短編
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今日は何食べた?
「ラビ、今日は何食べた?」
***は任務で一緒にいられない時、必ずこの質問をしてくる。食にこだわりがあるようには見えないので最初は不思議に思ったが、***にとっては天気の話くらいのさり気ない話題なのだろう。***と話せれば何だって楽しいので、自慢の記憶力を駆使して今日の食事を事細かに説明してやる。おかげで食レポがすっかり上手くなってしまった。それがオレらの、離れている時の日課。
「はぁ~やっと帰ってこれたさ」
二週間ぶりの教団。さっさとコムイに報告して、***のところへ行きたい...が、その前にどうしても何か食べたい。せっかくならと、ゴーレムを***に繋いだ。
「***~!ただいま!今どこ?」
『あ、ラビおかえり!食堂にいるよー』
「マジ?ちょうど良かった、オレ腹減って死にそうなんさ。すぐ行くから、隣の席空けといて」
『はいはい、転ばないでね』
「転ばないっつーの!」
と言いつつ、浮かれて床の割れ目に突っかかった事は黙っておく。
はやく***を抱き締めたい。そればかり考えて何度か本当に転びそうになりながら、食堂へ走った。
夕飯には少し早いが、人は多いようだ。その中から、愛しい黒髪を探す。いた。座っている***に抱き着いて、思いっきり髪の香りを胸に吸い込む。
「***!ただいまー!」
「うわっ!びっくりした...ラビ、おかえり」
「もー腹ペコさ!肉食おー!」
「昨日もお肉だったでしょー?」
「いーの!任務中の肉と、ここの肉は別!」
「何言ってんだか...」
抱き締めていた腕を解いて、***の呆れた声もそこそこに注文に向かった。やっぱり、焼肉定食大盛りだな。
「ジェリー!焼肉定食!大盛りでよろしく!」
「あら、ラビおかえり!あなた、昨日もお肉だったんでしょ?お野菜多めにつけとくわよ!」
「いやー男のコには肉が必要なんさー...あれ?何で知ってんの」
「お待ちどーん!焼肉定食大盛り、野菜も大盛りよーん!」
「おぉ、サンキュ...」
何だかよくわからないが***のもとへ急ぐ。***が笑顔で迎えてくれるだけで嬉しい。
「うわ、野菜大盛り」
「なんか野菜も食えって、ジェリーが」
「お肉ばっかり食べるからだよ」
「そう言う***も肉食ってんじゃ...あれ、それ、昨日オレが食べてたやつ」
事細かに説明したので、よく覚えている。何だか乗ってきて一時間は食べ物の話をしていたから。それにしても、よく再現されている。何故か目をそらす***。
「***?そんなに食べたかったん?」
「く、食いしん坊みたいに言わないでよ」
「え、違うん?」
「ちが、いや、あー...
ラビと、同じのが食べたくて......」
一瞬意味がわからなかったが、理解したらものすごく嬉しくなった。一緒にいられないから、寂しいから、そういう解釈でいいんだろうか。オレが情熱を傾けた食レポも、無駄ではなかったらしい。
「...えー***ちゃん、可愛すぎじゃね?」
「べ、別に可愛くない」
「いやいや控え目に言って超絶可愛いから」
恥ずかしくなったのか、もりもり食べだした***の頭をぐりぐり撫でてやった。そっぽを向いて見えた耳が赤かったのは、黙っておくことにする。
明日の朝は、同じメニューを一緒に食べよう。
(ジェリー、こういうのつくってほしいんだけど...)
(あらー今日はこれ?んもーいじらしいんだから)
「ラビ、今日は何食べた?」
***は任務で一緒にいられない時、必ずこの質問をしてくる。食にこだわりがあるようには見えないので最初は不思議に思ったが、***にとっては天気の話くらいのさり気ない話題なのだろう。***と話せれば何だって楽しいので、自慢の記憶力を駆使して今日の食事を事細かに説明してやる。おかげで食レポがすっかり上手くなってしまった。それがオレらの、離れている時の日課。
「はぁ~やっと帰ってこれたさ」
二週間ぶりの教団。さっさとコムイに報告して、***のところへ行きたい...が、その前にどうしても何か食べたい。せっかくならと、ゴーレムを***に繋いだ。
「***~!ただいま!今どこ?」
『あ、ラビおかえり!食堂にいるよー』
「マジ?ちょうど良かった、オレ腹減って死にそうなんさ。すぐ行くから、隣の席空けといて」
『はいはい、転ばないでね』
「転ばないっつーの!」
と言いつつ、浮かれて床の割れ目に突っかかった事は黙っておく。
はやく***を抱き締めたい。そればかり考えて何度か本当に転びそうになりながら、食堂へ走った。
夕飯には少し早いが、人は多いようだ。その中から、愛しい黒髪を探す。いた。座っている***に抱き着いて、思いっきり髪の香りを胸に吸い込む。
「***!ただいまー!」
「うわっ!びっくりした...ラビ、おかえり」
「もー腹ペコさ!肉食おー!」
「昨日もお肉だったでしょー?」
「いーの!任務中の肉と、ここの肉は別!」
「何言ってんだか...」
抱き締めていた腕を解いて、***の呆れた声もそこそこに注文に向かった。やっぱり、焼肉定食大盛りだな。
「ジェリー!焼肉定食!大盛りでよろしく!」
「あら、ラビおかえり!あなた、昨日もお肉だったんでしょ?お野菜多めにつけとくわよ!」
「いやー男のコには肉が必要なんさー...あれ?何で知ってんの」
「お待ちどーん!焼肉定食大盛り、野菜も大盛りよーん!」
「おぉ、サンキュ...」
何だかよくわからないが***のもとへ急ぐ。***が笑顔で迎えてくれるだけで嬉しい。
「うわ、野菜大盛り」
「なんか野菜も食えって、ジェリーが」
「お肉ばっかり食べるからだよ」
「そう言う***も肉食ってんじゃ...あれ、それ、昨日オレが食べてたやつ」
事細かに説明したので、よく覚えている。何だか乗ってきて一時間は食べ物の話をしていたから。それにしても、よく再現されている。何故か目をそらす***。
「***?そんなに食べたかったん?」
「く、食いしん坊みたいに言わないでよ」
「え、違うん?」
「ちが、いや、あー...
ラビと、同じのが食べたくて......」
一瞬意味がわからなかったが、理解したらものすごく嬉しくなった。一緒にいられないから、寂しいから、そういう解釈でいいんだろうか。オレが情熱を傾けた食レポも、無駄ではなかったらしい。
「...えー***ちゃん、可愛すぎじゃね?」
「べ、別に可愛くない」
「いやいや控え目に言って超絶可愛いから」
恥ずかしくなったのか、もりもり食べだした***の頭をぐりぐり撫でてやった。そっぽを向いて見えた耳が赤かったのは、黙っておくことにする。
明日の朝は、同じメニューを一緒に食べよう。
(ジェリー、こういうのつくってほしいんだけど...)
(あらー今日はこれ?んもーいじらしいんだから)