短編
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かがみの遊戯
月に一度のティエドール師弟撮影会。
今月も、選んだドレスを一番に見せに来た。
「可愛い?」
「おー、似合ってるさ***、可愛い!」
素直に褒めてもらえて嬉しい。ラビの指が巻かれた髪を絡めて、頬から首筋、肩を滑っていく。しっかり目を合わせてもう一度可愛いって言ってくれて、すごく嬉しい。いつかラビがプレゼントしてくれたピアスをつけてるのに気付いてくれて、指で揺らしてはにかんだように笑った。ときめいたのを誤魔化したくて勢いよく後ろを向く。
「ラビ、後ろ留めて」
「うお、こんな格好で来たんか...髪、持ってて」
背中を覆う髪を手前に寄せて、自分では背中の半分くらいしか閉じられなかったファスナーを上げてもらう。ワードローブからそのまま来たけど、髪で隠れてたからたぶん誰にも見られてない、はず。ラビが何かブツブツ言っている。上げきったのを感じて振り返ろうとしたら、押されてベッドに膝をついてしまった。そのまま腰を掴まれて、あれ、この体勢は。
「ちょっと、ラビ」
「だって可愛いから...***」
「な、に」
ウエストを両手でするすると撫でられる。心なしか手付きがいやらしい。横にある姿見に映った姿はやっぱり後ろからするときみたいな体勢になっていて、恥ずかしくなって暴れた。
「ラビ、もう行かなきゃ」
「えぇー...だめ?」
「だめ!」
「ちぇー」
先月もこんなやり取りをした気がする。姿見の前に立って少し乱れた髪を直しながら、ベッドに投げやりに寝転んだラビがスカートの裾を指で弄ぶのを感じて、ちょっとだけ後ろ髪引かれてしまった。まったく、絆されている。ラビの耳元に唇を寄せて、なんとか振り切ろうと言葉を絞り出した。
「30分で戻ってくるから。そしたら...その...抱い、て…?」
「...え」
ラビの意外そうな声だけ聞いて、振り返らずに部屋を出た。恥ずかしいことを言った自覚はあるけど、本心だからと開き直ることにして、中庭へ急いだ。
―――――――――――――――――――――――
何だかんだで一時間かかってしまって、普段あまり履かないヒールのパンプスで、階段を駆け上がる。
そっと部屋の扉を開けると、気怠げに寝転がっていたラビが顔を上げた。手招きされて近寄ったら、腕を掴まれてベッドに倒される。パンプスが脱げて床に落ちる音がした。手首を縫い付けられて、少し荒々しくキスされる。
「...遅かったねぇ、***」
「ごめんね...スケッチ、されてた」
「ふーん...いつも写真撮ってすぐ終わりなのに?」
「なんか、いい顔してるって、言われて」
「へぇ...?あー...」
眠そうに瞬きしていた瞳がようやくしっかりと開いて、じっと見つめられる。何か企んでいそうな、あんまり爽やかじゃない笑い方だ。
「...確かに、抱いてほしいって顔してるさ」
「え、あっ」
さっき言い残したことを思い出して顔が熱くなる。髪を払いのけて、さらけ出された首元に吸い付かれた。この強さはきっと痕が残る。唇が離れたら翡翠の瞳がじっと見つめてきて、首を傾げたらラビも同じく首を傾げて可愛らしくにこりと微笑んだ。
「ラビ...?」
「そんな顔でスケッチされてきたの?やらしー」
「そんなって、どんな」
「…ちょっと頬っぺた赤くして、目うるうるさせて、唇半開きで、」
「っそんな、顔、してない」
「ほんとだって、見てごらん」
ラビが顔をついと横に向ける。姿見に映った自分の髪は乱れて、顔が…赤いのは、わかる。
「...抱かれたがってる顔、してるでしょ」
「う...うー...」
何か言いたいけど単語らしいものは出てこなくて、取り敢えず唸った。無理やり目を合わせてきたラビがにこりと笑って、耳元に唇が寄せられる。
「お外でそんなエッチな顔しちゃう***ちゃんには、お仕置きしないと」
「あ、う」
いろんな場所に食べるようにキスされて、大腿を滑った手が下着にかかる。そのまま下ろされるかと思ったら、ラビが視線を横に向けた。つられてそちらを向いてしまったら、ラビがにやりとしてスカートを捲った。あたしの視線が鏡に向いていることを確認しながら、もったいぶった手付きでゆっくり下着が脱がされていく。なにこれ、恥ずかしい。
「ねぇ、これ...」
「可愛いからちゃんと見ててよ、自分のエッチな姿」
「や、だ、みない」
「だーめ、お仕置きって言ったさ。やらしい顔、ちゃーんと見て」
「え?あっ」
脚から抜かれた下着をその辺に置いて、体を起こされる。鏡を向いた状態で後ろから抱き締められて、脚を開かされた。閉じようとしたらラビの長い脚で阻止されてしまう。胸をやわやわと揉みながら鏡越しに目が合ったラビは、楽しそうに笑っている。
「***、このドレスすごく可愛い」
「...ん」
「やっぱりこのピアスにしてよかったさ、似合ってる」
「う...」
さっきも似たようなことを言われたけど、こんな格好で褒められても頭に入ってこない。手は太腿の内側を撫でて中心へ向かうけど、脚の付け根をなぞるだけでなかなか触ってくれなかった。焦れて鏡の中で目を合わせたら、どこか拗ねた目で見つめ返してきた。
「...ちゃんと見ないと、触ってあげない」
拗ねたいのはこっちなのに、ラビにそんな態度を取られると可愛いと思ってしまう。耳元で吐息混じりにだめ?と囁かれたらあっさり脳みそが溶けそうになった。
「う…でも、はずかしい…」
「恥ずかしいからお仕置きなんでしょ、…あんな可愛いこと言われて、結構待たされたんですけどー」
そういうことか。急に子犬みたいな可愛らしさを出すのはやめてほしい。いや犬なら待ってくれても、とか思いながら、手を伸ばしてちょっと寝癖のついた頭を撫でたら嬉しそうな顔をした。可愛い。
「ごめんね…?」
「うん…」
「許してくれる?」
「…別に怒ってないけど、これにかこつけてエッチなプレイがしたいと思ってる」
「素直…わかった、見る、から」
しまった絆された。でもただの意地悪じゃないならしてもいいかなって思ってしまう。鏡を向いて、勇気を出して目線を少し下にずらす。その瞬間、指が中心をなぞり始めた。かなり濡れていたらしく、蜜を掬うように動かして、指が汚れていくのを見せつけるみたいに擦り付ける。
「***見て、もうこんなになってる」
「う、なんか、綺麗じゃない...」
「綺麗さ***」
「うそ...」
「ほんと。いっぱい濡らして、すっごく可愛い」
耳元で囁かれたら背中がぞくぞくして、もっと指を汚してしまう。指がゆっくり出し入れされて、糸が引くのをしっかりと見せられた。中を丁寧に擦られながら突起を刺激されて、どうにかなりそうだ。
「あっ、ラビ、らびっ、や、っ...」
「見える?美味しそうにオレの指咥えこんでるさ。可愛いよ***」
「やっ、んっ、あぁ!...は、ぁっ...」
「ほらここも、こんなになってる」
「…あっ…!」
膨れた突起をきゅっと摘まれて、あっけなくイってしまった。肩で息をする自分の姿が恥ずかしくて視線をずらしたら、ラビが指についたものを舐めとっているのが見えてしまった。
「やだ、なにして」
「***の味がする」
「なにそれ...」
「***、舐めてほしいなぁ」
「...ん」
「ありがと、こっち向いて」
シャツを脱いで前を寛げるラビの脚の間に沈み込んだら、背中から伸びてきた手がスカートを手繰り寄せた。さっき濡らされたところに外気が当たる。
「***、もうちょっとお尻上げて」
「ん...?」
「ちゃんと鏡に映るようにさ」
「ん...あっ、やだっ」
「ねぇ、***の可愛いとこ、全部オレに見せて?」
甘えるような声が言う。優しく頭を撫でる手に思考を溶かされて、大きくなったラビを咥え込んだ。恥ずかしさと格闘しながら、意識してお尻を高く上げる。頭の上からいい子、と声が降ってきて嬉しくなる。
「***、エッチなのが脚まで垂れてる」
「んっ...んぅ」
「顔もあそこもとろとろにしてるの、全部見えるよ」
「んん、ふ、んっ...」
「そういう顔、オレにしか見せちゃ駄目だからね」
上から降ってくる声に、咥えたまま頷いた。声を聞く度に背中がゾクゾクして、全部見られていて恥ずかしいのに疼いて腰が揺れてしまう。
「っ...***」
少し焦ったような声で名前を呼ばれる。口から離したら、唾液とラビの体液が混ざったものが糸を引いた。たっぷり濡らしたそこにゴムを被せるのを眺めながら、気付いたら自分からスカートを捲って、ラビに跨っていた。
「...そんなに欲しかった?」
「だって...だめ?」
「いいよ、おいで」
体重をかけて、ラビを飲み込んでいく。キスをしながら、厚い肩に縋り付いて夢中で腰を振った。ラビの手が髪を丁寧に手前に寄せて、後ろのファスナーを下げていく。ドレスが肩から落ちて、露わになった胸に吸い付かれた。
「***、オレの根元まで咥え込んでるとこが、ばっちり見える」
「あっ...やぁ、恥ずかし、んっ、あぁっ」
「恥ずかしいとこ見られて、感じてるでしょ?...悪い子、なんだからっ...」
「あっ、ごめんなさ、あぁっ」
「***可愛い、どんな顔してるか見てみる?」
「あっ、やだぁっ」
体位を変えられて、鏡を向いて四つん這いになる。恥ずかしくて自分を直視できないから見る場所をずらしたら、ラビの苦しいような、切ないような顔が見えた。すごく色っぽくてじっと見ていたら、鏡越しに目が合ってしまってどきりとする。
「...なぁにその顔?すっごくやらしいんだけどっ...」
「や、あぁっ!んっ...は、ぁっ...」
鏡越しに目が合ったまま重く奥を突かれて、同時にラビが奥に注ぎ込むようにして熱を放ったのを感じる。しばらくしてずるりと引き抜かれて、ベッドに倒れ込んだ。ラビもゴムをダストボックスに放り投げて、横に寝転ぶ。二人して肩で息をしながら抱き合った。
「... ***、可愛かった…」
「ん、ぅ…」
頭を撫でて、優しくキスしてくれる。そのまま微睡んでしまいそうになって、はっとした。中途半端に引っかかったものを全て脱ぎ捨てて、ドレスをベッドの柵にかけてから温かい腕の中へ戻った。
「ねー***、あのドレス、いい色さね」
「...ラビの、目の色にした」
翡翠の瞳を瞬かせて、その顔がだんだんと嬉しそうに崩れていく。抱き締める腕にも力がこもった。
「へぇ...そっか、...ふ、えへへ」
「何そのふにゃふにゃな顔...」
さっきの色気満点の男は何処へやら、ギャップありすぎて風邪引きそう。相変わらず緩い顔でやたらキスしてくるラビの髪を指で梳いて、わざとらしく呟いた。
「次は、オレンジかなぁ...」
ラビがまた嬉しそうにへにゃりと笑った。やっぱりこの顔がいちばん好きかも。同じように顔が緩むのを感じて、こちらからもやたらとキスを返しておいた。
(今度はオレが選んだやつ着てほしいなー)
(うん...)
(いいの?やった!...ついでに下着も選んでいい?)
(...なんか小さすぎるのじゃなければいい、かな…)
月に一度のティエドール師弟撮影会。
今月も、選んだドレスを一番に見せに来た。
「可愛い?」
「おー、似合ってるさ***、可愛い!」
素直に褒めてもらえて嬉しい。ラビの指が巻かれた髪を絡めて、頬から首筋、肩を滑っていく。しっかり目を合わせてもう一度可愛いって言ってくれて、すごく嬉しい。いつかラビがプレゼントしてくれたピアスをつけてるのに気付いてくれて、指で揺らしてはにかんだように笑った。ときめいたのを誤魔化したくて勢いよく後ろを向く。
「ラビ、後ろ留めて」
「うお、こんな格好で来たんか...髪、持ってて」
背中を覆う髪を手前に寄せて、自分では背中の半分くらいしか閉じられなかったファスナーを上げてもらう。ワードローブからそのまま来たけど、髪で隠れてたからたぶん誰にも見られてない、はず。ラビが何かブツブツ言っている。上げきったのを感じて振り返ろうとしたら、押されてベッドに膝をついてしまった。そのまま腰を掴まれて、あれ、この体勢は。
「ちょっと、ラビ」
「だって可愛いから...***」
「な、に」
ウエストを両手でするすると撫でられる。心なしか手付きがいやらしい。横にある姿見に映った姿はやっぱり後ろからするときみたいな体勢になっていて、恥ずかしくなって暴れた。
「ラビ、もう行かなきゃ」
「えぇー...だめ?」
「だめ!」
「ちぇー」
先月もこんなやり取りをした気がする。姿見の前に立って少し乱れた髪を直しながら、ベッドに投げやりに寝転んだラビがスカートの裾を指で弄ぶのを感じて、ちょっとだけ後ろ髪引かれてしまった。まったく、絆されている。ラビの耳元に唇を寄せて、なんとか振り切ろうと言葉を絞り出した。
「30分で戻ってくるから。そしたら...その...抱い、て…?」
「...え」
ラビの意外そうな声だけ聞いて、振り返らずに部屋を出た。恥ずかしいことを言った自覚はあるけど、本心だからと開き直ることにして、中庭へ急いだ。
―――――――――――――――――――――――
何だかんだで一時間かかってしまって、普段あまり履かないヒールのパンプスで、階段を駆け上がる。
そっと部屋の扉を開けると、気怠げに寝転がっていたラビが顔を上げた。手招きされて近寄ったら、腕を掴まれてベッドに倒される。パンプスが脱げて床に落ちる音がした。手首を縫い付けられて、少し荒々しくキスされる。
「...遅かったねぇ、***」
「ごめんね...スケッチ、されてた」
「ふーん...いつも写真撮ってすぐ終わりなのに?」
「なんか、いい顔してるって、言われて」
「へぇ...?あー...」
眠そうに瞬きしていた瞳がようやくしっかりと開いて、じっと見つめられる。何か企んでいそうな、あんまり爽やかじゃない笑い方だ。
「...確かに、抱いてほしいって顔してるさ」
「え、あっ」
さっき言い残したことを思い出して顔が熱くなる。髪を払いのけて、さらけ出された首元に吸い付かれた。この強さはきっと痕が残る。唇が離れたら翡翠の瞳がじっと見つめてきて、首を傾げたらラビも同じく首を傾げて可愛らしくにこりと微笑んだ。
「ラビ...?」
「そんな顔でスケッチされてきたの?やらしー」
「そんなって、どんな」
「…ちょっと頬っぺた赤くして、目うるうるさせて、唇半開きで、」
「っそんな、顔、してない」
「ほんとだって、見てごらん」
ラビが顔をついと横に向ける。姿見に映った自分の髪は乱れて、顔が…赤いのは、わかる。
「...抱かれたがってる顔、してるでしょ」
「う...うー...」
何か言いたいけど単語らしいものは出てこなくて、取り敢えず唸った。無理やり目を合わせてきたラビがにこりと笑って、耳元に唇が寄せられる。
「お外でそんなエッチな顔しちゃう***ちゃんには、お仕置きしないと」
「あ、う」
いろんな場所に食べるようにキスされて、大腿を滑った手が下着にかかる。そのまま下ろされるかと思ったら、ラビが視線を横に向けた。つられてそちらを向いてしまったら、ラビがにやりとしてスカートを捲った。あたしの視線が鏡に向いていることを確認しながら、もったいぶった手付きでゆっくり下着が脱がされていく。なにこれ、恥ずかしい。
「ねぇ、これ...」
「可愛いからちゃんと見ててよ、自分のエッチな姿」
「や、だ、みない」
「だーめ、お仕置きって言ったさ。やらしい顔、ちゃーんと見て」
「え?あっ」
脚から抜かれた下着をその辺に置いて、体を起こされる。鏡を向いた状態で後ろから抱き締められて、脚を開かされた。閉じようとしたらラビの長い脚で阻止されてしまう。胸をやわやわと揉みながら鏡越しに目が合ったラビは、楽しそうに笑っている。
「***、このドレスすごく可愛い」
「...ん」
「やっぱりこのピアスにしてよかったさ、似合ってる」
「う...」
さっきも似たようなことを言われたけど、こんな格好で褒められても頭に入ってこない。手は太腿の内側を撫でて中心へ向かうけど、脚の付け根をなぞるだけでなかなか触ってくれなかった。焦れて鏡の中で目を合わせたら、どこか拗ねた目で見つめ返してきた。
「...ちゃんと見ないと、触ってあげない」
拗ねたいのはこっちなのに、ラビにそんな態度を取られると可愛いと思ってしまう。耳元で吐息混じりにだめ?と囁かれたらあっさり脳みそが溶けそうになった。
「う…でも、はずかしい…」
「恥ずかしいからお仕置きなんでしょ、…あんな可愛いこと言われて、結構待たされたんですけどー」
そういうことか。急に子犬みたいな可愛らしさを出すのはやめてほしい。いや犬なら待ってくれても、とか思いながら、手を伸ばしてちょっと寝癖のついた頭を撫でたら嬉しそうな顔をした。可愛い。
「ごめんね…?」
「うん…」
「許してくれる?」
「…別に怒ってないけど、これにかこつけてエッチなプレイがしたいと思ってる」
「素直…わかった、見る、から」
しまった絆された。でもただの意地悪じゃないならしてもいいかなって思ってしまう。鏡を向いて、勇気を出して目線を少し下にずらす。その瞬間、指が中心をなぞり始めた。かなり濡れていたらしく、蜜を掬うように動かして、指が汚れていくのを見せつけるみたいに擦り付ける。
「***見て、もうこんなになってる」
「う、なんか、綺麗じゃない...」
「綺麗さ***」
「うそ...」
「ほんと。いっぱい濡らして、すっごく可愛い」
耳元で囁かれたら背中がぞくぞくして、もっと指を汚してしまう。指がゆっくり出し入れされて、糸が引くのをしっかりと見せられた。中を丁寧に擦られながら突起を刺激されて、どうにかなりそうだ。
「あっ、ラビ、らびっ、や、っ...」
「見える?美味しそうにオレの指咥えこんでるさ。可愛いよ***」
「やっ、んっ、あぁ!...は、ぁっ...」
「ほらここも、こんなになってる」
「…あっ…!」
膨れた突起をきゅっと摘まれて、あっけなくイってしまった。肩で息をする自分の姿が恥ずかしくて視線をずらしたら、ラビが指についたものを舐めとっているのが見えてしまった。
「やだ、なにして」
「***の味がする」
「なにそれ...」
「***、舐めてほしいなぁ」
「...ん」
「ありがと、こっち向いて」
シャツを脱いで前を寛げるラビの脚の間に沈み込んだら、背中から伸びてきた手がスカートを手繰り寄せた。さっき濡らされたところに外気が当たる。
「***、もうちょっとお尻上げて」
「ん...?」
「ちゃんと鏡に映るようにさ」
「ん...あっ、やだっ」
「ねぇ、***の可愛いとこ、全部オレに見せて?」
甘えるような声が言う。優しく頭を撫でる手に思考を溶かされて、大きくなったラビを咥え込んだ。恥ずかしさと格闘しながら、意識してお尻を高く上げる。頭の上からいい子、と声が降ってきて嬉しくなる。
「***、エッチなのが脚まで垂れてる」
「んっ...んぅ」
「顔もあそこもとろとろにしてるの、全部見えるよ」
「んん、ふ、んっ...」
「そういう顔、オレにしか見せちゃ駄目だからね」
上から降ってくる声に、咥えたまま頷いた。声を聞く度に背中がゾクゾクして、全部見られていて恥ずかしいのに疼いて腰が揺れてしまう。
「っ...***」
少し焦ったような声で名前を呼ばれる。口から離したら、唾液とラビの体液が混ざったものが糸を引いた。たっぷり濡らしたそこにゴムを被せるのを眺めながら、気付いたら自分からスカートを捲って、ラビに跨っていた。
「...そんなに欲しかった?」
「だって...だめ?」
「いいよ、おいで」
体重をかけて、ラビを飲み込んでいく。キスをしながら、厚い肩に縋り付いて夢中で腰を振った。ラビの手が髪を丁寧に手前に寄せて、後ろのファスナーを下げていく。ドレスが肩から落ちて、露わになった胸に吸い付かれた。
「***、オレの根元まで咥え込んでるとこが、ばっちり見える」
「あっ...やぁ、恥ずかし、んっ、あぁっ」
「恥ずかしいとこ見られて、感じてるでしょ?...悪い子、なんだからっ...」
「あっ、ごめんなさ、あぁっ」
「***可愛い、どんな顔してるか見てみる?」
「あっ、やだぁっ」
体位を変えられて、鏡を向いて四つん這いになる。恥ずかしくて自分を直視できないから見る場所をずらしたら、ラビの苦しいような、切ないような顔が見えた。すごく色っぽくてじっと見ていたら、鏡越しに目が合ってしまってどきりとする。
「...なぁにその顔?すっごくやらしいんだけどっ...」
「や、あぁっ!んっ...は、ぁっ...」
鏡越しに目が合ったまま重く奥を突かれて、同時にラビが奥に注ぎ込むようにして熱を放ったのを感じる。しばらくしてずるりと引き抜かれて、ベッドに倒れ込んだ。ラビもゴムをダストボックスに放り投げて、横に寝転ぶ。二人して肩で息をしながら抱き合った。
「... ***、可愛かった…」
「ん、ぅ…」
頭を撫でて、優しくキスしてくれる。そのまま微睡んでしまいそうになって、はっとした。中途半端に引っかかったものを全て脱ぎ捨てて、ドレスをベッドの柵にかけてから温かい腕の中へ戻った。
「ねー***、あのドレス、いい色さね」
「...ラビの、目の色にした」
翡翠の瞳を瞬かせて、その顔がだんだんと嬉しそうに崩れていく。抱き締める腕にも力がこもった。
「へぇ...そっか、...ふ、えへへ」
「何そのふにゃふにゃな顔...」
さっきの色気満点の男は何処へやら、ギャップありすぎて風邪引きそう。相変わらず緩い顔でやたらキスしてくるラビの髪を指で梳いて、わざとらしく呟いた。
「次は、オレンジかなぁ...」
ラビがまた嬉しそうにへにゃりと笑った。やっぱりこの顔がいちばん好きかも。同じように顔が緩むのを感じて、こちらからもやたらとキスを返しておいた。
(今度はオレが選んだやつ着てほしいなー)
(うん...)
(いいの?やった!...ついでに下着も選んでいい?)
(...なんか小さすぎるのじゃなければいい、かな…)