短編
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知らなくていいこと
「***って、ラビの顔が好きらしいですよ?」
「...は?」
他愛ない会話の中でいきなりぶち込んできたアレンに、疑問を返す。なんなんだ急にこいつは。
「誰に、いつ聞かれても顔って答えてますよ。よっぽど好きなんですね」
「オ...オレってカッコいいからな~!しょうがないさ***は!」
オレが***に関する情報を集め損ねているなんて、そんなことあっていいはずがない。ていうか、何だ顔が好きって。平静を装ってその後も何でもない会話を続け、アレンと別れた瞬間に***の元へ走った。
「***!...オレのっ...オレの、どこが好き?!」
「え、えぇ?」
飲み物片手に報告書を書いていた***が、目を丸くしてオレを迎えた。適当にあしらわれそうになったが、オレの焦り様を見てため息を一つ。ペンを置いて向き合ってくれたので、オレも側の椅子を引き寄せて隣に座る。
「えーと...好きなとこ?」
「うん」
「あの...優しい、とこ」
「ん?」
「え?あ、あと...頭いい、とこ」
「...ん?」
「まだ言うの...?えーっと...いろんなこと知ってて...頼りになって、背が高くて、えーっと...ねぇ、なにこれ」
「顔、は?」
「顔?当たり前に好き、だけど...」
オレが予想していた素っ気ない返しとは裏腹に、だんだん頬を染めて伏し目がちになる***は最高に可愛い。アレンとのやりとりを素直に話すと、***の頬がもっと赤くなる。可愛すぎ。
「なにそれ、本当に顔だけが好きだと思われてたの?失礼な...」
「だって...オレのどこが好きか聞かれたら、顔って答えてるって聞いて...」
「...まぁ、それは、聞かれたらそう答えることにしてるけど」
「何でさ!もっとオレのいいとこアピールしてよ!」
「そ、そんなことしたら、みんなラビのこと好きになっちゃうでしょ!」
「......へ?」
とうとう耳まで真っ赤になった。そっぽを向かれてしまったけど、言葉の意味がじわじわ胸に広がって嬉しくてたまらなくなる。***のすぐ側まで椅子を寄せて、じっと見つめる。***が顔を隠すようにオレの首元に寄りかかる。少し熱い。オレの服を握って、か細い声で呟いた。
「ラビがこんなに優しくてかっこいいの、バレたら、困る...」
「...何それ、可愛すぎ...」
つられたようにオレも顔が熱くなってきて、なんだか恥ずかしい。
「***」
「な、に...」
「オレも、***が実はこんなに可愛いって、バレたら困るかも」
「...そう、でしょ」
***が顔を上げた瞬間、唇を奪った。甘い声を洩らして、オレに縋り付いてくる。こんなに可愛い***の姿は、オレだけが知っていればいい。頭や頬を触ると安心した猫のように瞳を蕩けさせて、いつまでも撫でていたくなる。
「ふふ、可愛い」
「...本当はね、手がいちばん好き」
「手?」
「おっきくてあったかくて、気持ちいい...」
「そう、なんだ」
手の話をしているのに、よからぬことを考えてしまった。そんなにうっとりしたような顔で手のひらに頬擦りされたら、堪らない。キスしながら身体を撫で回したら、遠慮がちに制された。その目は書きかけの報告書を捉えているが、隠しきれない欲情が滲んでいた。それは、オレも同じかもしれないけれど。
「これ、書かなきゃ...」
「後で手伝ってあげるさ。...欲しいんでしょ?」
「それは、ラビでしょ」
「...お互い様」
「ん...っ」
ねっとりと舌を絡めて、濃厚なキスをする。***を抱き上げて、ベッドに寝かせてシーツを被った。
こんなに可愛い恋人の姿、神様にだって知られてなるものか。
(そういえば、リーバーさんとラビって顔の系統が似てません?)
(あー確かに、目元似てる!かっこいいかも...)
(.........マジ?どういう意味さ!?)
「***って、ラビの顔が好きらしいですよ?」
「...は?」
他愛ない会話の中でいきなりぶち込んできたアレンに、疑問を返す。なんなんだ急にこいつは。
「誰に、いつ聞かれても顔って答えてますよ。よっぽど好きなんですね」
「オ...オレってカッコいいからな~!しょうがないさ***は!」
オレが***に関する情報を集め損ねているなんて、そんなことあっていいはずがない。ていうか、何だ顔が好きって。平静を装ってその後も何でもない会話を続け、アレンと別れた瞬間に***の元へ走った。
「***!...オレのっ...オレの、どこが好き?!」
「え、えぇ?」
飲み物片手に報告書を書いていた***が、目を丸くしてオレを迎えた。適当にあしらわれそうになったが、オレの焦り様を見てため息を一つ。ペンを置いて向き合ってくれたので、オレも側の椅子を引き寄せて隣に座る。
「えーと...好きなとこ?」
「うん」
「あの...優しい、とこ」
「ん?」
「え?あ、あと...頭いい、とこ」
「...ん?」
「まだ言うの...?えーっと...いろんなこと知ってて...頼りになって、背が高くて、えーっと...ねぇ、なにこれ」
「顔、は?」
「顔?当たり前に好き、だけど...」
オレが予想していた素っ気ない返しとは裏腹に、だんだん頬を染めて伏し目がちになる***は最高に可愛い。アレンとのやりとりを素直に話すと、***の頬がもっと赤くなる。可愛すぎ。
「なにそれ、本当に顔だけが好きだと思われてたの?失礼な...」
「だって...オレのどこが好きか聞かれたら、顔って答えてるって聞いて...」
「...まぁ、それは、聞かれたらそう答えることにしてるけど」
「何でさ!もっとオレのいいとこアピールしてよ!」
「そ、そんなことしたら、みんなラビのこと好きになっちゃうでしょ!」
「......へ?」
とうとう耳まで真っ赤になった。そっぽを向かれてしまったけど、言葉の意味がじわじわ胸に広がって嬉しくてたまらなくなる。***のすぐ側まで椅子を寄せて、じっと見つめる。***が顔を隠すようにオレの首元に寄りかかる。少し熱い。オレの服を握って、か細い声で呟いた。
「ラビがこんなに優しくてかっこいいの、バレたら、困る...」
「...何それ、可愛すぎ...」
つられたようにオレも顔が熱くなってきて、なんだか恥ずかしい。
「***」
「な、に...」
「オレも、***が実はこんなに可愛いって、バレたら困るかも」
「...そう、でしょ」
***が顔を上げた瞬間、唇を奪った。甘い声を洩らして、オレに縋り付いてくる。こんなに可愛い***の姿は、オレだけが知っていればいい。頭や頬を触ると安心した猫のように瞳を蕩けさせて、いつまでも撫でていたくなる。
「ふふ、可愛い」
「...本当はね、手がいちばん好き」
「手?」
「おっきくてあったかくて、気持ちいい...」
「そう、なんだ」
手の話をしているのに、よからぬことを考えてしまった。そんなにうっとりしたような顔で手のひらに頬擦りされたら、堪らない。キスしながら身体を撫で回したら、遠慮がちに制された。その目は書きかけの報告書を捉えているが、隠しきれない欲情が滲んでいた。それは、オレも同じかもしれないけれど。
「これ、書かなきゃ...」
「後で手伝ってあげるさ。...欲しいんでしょ?」
「それは、ラビでしょ」
「...お互い様」
「ん...っ」
ねっとりと舌を絡めて、濃厚なキスをする。***を抱き上げて、ベッドに寝かせてシーツを被った。
こんなに可愛い恋人の姿、神様にだって知られてなるものか。
(そういえば、リーバーさんとラビって顔の系統が似てません?)
(あー確かに、目元似てる!かっこいいかも...)
(.........マジ?どういう意味さ!?)