短編
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彼女は我慢ができない
欲情に身を任せ、目を閉じる。
ラビの声、手、髪、瞳。思い出しながら、脚の間に手を伸ばす。躊躇いながら下半身を手のひらでなぞり、下着の中へ滑らせる。
すでに湿ったそこにバツの悪さを感じながら、弱い力でなぞる。いつからこんな身体になってしまったんだろう。
翡翠の瞳を思い浮かべる。その中に燃える欲情を見るだけで、身体が勝手に彼を欲しがる。
中指でひだを擦りながら、あの瞳を、手つきを思い出す。
指をゆっくり埋めていく。こんなところを見られたら、きっと意地悪なことを言われるに違いない。その声で想像するだけで、何かに操られてるみたいに従わされてしまう。
「ごめん、なさい...」
声を出してしまったことに気付いて、ハッと我に返って目を開ける。目の前にいる、赤毛の男は。
「何がごめんなさいなの?」
後ろ向きにした椅子に跨って、頬杖をついたポーズでにっこり微笑む、ラビ。
悲鳴は、唇で抑え込まれた。
―――――――――――――――――――――――
「***、集中しすぎさー」
「あれ、なん、ら...えっ...?」
「落ち着いて***」
「鍵、開いてた...?!」
「ん?かかってたけど」
「よかった...」
「んなことねぇさ。気を付けろよー?」
ラビが飾りのついた合鍵を指で振り回して言う。鍵を開ける音にも気付かなかったのは自分でも驚く。しどろもどろになりながら何とかおかえりと声をかけると、いつもみたいにただいまと微笑んだ。体を離してそれより、と続ける。
「...約束破ったんだから、覚悟してね」
手首を掴まれ簡単に組み敷かれて、身体中にキスの雨が振ってくる。何か約束をした覚えはない。怪訝な眼差しで見上げたら、ラビはオーバーに肩を竦めた。任務終わりでテンションがおかしいのだろうか。
「一人でしてもいいけど、するときは教えてねって言ったさ」
「そんなこと......あ」
ふざけた顔でウィンクしながら、確かに言っていた。でも冗談としか思わなかったし、何より自分がこんな気分になるとは思わなかったから、軽く流したのだった。数日前の自分を恨む。
「あれ、覚えてたからごめんなさいって言っちゃったんじゃないの?」
「えっと、それは」
「じゃあナニ想像してたの?前にお仕置きされたことでも思い出してた?」
「ちが...」
「じゃあそうだなー...言葉攻めとか想像した?」
「取り調べなくていい、からっ」
「だってオレが言ったこと覚えてくれてなかったんだもん、仕返しくらいさせてよ」
温かい唇が首筋を這う。そのうち耳に噛み付いて、ねっとりと舐められた。
「勝手に一人で気持ちよくなるなんて、悪い子さ...***」
「っ...ぁっ」
吐息交じりの低い声に、身体が震える。下半身に手が伸びてきて、下着の上から擦られる。
「もうこんなになってる...***ったら、はしたない」
「や...」
「***ちゃんがこんなに淫乱だったなんて、みんな知ったら驚くさ」
「...も、だめ......」
大変だ。さっき想像していたことが、現実に行われてしまっている。叶えてはいけない夢もあるものだ。
もう聞きたくないけど、もっと聞きたい。そんな気持ちで服の裾を握り締めたら、何かを思い出したようにラビの身体が離れた。
「ラビ...?」
「シャワー浴びてくる」
「えっ」
「だって帰ってきたばっかだし...大丈夫、寂しい思いはさせないから!」
そう言ってベッドの下から取り出したのは、ローターだった。そんなものがここにあったなんて知らなかった。いつの間に。
それをすでに蕩け始めていた中にねじ込まれ、スイッチが入れられる。その振動は少し物足りなくて、でもそれが気持ちいい。言葉が出なくて目で訴えたら、待ってましたとばかりに嬉しそうな顔をする。
「それ、落としちゃダメだからね」
「で、も...」
「でもじゃないの。あ、あと、勝手に触っちゃダメだよ。わかった?言うこと聞けない子は...」
「わかった、わかったからっ」
「よろしい」
ラビはあたしの頭をなでて、ウサギが跳ねるようにバスルームへ向かった。早く帰ってきてくれないと困る。扉が閉まった音を聞いてからいくらも経っていないうちに、もう何十分もこうしているような気分になる。
正直、こんなに浅く埋め込まれたものを落とさないなんて無理だった。どんなに頑張っても愛液はどんどん溢れてくる。それでも何とか耐えていたけど、ふと気持ちよさが襲ってきて背中をしならせた瞬間、下着の中に滑り落ちてしまった。あっけない。ラビだってそんなことわかりきっていたはずなのに、こんなの意地悪すぎる。
駄目だとわかっているのに気付いたら脚の間に手を伸ばして、落ちてしまったローターをいいところに擦り付けていた。もっと欲しくて、気持ちよくなることだけしか考えられないままゆるく腰を動かし続けていたら、上から声が降ってきた。
「こーら、悪い子」
肩が跳ねる。目を開けると、髪を濡らしたラビに覗き込まれていた。そのままベッドに腰掛ける。顔がずいと近付いてきて、キスされた。角度を変えて何度も唇を重ねながら、ラビの手が腰を撫でる。いつの間にかスイッチが切られていた。
「オレ何て言ったっけ?」
「落としちゃ、だめ」
「あとは?」
「触っちゃだめ...」
「うん、この手は何かな?」
「ごめんなさ...」
「***、お尻こっち」
「あっ...まっ、て」
「待たない」
掴まれた腕で向きを変えるよう誘導される。躊躇いながらラビに向けてお尻を突き出すと、寝間着の裾を捲られて、ローターが引き抜かれた。
「うわぁ、ベトベト...気持ちよかった?」
恥ずかしくて、後ろを向いたまま肯定の意で首を動かす。大きな手が頭を撫でてくれて、少し安心したのも束の間。
「どれくらい濡れちゃったか見せてもらおうかな」
「え、やっ、だめっ」
下着の中はぐちゃぐちゃで、大変なことになっているのは自分がいちばんよくわかる。こんなポーズでは何もかも見られてしまうし、恥ずかしすぎる。
だけど下着にかけられた手を押さえることはできなかった。言うことを聞かないと何をされるかわかったものではない事は、今この状況が物語っている。優しい目をしてとんだドS野郎だ。
少しずつ、ゆっくりと下着を下ろすのは確実にわざとだ。
ついに下着が太腿まで下りた。ラビの嘆息が聞こえる。顔が熱い。
「...***ちゃん、こんなに?すっげー...」
「っ...だっ、てぇ...」
「音、聞かせてあげる」
「んっ...はぁ、ぁっ...」
下から上へ、指が割れ目をなぞる。愛液を溢れさせるそこは指が滑るだけで気持ちがいい。なぞるだけだったのが少しずつ力が入り、動きも早くなってくる。粘度の高い水音が耳を支配した。
「んん...あっ...ら、び」
「***のここ、トロトロさ...ローターだけでこんなになっちゃったの?可愛い」
「や、だぁっ...」
「気持ちいい?」
「んっ...きもち、い...あ、あっ」
腕に力が入らなくなってきた。肘をついたらお尻を高く上げる格好になってしまって、でも気持ちよくて腰が動いてしまう。快楽を求める気持ちが、恥ずかしさを上回る。
ついに指が中をかき回す。快楽そのままに声を出していたら、お尻を叩かれて大きな声を出してしまった。痛さが羞恥を呼び戻す。
それでも本心から嫌だと言えないのは、これが妄想でも何でもなく、目の前の彼から与えられているものだからだった。
「あぁんっ!やっ、あぁっ」
「***、いい声」
叩かれながら秘部への刺激は強くなって、頭がぼうっとしてくる。かき回されるのと叩かれるののどちらが気持ちいいのかわからなくなってきた頃、一際強く叩かれて一瞬意識が飛んだ。自分の腕が視界にしっかりと映り始めて、イってしまったことを自覚した。それと同時に、太腿を伝う液体の感触で一気に身体が熱くなる。膝に当たるシーツが濡れて少し冷たい。
恥ずかしすぎて振り返れない。動けないままでいると、ラビの手が頭を撫でた。恐る恐る見上げると、何故かラビも顔が赤くなっていた。
「...なに、その顔...」
「いやだって、思ったよりすごい出たから...大丈夫?」
「大丈夫じゃ、ない...から」
「ねぇ、叩いたのと指、どっちでイったのかだけ教え...」
「教えないっ」
今後の参考に、とか言っているのは無視する。というか、そんなの自分だってわからない。気だるい身体を起こして、キスをする。
「はやく、挿れて...」
ラビの喉が鳴るのを聞いたと思ったら、押し倒されて性急に熱いものをねじ込まれる。何度も奥まで突かれて、激しく身体を揺さぶられた。
「あっ!んっ、ら、び、ラビっ...んっ、はぁっ」
「な、に?***ッ...っ」
「きも、ちいっ、あっ、あぁっ」
「オレもっ...ッ......ぁっ、***、出るっ」
「あぁっ!ラ、ビっ...」
広い背中にしがみついて、熱い欲望を全身で受け止める。肩で息をしながら、抱き締め合って目を閉じた。
―――――――――――――――――――――――
「***の中すげー気持ちよかった...魔法使った?」
「...ばかなの......」
あたしを腕の中に閉じ込めて、髪を撫でながら言う。気持ちよさに目を細める。
「あ」
「なに?」
「気持ちよくてうっかり普通にエッチしちゃった...お仕置きらしいこと全然してないさ」
「っ?!」
十分恥ずかしい思いをさせられたのに、あれがお仕置きじゃないとしたらもう基準がおかしい。思い出したらじわじわと顔に熱が集まってくる。
目を逸らしたら、ラビがニヤリと笑う。
「あれ、今...濡れた?」
「そんなことない」
「それはどうかな~?」
「だめ、だめぇ!」
「いつからこんな身体になっちゃったの?やらしー」
「待って、やだやだ!...んっ」
押さえつけられたら逃げられるわけもなく、あっけなく脚の間に滑り込んだ手を見せつけられる。
指の間で糸を引くのは、紛れもなく。
「やっぱり...***ちゃん、発情期?」
「っ...も、ばかっ...!」
黙らせるために唇を塞いだ。腰に伸びる手を感じながら、あたしもラビの勃ち上がりかけたものに手を伸ばす。これじゃ本当に発情期みたいだ。もういっそ、開き直ったほうがいいかもしれない。
大好きな人が、目の前にいるのだから。
欲情に身を任せ、目を閉じた。
(...待って本当に発情期?...あっ変なもん飲まされたりしてないよね?!)
(してない!...いや、それはそれで恥ずかしいけど...)
欲情に身を任せ、目を閉じる。
ラビの声、手、髪、瞳。思い出しながら、脚の間に手を伸ばす。躊躇いながら下半身を手のひらでなぞり、下着の中へ滑らせる。
すでに湿ったそこにバツの悪さを感じながら、弱い力でなぞる。いつからこんな身体になってしまったんだろう。
翡翠の瞳を思い浮かべる。その中に燃える欲情を見るだけで、身体が勝手に彼を欲しがる。
中指でひだを擦りながら、あの瞳を、手つきを思い出す。
指をゆっくり埋めていく。こんなところを見られたら、きっと意地悪なことを言われるに違いない。その声で想像するだけで、何かに操られてるみたいに従わされてしまう。
「ごめん、なさい...」
声を出してしまったことに気付いて、ハッと我に返って目を開ける。目の前にいる、赤毛の男は。
「何がごめんなさいなの?」
後ろ向きにした椅子に跨って、頬杖をついたポーズでにっこり微笑む、ラビ。
悲鳴は、唇で抑え込まれた。
―――――――――――――――――――――――
「***、集中しすぎさー」
「あれ、なん、ら...えっ...?」
「落ち着いて***」
「鍵、開いてた...?!」
「ん?かかってたけど」
「よかった...」
「んなことねぇさ。気を付けろよー?」
ラビが飾りのついた合鍵を指で振り回して言う。鍵を開ける音にも気付かなかったのは自分でも驚く。しどろもどろになりながら何とかおかえりと声をかけると、いつもみたいにただいまと微笑んだ。体を離してそれより、と続ける。
「...約束破ったんだから、覚悟してね」
手首を掴まれ簡単に組み敷かれて、身体中にキスの雨が振ってくる。何か約束をした覚えはない。怪訝な眼差しで見上げたら、ラビはオーバーに肩を竦めた。任務終わりでテンションがおかしいのだろうか。
「一人でしてもいいけど、するときは教えてねって言ったさ」
「そんなこと......あ」
ふざけた顔でウィンクしながら、確かに言っていた。でも冗談としか思わなかったし、何より自分がこんな気分になるとは思わなかったから、軽く流したのだった。数日前の自分を恨む。
「あれ、覚えてたからごめんなさいって言っちゃったんじゃないの?」
「えっと、それは」
「じゃあナニ想像してたの?前にお仕置きされたことでも思い出してた?」
「ちが...」
「じゃあそうだなー...言葉攻めとか想像した?」
「取り調べなくていい、からっ」
「だってオレが言ったこと覚えてくれてなかったんだもん、仕返しくらいさせてよ」
温かい唇が首筋を這う。そのうち耳に噛み付いて、ねっとりと舐められた。
「勝手に一人で気持ちよくなるなんて、悪い子さ...***」
「っ...ぁっ」
吐息交じりの低い声に、身体が震える。下半身に手が伸びてきて、下着の上から擦られる。
「もうこんなになってる...***ったら、はしたない」
「や...」
「***ちゃんがこんなに淫乱だったなんて、みんな知ったら驚くさ」
「...も、だめ......」
大変だ。さっき想像していたことが、現実に行われてしまっている。叶えてはいけない夢もあるものだ。
もう聞きたくないけど、もっと聞きたい。そんな気持ちで服の裾を握り締めたら、何かを思い出したようにラビの身体が離れた。
「ラビ...?」
「シャワー浴びてくる」
「えっ」
「だって帰ってきたばっかだし...大丈夫、寂しい思いはさせないから!」
そう言ってベッドの下から取り出したのは、ローターだった。そんなものがここにあったなんて知らなかった。いつの間に。
それをすでに蕩け始めていた中にねじ込まれ、スイッチが入れられる。その振動は少し物足りなくて、でもそれが気持ちいい。言葉が出なくて目で訴えたら、待ってましたとばかりに嬉しそうな顔をする。
「それ、落としちゃダメだからね」
「で、も...」
「でもじゃないの。あ、あと、勝手に触っちゃダメだよ。わかった?言うこと聞けない子は...」
「わかった、わかったからっ」
「よろしい」
ラビはあたしの頭をなでて、ウサギが跳ねるようにバスルームへ向かった。早く帰ってきてくれないと困る。扉が閉まった音を聞いてからいくらも経っていないうちに、もう何十分もこうしているような気分になる。
正直、こんなに浅く埋め込まれたものを落とさないなんて無理だった。どんなに頑張っても愛液はどんどん溢れてくる。それでも何とか耐えていたけど、ふと気持ちよさが襲ってきて背中をしならせた瞬間、下着の中に滑り落ちてしまった。あっけない。ラビだってそんなことわかりきっていたはずなのに、こんなの意地悪すぎる。
駄目だとわかっているのに気付いたら脚の間に手を伸ばして、落ちてしまったローターをいいところに擦り付けていた。もっと欲しくて、気持ちよくなることだけしか考えられないままゆるく腰を動かし続けていたら、上から声が降ってきた。
「こーら、悪い子」
肩が跳ねる。目を開けると、髪を濡らしたラビに覗き込まれていた。そのままベッドに腰掛ける。顔がずいと近付いてきて、キスされた。角度を変えて何度も唇を重ねながら、ラビの手が腰を撫でる。いつの間にかスイッチが切られていた。
「オレ何て言ったっけ?」
「落としちゃ、だめ」
「あとは?」
「触っちゃだめ...」
「うん、この手は何かな?」
「ごめんなさ...」
「***、お尻こっち」
「あっ...まっ、て」
「待たない」
掴まれた腕で向きを変えるよう誘導される。躊躇いながらラビに向けてお尻を突き出すと、寝間着の裾を捲られて、ローターが引き抜かれた。
「うわぁ、ベトベト...気持ちよかった?」
恥ずかしくて、後ろを向いたまま肯定の意で首を動かす。大きな手が頭を撫でてくれて、少し安心したのも束の間。
「どれくらい濡れちゃったか見せてもらおうかな」
「え、やっ、だめっ」
下着の中はぐちゃぐちゃで、大変なことになっているのは自分がいちばんよくわかる。こんなポーズでは何もかも見られてしまうし、恥ずかしすぎる。
だけど下着にかけられた手を押さえることはできなかった。言うことを聞かないと何をされるかわかったものではない事は、今この状況が物語っている。優しい目をしてとんだドS野郎だ。
少しずつ、ゆっくりと下着を下ろすのは確実にわざとだ。
ついに下着が太腿まで下りた。ラビの嘆息が聞こえる。顔が熱い。
「...***ちゃん、こんなに?すっげー...」
「っ...だっ、てぇ...」
「音、聞かせてあげる」
「んっ...はぁ、ぁっ...」
下から上へ、指が割れ目をなぞる。愛液を溢れさせるそこは指が滑るだけで気持ちがいい。なぞるだけだったのが少しずつ力が入り、動きも早くなってくる。粘度の高い水音が耳を支配した。
「んん...あっ...ら、び」
「***のここ、トロトロさ...ローターだけでこんなになっちゃったの?可愛い」
「や、だぁっ...」
「気持ちいい?」
「んっ...きもち、い...あ、あっ」
腕に力が入らなくなってきた。肘をついたらお尻を高く上げる格好になってしまって、でも気持ちよくて腰が動いてしまう。快楽を求める気持ちが、恥ずかしさを上回る。
ついに指が中をかき回す。快楽そのままに声を出していたら、お尻を叩かれて大きな声を出してしまった。痛さが羞恥を呼び戻す。
それでも本心から嫌だと言えないのは、これが妄想でも何でもなく、目の前の彼から与えられているものだからだった。
「あぁんっ!やっ、あぁっ」
「***、いい声」
叩かれながら秘部への刺激は強くなって、頭がぼうっとしてくる。かき回されるのと叩かれるののどちらが気持ちいいのかわからなくなってきた頃、一際強く叩かれて一瞬意識が飛んだ。自分の腕が視界にしっかりと映り始めて、イってしまったことを自覚した。それと同時に、太腿を伝う液体の感触で一気に身体が熱くなる。膝に当たるシーツが濡れて少し冷たい。
恥ずかしすぎて振り返れない。動けないままでいると、ラビの手が頭を撫でた。恐る恐る見上げると、何故かラビも顔が赤くなっていた。
「...なに、その顔...」
「いやだって、思ったよりすごい出たから...大丈夫?」
「大丈夫じゃ、ない...から」
「ねぇ、叩いたのと指、どっちでイったのかだけ教え...」
「教えないっ」
今後の参考に、とか言っているのは無視する。というか、そんなの自分だってわからない。気だるい身体を起こして、キスをする。
「はやく、挿れて...」
ラビの喉が鳴るのを聞いたと思ったら、押し倒されて性急に熱いものをねじ込まれる。何度も奥まで突かれて、激しく身体を揺さぶられた。
「あっ!んっ、ら、び、ラビっ...んっ、はぁっ」
「な、に?***ッ...っ」
「きも、ちいっ、あっ、あぁっ」
「オレもっ...ッ......ぁっ、***、出るっ」
「あぁっ!ラ、ビっ...」
広い背中にしがみついて、熱い欲望を全身で受け止める。肩で息をしながら、抱き締め合って目を閉じた。
―――――――――――――――――――――――
「***の中すげー気持ちよかった...魔法使った?」
「...ばかなの......」
あたしを腕の中に閉じ込めて、髪を撫でながら言う。気持ちよさに目を細める。
「あ」
「なに?」
「気持ちよくてうっかり普通にエッチしちゃった...お仕置きらしいこと全然してないさ」
「っ?!」
十分恥ずかしい思いをさせられたのに、あれがお仕置きじゃないとしたらもう基準がおかしい。思い出したらじわじわと顔に熱が集まってくる。
目を逸らしたら、ラビがニヤリと笑う。
「あれ、今...濡れた?」
「そんなことない」
「それはどうかな~?」
「だめ、だめぇ!」
「いつからこんな身体になっちゃったの?やらしー」
「待って、やだやだ!...んっ」
押さえつけられたら逃げられるわけもなく、あっけなく脚の間に滑り込んだ手を見せつけられる。
指の間で糸を引くのは、紛れもなく。
「やっぱり...***ちゃん、発情期?」
「っ...も、ばかっ...!」
黙らせるために唇を塞いだ。腰に伸びる手を感じながら、あたしもラビの勃ち上がりかけたものに手を伸ばす。これじゃ本当に発情期みたいだ。もういっそ、開き直ったほうがいいかもしれない。
大好きな人が、目の前にいるのだから。
欲情に身を任せ、目を閉じた。
(...待って本当に発情期?...あっ変なもん飲まされたりしてないよね?!)
(してない!...いや、それはそれで恥ずかしいけど...)