短編
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Honey × Honey
「ラビ、唇乾燥してる」
「え、そぉ?…んーまぁ、確かに…」
すらりと長くて少し四角い指が唇をなぞる。その仕草もかっこいいなぁと思いながら、少し皮のむけた唇に反して手はささくれひとつなくきちんと手入れされていることに気付いた。
「手は綺麗なのに」
「爪の手入れはこまめにしてるんさ」
「そういえば…いつも爪整ってるね」
「だろー」
ラビが指先を少し曲げて、爪が当たる角度であたしの頬に当てる。そのまま滑らせてもちっとも痛くなかった。
「***を傷付けないように、ね」
「ふーん…?」
相手を傷付けないなんて当たり前ではあるけど、ちゃんと手入れまでするのはこだわりなのかと思って相槌を打ったらまだ何か言いたそうにじっと見つめてくる。指が意味ありげに首筋に降りてきてからやっと意図を察して、ちょっとだけ恥ずかしくなった。
「す、すけべ」
「いいもん、***に怪我させるよりマシ」
「ごめん…あの、ありがとう」
「ふふ」
撫でられ心地がいいのにはそんな理由があったのか。あたしも並の手入れはしてるけど、そこまで考えたことはなかった。これからはもうちょっと気を使ってみようかなぁと自分の手を眺めていたら、大きな手が包むように指を絡めてくる。
「***は唇は潤ってるけど手は乾燥してんな…ていうか冷たい」
「ご飯食べるとき切れたら嫌だもん…ラビの手あったかい」
「これ塗ってあげるさ」
「え…あ、それ」
ラビが自分のポケットを探って取り出したのは、ミツバチの絵が書かれた保湿剤。あたしの持っているリップと同じシリーズだ。自分のポケットを探って愛用のリップをラビの前に掲げる。
「あたしも、塗ってあげる」
「唇に何か塗るのって違和感あんだよなー…」
「…潤ってる唇とちゅーしたい」
「***ちゃんってばもう…わかった、お願い」
大人しく顔を近付けてくれたので、蓋を開けて中指に少し付けたのをラビの唇に本当にほんの少し薄く伸ばす。ついでに自分のにも塗って、ふわりとはちみつの香りが漂う。
「ありがと、お返し」
「わーい」
ラビは容器から少し多めに取って自分の手にも伸ばしてから、あたしの手を包むように握る。マッサージみたいに揉まれるうちに手が温まってきた。
「なんかぽかぽかしてきた」
「ここな、体あっためるツボなんさ」
「へー」
よく見ようと顔を近づけたら、ラビがじっと見つめてきて吸い寄せられるように唇がくっついた。
「どうですか、潤った唇は」
「…ちょっと、べたべたする…」
「おい、ムードどこいったんさ」
「えー」
しょうがないなぁとか言いながら、向かい合って元々近かった距離を横並びで更に縮める。しっとりさせてもらった手を繋いで、ラビの滑らかな爪先をなぞる。はちみつのいい匂いがした。
「もうちょっと、あっためて?」
「ムード戻すどころか高めてくれちゃって…何そのエッチな誘い方」
「えー、そう?…あたしのこと考えながら爪の手入れしてるのも、エッチだと思うけど」
「そうか…?うーん…そう、かも…」
「いっぱい触ってほしい…」
「もういい、もーいい!」
優しく押し倒されて、唇が塞がれる。保湿剤が馴染んだのか、今度はあまりべたべたしなかった。
―――――――――――――――――――――――
「***、手、気持ちいい?」
「んー、きもちい…」
***がいっぱい触ってほしいと言うから、お互い裸になって全身くまなくマッサージでもするかのように触りまくったら可愛い恋人は見事に蕩けて、ぴったりくっついて離れない。喉でも鳴らしそうなくらい、頭や背中を撫でながらの愛撫にご満悦だ。オレの手に擦り寄る***を見ていたら、ちょっとした欲望が頭を擡げた。
「ねぇ***、ちょっとお願いがあるんだけど…」
「ん…?」
「あのさ…オレの手貸すから、自分でしてみてくれない…?」
「ん…んー?」
意味がわからなかったのか、とろんとした目で首を傾げる。可愛い。
「***がオレの手使ってオナニーしてるとこ、見たいなぁ」
「んー…えー…それはちょっと、恥ずかしい…かも…」
さすがに直接的な単語を出すとちょっと我に返ったらしい。ごにょごにょ言いながら目を泳がせて躊躇っているが、オレは知っている。***だってオレに甘い。
「オレの手大好きな***ちゃんもっと見たいなぁ」
「う、でも…」
「ねーお願い、***の可愛いとこいっぱい見せて?」
「…んーーー…ちょっとだけ、なら…」
「やーったぁ、***大好き」
やっぱり***はオレに甘い。***が躊躇いがちにオレの右手を引き寄せたのでどんなふうにしてくれるのか楽しみに待ったら、しばらく迷って掴んだ手を雑に自分の頭に乗せてみせた。そのまま困ったようにちらりと見上げられて、これは、ちょっと待て。
「えっ、ちょっと***ちゃん、可愛すぎるって…」
「だって、どうやったらいいかわかんないんだもん…」
ふと、撫でられたすぎて手の下に潜り込んでくる猫を思い出した。何だこの可愛い生き物。やっぱり難しかったかと思っていると、***がおもむろに起き上がって首に纏わり付いてくる。甘えてくるのは、恥ずかしさを誤魔化すときの***の癖だ。
「ねー…どういうのが、見たい…?」
「…それは、リクエスト通りにやってくれるってこと?」
「それは、わかんないけど…」
恥ずかしいだけかと思ったが、本当にやり方が思い付かないみたいだ。***が主体的に動ける体勢は限られているので、上に乗るか四つん這いを提案したら、二人しかいないのに内緒話みたいに小さい声で囁かれた。
「あのね…四つん這いになるから、指、当てて…?」
「…うん、わかった」
宣言通りの体勢になった***のそこに沿うように指を当てる。促すように少しだけ指を滑らせると、バックの時みたいに少しずつ前後に体を揺らし始めた。動かし方を少しずつ変えるのでいいところに当たるように指の角度を調整してやるとだんだん声が艶っぽくなってきて、オレも***が自ら快楽を求めている姿だけで興奮してくる。
「***、可愛い…このポーズめちゃくちゃえっち…」
「んっ、ぅ…はずかし、い…あっ、ん」
「恥ずかしいのと気持ちいいの、どっちが好き?」
「ん、きもちい、の…ぁ、あっ」
「えー、ほんとかなぁ」
動きは激しくないしそんなに強くも当てていないが、本当に気持ちよさそうだ。ゆっくりというよりねっとりとも言っていいスピードで動かして、たまに止まったかと思えば艶のあるため息をついて快楽に浸っているのがよくわかる。こんなにそそられる恋人の姿は今まで見たことがなくて、ちょっとだけ悔しくなった。
「ラビ、ゆび、たてて」
「中にほしいってこと?」
「うん…」
「いいよ」
ぐずぐずになったそこは、少し力を入れただけで簡単に指を飲み込んだ。中指を根元まで埋め込むと、あとは***が好きなように腰を揺らす。さっきと同じくゆっくり楽しんでいる*** を眺めるのは、3本まで指を増やしたところで限界を迎えた。
「***ちゃんごめん、もうだめかも…」
「ん…?っ、あっ!」
***の腰を動かないように掴んでわざと掻き出すように指を引き抜いたら、水音が大きく響いて***が甲高く喘ぐ。ちょっとした意地悪で少しだけ溜飲が下がって、己の指に嫉妬する自分に気付いた。オレの手ひとつに善がる***を眺めているのは確かに気分がいいが、そろそろこっちも欲しがってほしい。自分のめんどくささを自覚しつつ、愛液の纏わり付いた指を拭って***に覆い被さる。
「ラビ…?」
「…まだ欲しくないの、オレの」
「…ほしい、けど…指だけで気持ちいいんだもん…」
「もー、可愛いんだから…」
そのままキスしたら、***の手が後ろに伸びてきてすっかり大きくなったオレのモノを掴んでゆるく扱く。
「もっとおっきいの、ちょうだい」
「煽るの上手すぎだってば…」
手早くゴムを被せて、***の中に沈み込む。大きさをわからせるようにゆっくり根元まで埋めて、ギリギリまで引き抜いてから一度奥を大きく突いた。わざと音を立てるように何度か大きく動いてみたが、さっきまで指で遊んでいた***には質量に慣れる方が大変であまり聞こえていないらしい。
「あっ、んっ…、おっき…」
「***が焦らす、からさっ…」
「じら、し、てないもんっ」
体勢が崩れた***をそのまま押し潰して、奥までぐっと押し付ける。一回り以上小さな体を自分の下に閉じ込めて枕を握る手を上から覆うと、***の全てを支配した気分になる。全部オレのものだとでも言うように、***の奥を何度も突いた。
「***、***かわいい…」
「んんっ、ふ、あっ…ラビ、だいすきっ…」
「うん、***、だいすき」
***がオレの手にキスを落とす。
まだ少しはちみつの香りがする気がした。
(もー、疲れた!)
(ごめんって…でも***も煽ったじゃん)
(…だって…気持ちよかったんだもん…)
(…あれまたやってくれる?)
(……いいよ)
(いいんだ…)
「ラビ、唇乾燥してる」
「え、そぉ?…んーまぁ、確かに…」
すらりと長くて少し四角い指が唇をなぞる。その仕草もかっこいいなぁと思いながら、少し皮のむけた唇に反して手はささくれひとつなくきちんと手入れされていることに気付いた。
「手は綺麗なのに」
「爪の手入れはこまめにしてるんさ」
「そういえば…いつも爪整ってるね」
「だろー」
ラビが指先を少し曲げて、爪が当たる角度であたしの頬に当てる。そのまま滑らせてもちっとも痛くなかった。
「***を傷付けないように、ね」
「ふーん…?」
相手を傷付けないなんて当たり前ではあるけど、ちゃんと手入れまでするのはこだわりなのかと思って相槌を打ったらまだ何か言いたそうにじっと見つめてくる。指が意味ありげに首筋に降りてきてからやっと意図を察して、ちょっとだけ恥ずかしくなった。
「す、すけべ」
「いいもん、***に怪我させるよりマシ」
「ごめん…あの、ありがとう」
「ふふ」
撫でられ心地がいいのにはそんな理由があったのか。あたしも並の手入れはしてるけど、そこまで考えたことはなかった。これからはもうちょっと気を使ってみようかなぁと自分の手を眺めていたら、大きな手が包むように指を絡めてくる。
「***は唇は潤ってるけど手は乾燥してんな…ていうか冷たい」
「ご飯食べるとき切れたら嫌だもん…ラビの手あったかい」
「これ塗ってあげるさ」
「え…あ、それ」
ラビが自分のポケットを探って取り出したのは、ミツバチの絵が書かれた保湿剤。あたしの持っているリップと同じシリーズだ。自分のポケットを探って愛用のリップをラビの前に掲げる。
「あたしも、塗ってあげる」
「唇に何か塗るのって違和感あんだよなー…」
「…潤ってる唇とちゅーしたい」
「***ちゃんってばもう…わかった、お願い」
大人しく顔を近付けてくれたので、蓋を開けて中指に少し付けたのをラビの唇に本当にほんの少し薄く伸ばす。ついでに自分のにも塗って、ふわりとはちみつの香りが漂う。
「ありがと、お返し」
「わーい」
ラビは容器から少し多めに取って自分の手にも伸ばしてから、あたしの手を包むように握る。マッサージみたいに揉まれるうちに手が温まってきた。
「なんかぽかぽかしてきた」
「ここな、体あっためるツボなんさ」
「へー」
よく見ようと顔を近づけたら、ラビがじっと見つめてきて吸い寄せられるように唇がくっついた。
「どうですか、潤った唇は」
「…ちょっと、べたべたする…」
「おい、ムードどこいったんさ」
「えー」
しょうがないなぁとか言いながら、向かい合って元々近かった距離を横並びで更に縮める。しっとりさせてもらった手を繋いで、ラビの滑らかな爪先をなぞる。はちみつのいい匂いがした。
「もうちょっと、あっためて?」
「ムード戻すどころか高めてくれちゃって…何そのエッチな誘い方」
「えー、そう?…あたしのこと考えながら爪の手入れしてるのも、エッチだと思うけど」
「そうか…?うーん…そう、かも…」
「いっぱい触ってほしい…」
「もういい、もーいい!」
優しく押し倒されて、唇が塞がれる。保湿剤が馴染んだのか、今度はあまりべたべたしなかった。
―――――――――――――――――――――――
「***、手、気持ちいい?」
「んー、きもちい…」
***がいっぱい触ってほしいと言うから、お互い裸になって全身くまなくマッサージでもするかのように触りまくったら可愛い恋人は見事に蕩けて、ぴったりくっついて離れない。喉でも鳴らしそうなくらい、頭や背中を撫でながらの愛撫にご満悦だ。オレの手に擦り寄る***を見ていたら、ちょっとした欲望が頭を擡げた。
「ねぇ***、ちょっとお願いがあるんだけど…」
「ん…?」
「あのさ…オレの手貸すから、自分でしてみてくれない…?」
「ん…んー?」
意味がわからなかったのか、とろんとした目で首を傾げる。可愛い。
「***がオレの手使ってオナニーしてるとこ、見たいなぁ」
「んー…えー…それはちょっと、恥ずかしい…かも…」
さすがに直接的な単語を出すとちょっと我に返ったらしい。ごにょごにょ言いながら目を泳がせて躊躇っているが、オレは知っている。***だってオレに甘い。
「オレの手大好きな***ちゃんもっと見たいなぁ」
「う、でも…」
「ねーお願い、***の可愛いとこいっぱい見せて?」
「…んーーー…ちょっとだけ、なら…」
「やーったぁ、***大好き」
やっぱり***はオレに甘い。***が躊躇いがちにオレの右手を引き寄せたのでどんなふうにしてくれるのか楽しみに待ったら、しばらく迷って掴んだ手を雑に自分の頭に乗せてみせた。そのまま困ったようにちらりと見上げられて、これは、ちょっと待て。
「えっ、ちょっと***ちゃん、可愛すぎるって…」
「だって、どうやったらいいかわかんないんだもん…」
ふと、撫でられたすぎて手の下に潜り込んでくる猫を思い出した。何だこの可愛い生き物。やっぱり難しかったかと思っていると、***がおもむろに起き上がって首に纏わり付いてくる。甘えてくるのは、恥ずかしさを誤魔化すときの***の癖だ。
「ねー…どういうのが、見たい…?」
「…それは、リクエスト通りにやってくれるってこと?」
「それは、わかんないけど…」
恥ずかしいだけかと思ったが、本当にやり方が思い付かないみたいだ。***が主体的に動ける体勢は限られているので、上に乗るか四つん這いを提案したら、二人しかいないのに内緒話みたいに小さい声で囁かれた。
「あのね…四つん這いになるから、指、当てて…?」
「…うん、わかった」
宣言通りの体勢になった***のそこに沿うように指を当てる。促すように少しだけ指を滑らせると、バックの時みたいに少しずつ前後に体を揺らし始めた。動かし方を少しずつ変えるのでいいところに当たるように指の角度を調整してやるとだんだん声が艶っぽくなってきて、オレも***が自ら快楽を求めている姿だけで興奮してくる。
「***、可愛い…このポーズめちゃくちゃえっち…」
「んっ、ぅ…はずかし、い…あっ、ん」
「恥ずかしいのと気持ちいいの、どっちが好き?」
「ん、きもちい、の…ぁ、あっ」
「えー、ほんとかなぁ」
動きは激しくないしそんなに強くも当てていないが、本当に気持ちよさそうだ。ゆっくりというよりねっとりとも言っていいスピードで動かして、たまに止まったかと思えば艶のあるため息をついて快楽に浸っているのがよくわかる。こんなにそそられる恋人の姿は今まで見たことがなくて、ちょっとだけ悔しくなった。
「ラビ、ゆび、たてて」
「中にほしいってこと?」
「うん…」
「いいよ」
ぐずぐずになったそこは、少し力を入れただけで簡単に指を飲み込んだ。中指を根元まで埋め込むと、あとは***が好きなように腰を揺らす。さっきと同じくゆっくり楽しんでいる*** を眺めるのは、3本まで指を増やしたところで限界を迎えた。
「***ちゃんごめん、もうだめかも…」
「ん…?っ、あっ!」
***の腰を動かないように掴んでわざと掻き出すように指を引き抜いたら、水音が大きく響いて***が甲高く喘ぐ。ちょっとした意地悪で少しだけ溜飲が下がって、己の指に嫉妬する自分に気付いた。オレの手ひとつに善がる***を眺めているのは確かに気分がいいが、そろそろこっちも欲しがってほしい。自分のめんどくささを自覚しつつ、愛液の纏わり付いた指を拭って***に覆い被さる。
「ラビ…?」
「…まだ欲しくないの、オレの」
「…ほしい、けど…指だけで気持ちいいんだもん…」
「もー、可愛いんだから…」
そのままキスしたら、***の手が後ろに伸びてきてすっかり大きくなったオレのモノを掴んでゆるく扱く。
「もっとおっきいの、ちょうだい」
「煽るの上手すぎだってば…」
手早くゴムを被せて、***の中に沈み込む。大きさをわからせるようにゆっくり根元まで埋めて、ギリギリまで引き抜いてから一度奥を大きく突いた。わざと音を立てるように何度か大きく動いてみたが、さっきまで指で遊んでいた***には質量に慣れる方が大変であまり聞こえていないらしい。
「あっ、んっ…、おっき…」
「***が焦らす、からさっ…」
「じら、し、てないもんっ」
体勢が崩れた***をそのまま押し潰して、奥までぐっと押し付ける。一回り以上小さな体を自分の下に閉じ込めて枕を握る手を上から覆うと、***の全てを支配した気分になる。全部オレのものだとでも言うように、***の奥を何度も突いた。
「***、***かわいい…」
「んんっ、ふ、あっ…ラビ、だいすきっ…」
「うん、***、だいすき」
***がオレの手にキスを落とす。
まだ少しはちみつの香りがする気がした。
(もー、疲れた!)
(ごめんって…でも***も煽ったじゃん)
(…だって…気持ちよかったんだもん…)
(…あれまたやってくれる?)
(……いいよ)
(いいんだ…)
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