短編
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Kissmark
首のところが痒い。鎖骨の窪みの外側、服で隠れるか隠れないかの位置。触ってみると少し盛り上がっていて、蚊だと確信した。掻いたら駄目だと思いつつ、気付いてしまったらどんどん痒くなってきて結局掻いてしまう。
がしがし掻いていたらラビが気付いて手を掴まれた。
「こら、そんなに掻いたら痕になるさ」
「だって痒い...薬もらってくる」
「あ、待って...その前に」
「え、あっ」
噛み付かれた。虫刺されの上から吸い付いてくる。なにやってるの?毒でも吸い出してる?
ぼけっとしてたけど、吸い付く強さにハッとなって暴れた。思いっきり音を立てて離れた唇がつり上がる。顔の横をべちっと叩いたら、大げさな動作とわざとらしい声を出してベッドに倒れた。
名俳優は放っておいて、その辺に置いた手鏡で確認する。今は掻いて赤くなっているから何となくごまかされているけど、赤みが引いたらただのキスマークだ。思わずため息が出た。
鏡を置いて、倒れたままシーツを指でなぞっている赤毛の髪をいじる。腕を広げてきたので、仕方がないなとその胸に収まったらぎゅうぎゅうと抱き締めてきた。暑い。
「もう、首は駄目だって」
「それだったらごまかせるでしょ?」
「ごまかせないよ!」
「そう?」
ラビがあたしの顔をじーっと見る。また噛み付いてきそうになったので慌てて阻止したら、不満そうな声を出してベッドに沈んだ。子どもか。
見えるところには痕つけないでっていつも言うのに、隙あらば首の真ん中あたりに吸い付いてこようとするので蚊より危ない。宥めるように、尖らせている唇にキスをする。
「見えないとこならつけていいから...」
「見えるとこじゃないと意味ないさー」
「もー...」
ラビがあたしの胸に顔を埋める。何がそんなに心配なんだか。
胸を掴まれて、鎖骨のあたりを唇が這う。
「あ、待って、もっと下...」
「どこ?」
「もっと...」
「まだ?」
「まだ、...このへん、なら......あ」
気付いたら、自分で首元をかなり広げていた。目が合って急に恥ずかしくなってくる。逃げようとしたら間に合わなくて、さっき広げたところよりも少し下、下着で隠れるか隠れないかくらいのところに吸い付かれた。
「んっ...」
「ここなら、いいでしょ」
「う、ん...あっ、ちょっと」
そのままお約束のように突起を弄られて、温かい舌が肌を這う。ラビの肩を掴んで必死に耐える、けど。我慢できなくて首筋に手を伸ばした。
「か、痒い...」
「ちょっと***ちゃん、せっかくいい雰囲気...」
「だって痒い、あーもう痒い!......んっ」
騒いだらキスで口を塞がれた。舌が絡まって、身体の力が抜けてくる。頭をなでられて、唇が離れた。
「薬もらってくるから、待ってて?」
「うん...」
「掻いたら駄目だよ」
「うん」
「あ、あとここも」
「ん...?っあ、やっ」
スカートの中に手が入ってきて、下着の隙間から指が滑り込んでくる。既に湿っている割れ目をなぞって、立てられた中指がゆっくり内壁を擦る。何回か往復して、溢れた液を塗りつけるように中心をなでられる。
「...勝手に触っちゃ、駄目だからね」
「っ......ん...」
ラビはもう一度頭をなでて、振り返らずに部屋を出た。こんなことされたら、我慢なんかできるわけないのに。
「......ばか...」
誰かが見ているわけでもないのに恥ずかしくて、ベッドに顔を埋めてやり過ごすことにした。
お願いだから、はやく帰ってきて。
(いった、染みる!)
(掻くの我慢しないからさ!ちょっと、期待したのに...)
首のところが痒い。鎖骨の窪みの外側、服で隠れるか隠れないかの位置。触ってみると少し盛り上がっていて、蚊だと確信した。掻いたら駄目だと思いつつ、気付いてしまったらどんどん痒くなってきて結局掻いてしまう。
がしがし掻いていたらラビが気付いて手を掴まれた。
「こら、そんなに掻いたら痕になるさ」
「だって痒い...薬もらってくる」
「あ、待って...その前に」
「え、あっ」
噛み付かれた。虫刺されの上から吸い付いてくる。なにやってるの?毒でも吸い出してる?
ぼけっとしてたけど、吸い付く強さにハッとなって暴れた。思いっきり音を立てて離れた唇がつり上がる。顔の横をべちっと叩いたら、大げさな動作とわざとらしい声を出してベッドに倒れた。
名俳優は放っておいて、その辺に置いた手鏡で確認する。今は掻いて赤くなっているから何となくごまかされているけど、赤みが引いたらただのキスマークだ。思わずため息が出た。
鏡を置いて、倒れたままシーツを指でなぞっている赤毛の髪をいじる。腕を広げてきたので、仕方がないなとその胸に収まったらぎゅうぎゅうと抱き締めてきた。暑い。
「もう、首は駄目だって」
「それだったらごまかせるでしょ?」
「ごまかせないよ!」
「そう?」
ラビがあたしの顔をじーっと見る。また噛み付いてきそうになったので慌てて阻止したら、不満そうな声を出してベッドに沈んだ。子どもか。
見えるところには痕つけないでっていつも言うのに、隙あらば首の真ん中あたりに吸い付いてこようとするので蚊より危ない。宥めるように、尖らせている唇にキスをする。
「見えないとこならつけていいから...」
「見えるとこじゃないと意味ないさー」
「もー...」
ラビがあたしの胸に顔を埋める。何がそんなに心配なんだか。
胸を掴まれて、鎖骨のあたりを唇が這う。
「あ、待って、もっと下...」
「どこ?」
「もっと...」
「まだ?」
「まだ、...このへん、なら......あ」
気付いたら、自分で首元をかなり広げていた。目が合って急に恥ずかしくなってくる。逃げようとしたら間に合わなくて、さっき広げたところよりも少し下、下着で隠れるか隠れないかくらいのところに吸い付かれた。
「んっ...」
「ここなら、いいでしょ」
「う、ん...あっ、ちょっと」
そのままお約束のように突起を弄られて、温かい舌が肌を這う。ラビの肩を掴んで必死に耐える、けど。我慢できなくて首筋に手を伸ばした。
「か、痒い...」
「ちょっと***ちゃん、せっかくいい雰囲気...」
「だって痒い、あーもう痒い!......んっ」
騒いだらキスで口を塞がれた。舌が絡まって、身体の力が抜けてくる。頭をなでられて、唇が離れた。
「薬もらってくるから、待ってて?」
「うん...」
「掻いたら駄目だよ」
「うん」
「あ、あとここも」
「ん...?っあ、やっ」
スカートの中に手が入ってきて、下着の隙間から指が滑り込んでくる。既に湿っている割れ目をなぞって、立てられた中指がゆっくり内壁を擦る。何回か往復して、溢れた液を塗りつけるように中心をなでられる。
「...勝手に触っちゃ、駄目だからね」
「っ......ん...」
ラビはもう一度頭をなでて、振り返らずに部屋を出た。こんなことされたら、我慢なんかできるわけないのに。
「......ばか...」
誰かが見ているわけでもないのに恥ずかしくて、ベッドに顔を埋めてやり過ごすことにした。
お願いだから、はやく帰ってきて。
(いった、染みる!)
(掻くの我慢しないからさ!ちょっと、期待したのに...)