短編
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散歩道
「ラビ」
「うん?…あ、うん」
一瞬立ち止まって、めいっぱい背伸びした***にキスを落とす。***は満足気にオレの腕に抱き着いて、それを合図にまた歩き出した。
「ねぇ***、そんなにキス好き?」
「何で?」
「最近おねだり多いなぁって、いや嬉しいけど」
「別に深い意味は…」
歩きながら、***の目線があるカップルで止まる。二人はオレたちと同じくらい密着しながら、同じくらいの目線の高さで幸せそうに顔を寄せ合っていた。他人のイチャつきなんか見ていて楽しくも何ともないが、また別の他人から見ればオレたちだって似たようなものだ。これ以上ないくらいくっついておきながら、いちいち立ち止まってキスをしている。***の手を引くと慌てたように目線を逸らして、何かありますと言っているようなものだった。素直で可愛いオレの恋人。
「あんな風に、気軽にキスしたい?」
「ちが、うーん、違くはない、けど」
「ふぅん?」
今度はオレからキスをした。さっきと違って不意打ちなので***は背伸びをしなかったから、うんと屈まなくてはいけなかった。***は少し驚いて、でも嬉しそうだった。
身長差は大きい方だから、立った状態でキスするには底の厚い靴を履いた***が背伸びして、オレも屈むのが丁度いい。そういうのがオレたちのオリジナルなところなので、別に他人と同じにならなくたっていいんじゃないか?それに***が無理して不安定な靴を履かなくたって、オレがいくらでも屈む。座ったらもっと距離は縮まるし、ベッドなら気にもならない。それはそれとして、キスのおねだりはいくらあっても嬉しいけど。
***の手を握りながら、少し意識して***の耳に届けるように話す。相槌を打ちながら聞いてくれていた***が立ち止まって、オレも一緒に立ち止まる。***が一段階段を登って、同じくらいの目線になったオレにキスを落とした。
「ラビ、大好き」
「うん、オレも」
キスを返して、***を追い越して階段を登った。お互いに大きくなったり小さくなったりしながら、登り切ったところでもう一度キスをした。
(それ厚底何センチあんの?)
(7センチ!)
(え、それでこんな…ごめん、可愛いんだって!)
「ラビ」
「うん?…あ、うん」
一瞬立ち止まって、めいっぱい背伸びした***にキスを落とす。***は満足気にオレの腕に抱き着いて、それを合図にまた歩き出した。
「ねぇ***、そんなにキス好き?」
「何で?」
「最近おねだり多いなぁって、いや嬉しいけど」
「別に深い意味は…」
歩きながら、***の目線があるカップルで止まる。二人はオレたちと同じくらい密着しながら、同じくらいの目線の高さで幸せそうに顔を寄せ合っていた。他人のイチャつきなんか見ていて楽しくも何ともないが、また別の他人から見ればオレたちだって似たようなものだ。これ以上ないくらいくっついておきながら、いちいち立ち止まってキスをしている。***の手を引くと慌てたように目線を逸らして、何かありますと言っているようなものだった。素直で可愛いオレの恋人。
「あんな風に、気軽にキスしたい?」
「ちが、うーん、違くはない、けど」
「ふぅん?」
今度はオレからキスをした。さっきと違って不意打ちなので***は背伸びをしなかったから、うんと屈まなくてはいけなかった。***は少し驚いて、でも嬉しそうだった。
身長差は大きい方だから、立った状態でキスするには底の厚い靴を履いた***が背伸びして、オレも屈むのが丁度いい。そういうのがオレたちのオリジナルなところなので、別に他人と同じにならなくたっていいんじゃないか?それに***が無理して不安定な靴を履かなくたって、オレがいくらでも屈む。座ったらもっと距離は縮まるし、ベッドなら気にもならない。それはそれとして、キスのおねだりはいくらあっても嬉しいけど。
***の手を握りながら、少し意識して***の耳に届けるように話す。相槌を打ちながら聞いてくれていた***が立ち止まって、オレも一緒に立ち止まる。***が一段階段を登って、同じくらいの目線になったオレにキスを落とした。
「ラビ、大好き」
「うん、オレも」
キスを返して、***を追い越して階段を登った。お互いに大きくなったり小さくなったりしながら、登り切ったところでもう一度キスをした。
(それ厚底何センチあんの?)
(7センチ!)
(え、それでこんな…ごめん、可愛いんだって!)