短編
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Sunday morning
空腹で目を覚ましたら、恋人はまだ深い眠りの中だった。
しっかりホールドする腕をなんとか抜けて時計を見ると、10時を過ぎている。髪を手で梳きながら、散らばった服を眺める。
「ラビ、ヒーロータイム終わっちゃったよ」
これで起きるとは思っていないけど、一応言ってみる。彼は少し唸って寝返りを打っただけだった。昨日の夜に録画予約をしていたから、安心して寝ている。
相変わらずすごい寝癖を眺めていたらお腹が鳴った。仕方ない、シェフ自らが腕を振るってやろうじゃないか。とかふざけたことを考えながら、散らばった服を掴む。自分のパンツと、少し考えて彼のTシャツを身につけ、キッチンへ向かった。
―――――――――――――――――――――――
目覚めたら恋人が隣にいなかった。不機嫌になりかけたけど、少し開いた扉の向こうからなにやら軽快な音がする。シャツを探したけど見当たらないので、パンツと部屋着のズボンだけ穿いて音のする方へ行く。
「***ー?」
テーブルには、すでに朝食のプレートがつくられていた。キッチンに立つ恋人が、パンを取り出しかけて振り向く。
「あ、おはよー」
「おは、よ」
ゆるく纏められた髪に、ぶかぶかのオレのTシャツ。見えそうで見えない、いやむしろちょっと見える。朝から刺激が強い彼女を後ろから抱き締めて、首筋に何度もキスを落とす。
「***、なんて格好してるの」
「ん、あ、だめ」
思った通りブラをつけていない胸を掴む。刺激していると、薄いTシャツに突起の形がわかるようになってきた。上から覗けば谷間もバッチリ見える。思わず見とれていたら行き場のない腕が宙をさまよって、オレの頭の上に降りてきた。寝癖を直すように髪をなでられる。
「もー、ご飯、食べるよっ!」
「***から食べちゃだめ?」
「だめ!」
残念ながら彼女の気持ちは食べ物に向いているようだ。昨日存分に見せてくれた甘さのカケラもなく、相変わらず胸に手をやるオレに構わず再びパンに手を伸ばす。二枚をトースターに突っ込んで、やっとこっちを向いてくれた。
「あとで」
「......ん」
背伸びからのキスに心を奪われている隙に、ぐいぐい押されて椅子に座らされた。お湯を沸かしてテレビをつけて冷蔵庫からジャムを出して、くるくる動く***に女の子ってなんでこんな一遍に全部できるんだろうとぼんやり思う。
「コーヒー?」
「ん、あんがと」
「パンもうすぐ焼けるよ、食べてて」
サラダにスクランブルエッグにウィンナー。ホテルの朝食みたいだ。どちらかと言えばめんどくさがりやの彼女が自分のためにつくってくれたかと思うと嬉しくて、頬を緩ませながら***への感謝も込めて手を合わせる。
しばらくして、***が綺麗に焼けたトーストを持ってきてくれた。彼女がようやく席に着く。
「いただきまーす」
「どーぞ」
「あたしがつくったんだけど」
「返事ほしかったんでしょ?」
「うん」
他愛ない会話をしながら食べる。久しぶりのゆったりとした朝に、なんて平和なんだろうと思う。ニュースを眺めながら、会話は途切れ途切れなのにその間すら心地いい。皿がほとんど空になった頃、どちらともなく見つめ合って、笑う。なんだか***がとてつもなく可愛く見えて、照れ隠しみたいにコーヒーを啜った。
「今日、なにしよっか」
「久しぶりの休みだし、ゆっくりしよ」
「...どういう意味かな」
「なに?一日中エッチすると思った?」
「お、思ってないし」
「ところで***、オレ食べたいものあるんだけど」
首を傾げた***が、意味を理解して頬を赤くする。オレと空になった皿を何度も交互に見る様は面白い。椅子を近づけて身体に触れる。甘さを含んだ吐息が可愛い唇から漏れた。
「...このまま、食べてもいい?」
「ん......」
今度は大人しく身体を預けてくれる。積極的に腕を絡めてくる***が可愛くて可愛くて仕方なかった。
最高の休日が始まりそうだ。
(結局一日中ベッドじゃん...)
(大丈夫さ、運動になってるから!)
(そういう問題じゃない!)
空腹で目を覚ましたら、恋人はまだ深い眠りの中だった。
しっかりホールドする腕をなんとか抜けて時計を見ると、10時を過ぎている。髪を手で梳きながら、散らばった服を眺める。
「ラビ、ヒーロータイム終わっちゃったよ」
これで起きるとは思っていないけど、一応言ってみる。彼は少し唸って寝返りを打っただけだった。昨日の夜に録画予約をしていたから、安心して寝ている。
相変わらずすごい寝癖を眺めていたらお腹が鳴った。仕方ない、シェフ自らが腕を振るってやろうじゃないか。とかふざけたことを考えながら、散らばった服を掴む。自分のパンツと、少し考えて彼のTシャツを身につけ、キッチンへ向かった。
―――――――――――――――――――――――
目覚めたら恋人が隣にいなかった。不機嫌になりかけたけど、少し開いた扉の向こうからなにやら軽快な音がする。シャツを探したけど見当たらないので、パンツと部屋着のズボンだけ穿いて音のする方へ行く。
「***ー?」
テーブルには、すでに朝食のプレートがつくられていた。キッチンに立つ恋人が、パンを取り出しかけて振り向く。
「あ、おはよー」
「おは、よ」
ゆるく纏められた髪に、ぶかぶかのオレのTシャツ。見えそうで見えない、いやむしろちょっと見える。朝から刺激が強い彼女を後ろから抱き締めて、首筋に何度もキスを落とす。
「***、なんて格好してるの」
「ん、あ、だめ」
思った通りブラをつけていない胸を掴む。刺激していると、薄いTシャツに突起の形がわかるようになってきた。上から覗けば谷間もバッチリ見える。思わず見とれていたら行き場のない腕が宙をさまよって、オレの頭の上に降りてきた。寝癖を直すように髪をなでられる。
「もー、ご飯、食べるよっ!」
「***から食べちゃだめ?」
「だめ!」
残念ながら彼女の気持ちは食べ物に向いているようだ。昨日存分に見せてくれた甘さのカケラもなく、相変わらず胸に手をやるオレに構わず再びパンに手を伸ばす。二枚をトースターに突っ込んで、やっとこっちを向いてくれた。
「あとで」
「......ん」
背伸びからのキスに心を奪われている隙に、ぐいぐい押されて椅子に座らされた。お湯を沸かしてテレビをつけて冷蔵庫からジャムを出して、くるくる動く***に女の子ってなんでこんな一遍に全部できるんだろうとぼんやり思う。
「コーヒー?」
「ん、あんがと」
「パンもうすぐ焼けるよ、食べてて」
サラダにスクランブルエッグにウィンナー。ホテルの朝食みたいだ。どちらかと言えばめんどくさがりやの彼女が自分のためにつくってくれたかと思うと嬉しくて、頬を緩ませながら***への感謝も込めて手を合わせる。
しばらくして、***が綺麗に焼けたトーストを持ってきてくれた。彼女がようやく席に着く。
「いただきまーす」
「どーぞ」
「あたしがつくったんだけど」
「返事ほしかったんでしょ?」
「うん」
他愛ない会話をしながら食べる。久しぶりのゆったりとした朝に、なんて平和なんだろうと思う。ニュースを眺めながら、会話は途切れ途切れなのにその間すら心地いい。皿がほとんど空になった頃、どちらともなく見つめ合って、笑う。なんだか***がとてつもなく可愛く見えて、照れ隠しみたいにコーヒーを啜った。
「今日、なにしよっか」
「久しぶりの休みだし、ゆっくりしよ」
「...どういう意味かな」
「なに?一日中エッチすると思った?」
「お、思ってないし」
「ところで***、オレ食べたいものあるんだけど」
首を傾げた***が、意味を理解して頬を赤くする。オレと空になった皿を何度も交互に見る様は面白い。椅子を近づけて身体に触れる。甘さを含んだ吐息が可愛い唇から漏れた。
「...このまま、食べてもいい?」
「ん......」
今度は大人しく身体を預けてくれる。積極的に腕を絡めてくる***が可愛くて可愛くて仕方なかった。
最高の休日が始まりそうだ。
(結局一日中ベッドじゃん...)
(大丈夫さ、運動になってるから!)
(そういう問題じゃない!)