる気がして顔が熱くなる。
「ねぇ、キスだけでこんなになる?」
「だって…きもちいいもん…」
「ふぅん」
なんでそう嬉しそうなのか。ほぼ撫でるのとキスしかされていないしそこにはまだ直接触られてもいないのに、じわりと中から溢れるものに自覚があった。ラビの手が太腿をなぞって脚の付け根に指を滑らせる。見られているだけなのが恥ずかしいし、はやく触って欲しくてたまらない。
「見てるだけでとろとろになってくんだけど…」
「ら、び、さわって」
「えー、もうちょっと眺めてたいなぁ」
「やだぁ、はやく」
「ふふ、かわいい」
指がじれったく肌を辿って、そっと粘膜に触れる。ずっと欲しかった刺激に思わず背中がのけ反った。
「こら、脚閉じないの」
「んんっ…だって、きもち、」
「見せて、***の可愛いとこ」
「んー…」
「いいこ」
強張った膝の力を抜くと、表面を撫でるように滑っていた指がゆっくり中に入ってくる。何度か指を動かされただけで愛液が溢れ出たのが自分でもわかった。
「わ、なか、とろとろ…」
「んー…あ、んっ」
「***、ここも食べていい?」
「う…」
「ぜんぶ、たべていいんだよね…?」
それを言われたら何も言えない。優しくなぞるようなゆったりした愛撫に脳みそが溶けてきて頷いたら、ラビが嬉しそうに笑って頭を脚の間に埋める。少し身構えたら、柔らかい舌がぬるりと割れ目をなぞった。突起を指で優しく捏ねながら舌が浅く出入りして、指とも違うねっとりした感覚に肩が震えた。硬くなった突起を舌でつつかれて思わず大きな声が出る。
「***、ひもひいい?」
「あっ、しゃべっちゃ、だめ」
「ごめ…」
喋る振動はさすがに駄目で肩を蹴ってしまったけど怒られなかった。でもそのかわりなのか舌で執拗に攻められて、意識が飛びそうになった瞬間急に止められた。いじめられたのかと思ったけど、ラビが残していたお茶を一口飲んであたしの額にキスを落とす。
「…やっぱ、***の可愛い顔見たいさ」
「…ラビ、ほしい」
「…ん」
ラビのズボンをずり下げるように引っ張ってねだったら、全て脱ぎ捨てて嬉しそうに覆い被さってくる。手早くゴムを被せたそれをあてがわれて、抱きしめられるのと一緒にラビが奥まで入ってきた。
「っ…ぅあ…***、なか、きもち…」
「んっ…は、ぁ…らび、おっき…」
「もー、なんでそう可愛いこと言うの…」
一度大きく腰を引いてから奥まで突かれて、押し出されるように声が出てしまう。圧迫感でちょっと苦しいくらいだけどラビが優しくキスしてくれて、あたしも嬉しくて首に腕を回して引っ付いた。ラビの腕が背中に回って、繋がったまま上に乗せられる。
「***、動ける?」
「ん…」
手を支えてもらってなんとか腰を動かすと、ラビは繋がっている場所を眺めて嬉しそうに笑った。
「ふふ、***、ウサギちゃんみたいさ」
「あっ…ん、ぁっ…え…?」
「ぴょんぴょん跳ねて、可愛い」
「なに、それ…」
なんか恥ずかしい。ちょっと頑張ったけどすぐ疲れてしまって、上半身を倒してラビに抱きついた。そのままもぞもぞと擦り付けるように腰を揺らして、それはそれで気持ちいい。ラビもあたしの動きに合わせて何となく腰を揺らしてくれる。
「もう疲れちゃった?」
「だってぇ…ん、ふっ…」
「ふふ、気持ちいいねぇ***」
「ん、きもち、い」
「ありがと…あとは、してあげる」
また上下を反転して、繋がったまま器用にうつ伏せにさせられる。ただでさえ大きいのにいちばん圧迫感の強い体勢になって、少し苦しいけど嫌じゃない。奥を突きながらラビが首筋を唇で食んできて、本当に獣になった気分。
「あっ、ラビ、きもち、い」
「***、かわい…」
「んっ…ふ、ぁっ…おなか、いっぱい…」
「…え、おなか?いっぱい?」
「ん、ラビで、いっぱい」
「へぇ…?」
動きが少し緩やかになった。ちょっとねっとりした腰使いで、ラビがどこまで入ってくるかよくわかる。なんだか嬉しくて、首を伸ばしてキスをねだった。
「…***、いっぱい食べたねぇ」
「ん…すき、ラビだいすき」
「うん、***、大好き」
奥にぐっと押し付けるようにして動きが止まる。ラビがずるりと中から出ていったのを感じて、ぐったりしたままラビが処理するのをぼんやり眺めた。ちょっと疲れてしまって、戻ってきたラビが腕を広げたところに這うようにして収まる。
「…ちょっと、頑張っちゃったな…」
「んー…」
さすがに眠くて自分の声が出てるのかどうかもよくわからない。またラビと満月を見たいと思ったことだけ覚えていた。
(このお菓子さぁ、絶対カロリーすごいよね…)
(***、それは考えちゃ駄目さ)
様々な人種が一緒に暮らすこの教団ではいろいろな文化の催しが開かれるが、室長が中国出身なこともあってアジア圏の伝統行事は特によく開催される。今月はオツキミというやつをやっているらしい。夕飯の時に食堂で丸くて分厚いパイみたいなお菓子を配っていて、あたしはナッツが入ったクッキーみたいな味のものが気に入った。
中庭には月を見ながらお茶と一緒にお菓子を食べる人がたくさんいて、あたしもその中に混じった。期間限定で用意されたテーブルで大きな満月を眺めながらお菓子をかじっていたら、右側に気配を感じた。この影の大きさは見なくても誰かわかる。
「それ何味?」
「んーと…ナッツ入ってて…シナモンで香り付けしてあるやつ」
「ほーシャレてんな…ねー、これと半分こしない?」
ラビが持っていたお菓子の断面を見せてくる。黒い餡に月みたいな黄色いものが入っていて、まさに満月みたいだった。頷いて、自分の持っているものを歯形がついたところを避けて割ってからラビに渡す。
「これ何入ってるの?」
「卵の塩漬けだって、アヒルの」
「アヒル…?初めて食べた…」
卵の塩味と餡の甘さが絶妙で美味しい。濃厚だけどお茶でスッキリするからぺろりと食べてしまった。もうだいぶ涼しくなって、夜は肌寒いくらいの気温になっている。ラビの体温を求めてぴったりくっついたら腰に手を回してくれて、あったかくて心地いい。
「月、おっきいねー」
「うん…あ、***知ってる?月にはウサギがいるらしいさ」
「ふーん…ラビも月から来たの?」
「………」
「そのギャグ飽きたって顔やめて」
「バレた?」
ウサギと言われたらラビを見るのは鉄板だし、ラビがそれに呆れるのもお決まりの流れ。ウサギと月にまつわる豆知識を聞いてひとつ賢くなったところで、部屋に戻ることにした。ちゃっかり寝る前のお茶も一杯確保して、かなり有意義な夜だった。
───────────────────────
「ニンゲンの発情期は秋から冬って説があってさ」
「そうなの?」
「その時期に子作りすれば夏とか秋に生まれるだろ、過ごしやすい気温で食べ物もたくさんあるから子育てしやすいって話らしいけど…本当なんかな」
「ふーん…」
抱きしめられて、半分寝そうな頭で返事をする。単純に人恋しさもあるんだろうな、と心地いい体温を感じながら思った。広い胸に頭をくっつけると大きな手が優しく撫でてくれる。脚を絡めたら緩い部屋着で無防備なラビの中心が太腿に当たってしまって、構わずくっ付いていたら少しずつ熱くなってくる気がした。
「ちょっと…わざと?」
「ん?んー…別に…」
今の話を聞いたら何となくそういう気分になり始めて、今度は明確に太腿を押し当てると確実に硬くなってきた。上に乗っかって何となく腰を揺らしたら薄い布越しにラビの大きさがダイレクトに伝わってきてドキドキする。キスしたり首筋に擦り寄ったりしていたら大きな手がお尻を掴んで形を整えるように撫で回された。
「なぁに急にエッチなことして…」
「急じゃないもん、ラビがそういう話するから…」
「***発情期なの?」
「んー…ラビは?」
ちょっと恥ずかしくて誤魔化すようにラビに振る。ラビはなんてことないように答えた。
「オレはいつでも***としたいけど…?」
じゃあさっきの話なんだったの、と思ったけど、ただの蘊蓄披露だったみたいだ。なんかあたしだけ煽られたみたいで悔しいけど欲しくなってしまったことは事実で、腰を緩く擦り付けながら、ラビの頬にキスをして甘えた声で名前を呼んだ。
「ねー、ラビ」
「なぁに煽っちゃって…」
背中をしっかり支えてぐるりと上下をひっくり返されて、腕を伸ばしたらすかさずキスが降ってきた。閉じ込めるように覆い被さられるのもちょっと嬉しい。
「ふふ、一生懸命エッチな雰囲気にしようとしてて可愛いさ」
「ち、ちがうもん」
「人の上で腰振っといて何言ってんのこの子は…」
「だってー…」
宥めるようにあたしの頭を撫でるラビの耳元に、内緒話するみたいに唇を寄せた。
「ラビ、したい…」
「…うん、オレも」
「…ん、あっ、」
その一言で、GOと言われた犬みたいに首元に噛み付かれた。勢いの割に歯は立てずに、唇と舌を使ってやわらかく食まれる。少しくすぐったいけど気持ちよくて、それだけで背中がぞくぞくした。ラビはなんだか楽しそうだ。
「首だけでそんな反応しちゃうの?」
「だって、きもちい…」
「…かわいいねぇ、***」
愛しそうにあたしを見つめる翡翠にどきりとする。ウサギみたいな名前なのに、今は捕食者みたいに見える彼に不思議な気持ちになった。あたししか知らない欲に染まった瞳に体温が上がる。
「ねー、ラビ…」
「うん?」
「…ぜんぶ、たべて…?」
「…もちろん」
ラビが嬉しそうに頷いた。
───────────────────────
「全部食べて」をどう解釈したのか、ラビはあたしの服を早々に剥いて体の隅々までキスを落とした。隅々っていうのは、隅々だ。ついに膝裏を抱えて大きく脚を開かされて、ただでさえ恥ずかしい格好なのにこれからもっと大変なことになる気がして顔が熱くなる。
「ねぇ、キスだけでこんなになる?」
「だって…きもちいいもん…」
「ふぅん」
なんでそう嬉しそうなのか。ほぼ撫でるのとキスしかされていないしそこにはまだ直接触られてもいないのに、じわりと中から溢れるものに自覚があった。ラビの手が太腿をなぞって脚の付け根に指を滑らせる。見られているだけなのが恥ずかしいし、はやく触って欲しくてたまらない。
「見てるだけでとろとろになってくんだけど…」
「ら、び、さわって」
「えー、もうちょっと眺めてたいなぁ」
「やだぁ、はやく」
「ふふ、かわいい」
指がじれったく肌を辿って、そっと粘膜に触れる。ずっと欲しかった刺激に思わず背中がのけ反った。
「こら、脚閉じないの」
「んんっ…だって、きもち、」
「見せて、***の可愛いとこ」
「んー…」
「いいこ」
強張った膝の力を抜くと、表面を撫でるように滑っていた指がゆっくり中に入ってくる。何度か指を動かされただけで愛液が溢れ出たのが自分でもわかった。
「わ、なか、とろとろ…」
「んー…あ、んっ」
「***、ここも食べていい?」
「う…」
「ぜんぶ、たべていいんだよね…?」
それを言われたら何も言えない。優しくなぞるようなゆったりした愛撫に脳みそが溶けてきて頷いたら、ラビが嬉しそうに笑って頭を脚の間に埋める。少し身構えたら、柔らかい舌がぬるりと割れ目をなぞった。突起を指で優しく捏ねながら舌が浅く出入りして、指とも違うねっとりした感覚に肩が震えた。硬くなった突起を舌でつつかれて思わず大きな声が出る。
「***、ひもひいい?」
「あっ、しゃべっちゃ、だめ」
「ごめ…」
喋る振動はさすがに駄目で肩を蹴ってしまったけど怒られなかった。でもそのかわりなのか舌で執拗に攻められて、意識が飛びそうになった瞬間急に止められた。いじめられたのかと思ったけど、ラビが残していたお茶を一口飲んであたしの額にキスを落とす。
「…やっぱ、***の可愛い顔見たいさ」
「…ラビ、ほしい」
「…ん」
ラビのズボンをずり下げるように引っ張ってねだったら、全て脱ぎ捨てて嬉しそうに覆い被さってくる。手早くゴムを被せたそれをあてがわれて、抱きしめられるのと一緒にラビが奥まで入ってきた。
「っ…ぅあ…***、なか、きもち…」
「んっ…は、ぁ…らび、おっき…」
「もー、なんでそう可愛いこと言うの…」
一度大きく腰を引いてから奥まで突かれて、押し出されるように声が出てしまう。圧迫感でちょっと苦しいくらいだけどラビが優しくキスしてくれて、あたしも嬉しくて首に腕を回して引っ付いた。ラビの腕が背中に回って、繋がったまま上に乗せられる。
「***、動ける?」
「ん…」
手を支えてもらってなんとか腰を動かすと、ラビは繋がっている場所を眺めて嬉しそうに笑った。
「ふふ、***、ウサギちゃんみたいさ」
「あっ…ん、ぁっ…え…?」
「ぴょんぴょん跳ねて、可愛い」
「なに、それ…」
なんか恥ずかしい。ちょっと頑張ったけどすぐ疲れてしまって、上半身を倒してラビに抱きついた。そのままもぞもぞと擦り付けるように腰を揺らして、それはそれで気持ちいい。ラビもあたしの動きに合わせて何となく腰を揺らしてくれる。
「もう疲れちゃった?」
「だってぇ…ん、ふっ…」
「ふふ、気持ちいいねぇ***」
「ん、きもち、い」
「ありがと…あとは、してあげる」
また上下を反転して、繋がったまま器用にうつ伏せにさせられる。ただでさえ大きいのにいちばん圧迫感の強い体勢になって、少し苦しいけど嫌じゃない。奥を突きながらラビが首筋を唇で食んできて、本当に獣になった気分。
「あっ、ラビ、きもち、い」
「***、かわい…」
「んっ…ふ、ぁっ…おなか、いっぱい…」
「…え、おなか?いっぱい?」
「ん、ラビで、いっぱい」
「へぇ…?」
動きが少し緩やかになった。ちょっとねっとりした腰使いで、ラビがどこまで入ってくるかよくわかる。なんだか嬉しくて、首を伸ばしてキスをねだった。
「…***、いっぱい食べたねぇ」
「ん…すき、ラビだいすき」
「うん、***、大好き」
奥にぐっと押し付けるようにして動きが止まる。ラビがずるりと中から出ていったのを感じて、ぐったりしたままラビが処理するのをぼんやり眺めた。ちょっと疲れてしまって、戻ってきたラビが腕を広げたところに這うようにして収まる。
「…ちょっと、頑張っちゃったな…」
「んー…」
さすがに眠くて自分の声が出てるのかどうかもよくわからない。またラビと満月を見たいと思ったことだけ覚えていた。
(このお菓子さぁ、絶対カロリーすごいよね…)
(***、それは考えちゃ駄目さ)