短編
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in your eyes
「アレン、ラビおかえり!いいものがあるんだー!」
報告を済ませ司令室を出ると、ジョニーが小走りでやってきた。手に持ったビンをずいと顔の前に出されて思わず仰け反る。
「うわぁっ?!...な、なんさこれ?」
「栄養ドリンクだよ!ついさっき完成してさ、試しに飲んでみたけどすぐ元気になったから!二人にもあげるよ!」
「なんかテンションおかしいですけど、大丈夫ですか?!」
「信用できねぇさ...」
「大丈夫だぁって!ほら飲んでみてよ!」
「うぐ!」
無理やり瓶の口を押し付けられた。口に流れてきたものは飲むしかなくて、変なのだったらどうしようと血の気が引いた。
掴まれていた身体が解放されて、よろけて壁に背をぶつける。痛い。
「ラビ、大丈夫ですか?!」
「す...すごく爽やかな後味......うっ!」
味は不味くはなかったが、激しく動悸がしてきた。血が全身を巡る感覚がする。一瞬死ぬかと思ったが、呼吸を整えて見た視界はなんだかクリアに映った。身体も軽い。
「あ、あれ...?」
「どうしました?!」
「なんか、元気かも...?」
「本当ですか...?」
「ほんと!なんか身体が軽いさ!なにこれ!」
その場で飛び跳ねるとアレンが驚いた顔をする。さっきまでヘロヘロだったのだから当然だ。後ろにいるジョニーは得意げな顔をしている。
「すぐ元気になるって言ったじゃーん!まぁ、副作用としてすごい動悸がして一瞬死ぬかもって思うけどね!」
「お前な...それ先に言ってよ、ほんとに死んじゃうかと思ったさ...」
何がそんなにおかしいのか、けらけら笑っているジョニーを見て悪寒がした。何徹目だ。マトモそうに見えてもやはり本部科学班、クレイジーさを舐めてはいけない。
「一応、ちゃんと効果があるみたいですね...」
「まぁいつかのに比べればそうさね...でもほんと身体軽くなったさ。アレンももらっとけば?」
「いや、僕はいいです。副作用イヤだし。ご飯食べれば元気は出ます」
「お前、オレを実験台にしたな...?」
無理やり瓶を押し付けられた時に逃げられなかったのは、信じられない力でアレンがオレをホールドしたからだ。わかってんだからな。
しかしそれを口にすると大魔王が降臨しそうだったのでやめておく。一応ジョニーに礼を言って、食堂へ向かって歩き出した。何にせよ、身体が軽くなったのは有り難いことだ。
―――――――――――――――――――――――
任務に行っていた***からもうすぐ戻ると連絡があったので、***の部屋に資料を持ち込んで作業しながら待っていた。が、集中できない。オレはとうとうベッドに身を投げた。何故か、何故か無性に。
「すっげぇムラムラする...」
もうすぐ***に会えるから?いや、思春期でもあるまいしそうではないと思いたい。思い当たるとすれば、あの栄養ドリンク。やっぱり何か変なものが入っていたのか?いやでもジョニーも同じものを飲んだはずだ。なぜ...
ぐるぐると考えているところに、急にゴーレムから名前を呼ばれて身体が跳ねる。
「うぇっ...な、なに?!誰?!」
『ジョニーだよ!あはは、さっきはごめんねー、仮眠したら冷静になったよ...でもほんとに変なものは入れてないからさ!一応、経過聞いとこうと思って』
「あー、あれね...」
まさかムラムラしてますとは言えないが、具合が悪かったりはしていない。むしろ調子はいつもよりいいくらいだ。
「全然大丈夫、すこぶる元気さ」
『そっかよかった...あ!』
「ん?」
『あの後***と神田が帰ってきたから飲ませてみたんだけど、死ぬほどの動悸はしなかったみたいなんだよね...違うのは飲んだ量くらいだと思うんだけど、なんか心当たりない?』
「そうなん?特にないけど...え、ユウと...***も?!飲んだの?!」
『うん、一本を半分ずつ。一定量を摂取すると副作用出ちゃうのかな...ラビ、ありがとうね!ゆっくり休んで!』
「どういたしまして...」
通信が切れるとゴーレムはまた大人しく隅っこに収まった。
そうか、ユウと***も飲んだのか。もしかしたら二人も今オレと同じように...考えたらドキドキしてきた。いや、あの半分の量で副作用もあまりないのだったら、効果も半分かもしれない。落ち着こう。
...待てよ、いま二人がまだ一緒にいる可能性は高い。オレと同じような状態だったらどうする。
ユウが***を......?!
いつもなら考えないような不安が頭をよぎる。二人に限ってそんなことになるはずがないとわかっているが、この集中力を欠いた頭では冷静に考えることができない。
たまらなくなって***を迎えに行こうとドアを勢いよく開けると、そこにはユウと***がいた。
「わっ!ラビ?!」
「な...なんで二人ここにいるんさ?!」
「報告書の確認...」
手に持った紙を見たところ、疑う余地はなさそうだ。ユウがオレを鬱陶しそうに見る。笑って無理やり誤魔化しながら***の側に行く。牽制するように彼女の腰を抱くと、案の定ユウが怪訝な顔をした。
「頭沸いてんのか、このバカ兎」
「まぁまぁ、続けてよ」
「?...神田、あとなんかある?」
「いや...あとは任せる」
「おっけー」
ぎこちなく手を振る***と、オレを一瞥して背中を向けるユウ。しばらくその方向を二人して見つめていたが、先に***が口を開いた。
「...ラビ、どうしたの?」
「...頭、沸いてるかも......」
「ん?」
上目遣いで首を傾げる***は可愛くて可愛くて、腰を抱く手に力が入る。何もかも忘れて彼女を部屋に引っ張り込んだ。
―――――――――――――――――――――――
「んっ...あっ、あっ...ラビっ...」
「***、可愛い......っ...」
「あっ...ラビ、きもち、いっ...んっ」
オレの上で腰を振る***をじっくり眺める。オレの手を支えにして一生懸命動く***は本当に可愛い。結合部から溢れる液体がオレの肌を濡らしていた。
一方的に押し倒して既に二ラウンド目だが、今のところ特に文句は言われていない。何も言わずに抱かれてくれるくらいには信頼されているらしい。***の細い腰をなでて愛しさを噛みしめる。
ふいに***の動きが止まった。
「はぁっ...っ...ラ、ビ......つかれ、ちゃった...」
「もう?しょうがないなー」
「ごめ...う、あ」
一度果てた身体では無理もない。***をそのままに、オレが起き上がって向かい合わせる形になる。***の顔が赤くなった。そういえば初めてやる体位かもしれない。
「え、なに、これ」
「対面座位」
「そうじゃなくて...」
「下、見てごらん」
「......?」
素直に下を向いた***に、数回腰を揺らして出入りするのを見せる。すぐに隙間なく抱きついてきた身体が熱い。
「ばっ、か...」
「何が見えた?」
「っ...」
「もっと見てもいいよ?」
「や、だっ...」
「ほら、***も動いて」
「んっ......」
手で腰を押してやれば理解したらしく、ぎこちないが自ら動かし始めた。***がなんだか不安そうな声を出す。
「***?どした?」
「んっ...なん、か、その...」
「この体勢合わないなら変えていいよ?」
「ちが、その...い......いっぱい、入ってる感じがっ...気持ち、いい...」
「っ...***ちゃん、可愛すぎるんだけど......」
***の動きに合わせて奥を突くと、艶のある悲鳴をあげた。
「やっ!あっ、だめぇ...ラビっ」
「っ...なんでっ、いい声、出してんじゃんっ」
「だって、なんか...変に、なっちゃうっ...」
「なって、いいよっ...」
キスをして、***の頭を抱いたまま後ろに倒す。いつも通りオレが見下ろす形になって、***も心なしか安心した顔をする。
「...やっぱ、こっちのがいいや」
「ん......あっ、あぁっ...ラ、ビっ」
「***っ...くっ......」
***が全身でオレを締め付けるのを感じて、奥へ吐き出した。
―――――――――――――――――――――――
「...シャワー」
「一緒に浴びる?」
「.........」
「お、怒ってる...?」
「別に」
そっぽを向いていた***がぐるりと向きを変える。その顔は怒っていると言うより、不安そうだった。
「***...?」
「...なんか今日、変だよ。神田にあんなことするのも珍しいし」
「いやー、なんていうか......あ!あのさ、ジョニーになんか飲まされたろ?」
「あ、うん。栄養ドリンクって言ってもらった。ラビも?」
「そうそう、ちょっとあっちの方も元気になっちゃってさー。***とユウもそうじゃないかって心配だったんだけど...」
「あたしは別に...え、それであたしと神田を疑ったわけ......?」
「疑ったとかそんな、えっ...ごめんお願い許して」
ヤバい、なんか伝え方を間違った。そっぽを向いた***を後ろから抱きしめてため息をつく。拒絶されないのが救いだ。
「オレのこのやる気はあれのせいじゃない...?」
「身体が元気になっただけじゃないの?」
「ん?」
「体力回復したら気力も回復するでしょ」
「じゃあこれオレのもともとの性欲?」
***が振り向いて、バカかこいつ、という顔をした。あぁ、本当にバカだなオレは。
「え、えぇー...なんか恥ずかしくなってきちゃった...」
「あのね...ほんとにそういうもの飲まされたら、こんなもんじゃないから!」
「あっ......」
そうだ、オレは「そういうもの」をまさに飲ませたことがある。この可愛い彼女に。経験者の説得力はハンパない。
「す、すいませんでした...」
「ラビも一回飲んでみればいいのに...」
「あの、それ受け止めるの***ちゃんなんですけど」
「...いいよ、ラビなら」
「えっ」
嬉しすぎることを言われて、また元気になってくる。身体が密着しているので、それは***にもバレているわけで。
「ちょ、ラビ...」
「オレにはそういうの、いらないかな...」
どんな***だって、オレを元気にする材料にしかならないのだ。いろんな意味で。また***に覆い被さって、身体中にキスを落とす。その可愛い顔の、潤んだ瞳の中に妙薬がある。
抵抗されないのをいいことに、オレはまた***を味わい始めた。
(やっぱり***も元気だったんじゃん...オレばっか性欲強いみたいな言い方してたけどさ!)
(違うもん、付き合ってあげただけだもん!)
「アレン、ラビおかえり!いいものがあるんだー!」
報告を済ませ司令室を出ると、ジョニーが小走りでやってきた。手に持ったビンをずいと顔の前に出されて思わず仰け反る。
「うわぁっ?!...な、なんさこれ?」
「栄養ドリンクだよ!ついさっき完成してさ、試しに飲んでみたけどすぐ元気になったから!二人にもあげるよ!」
「なんかテンションおかしいですけど、大丈夫ですか?!」
「信用できねぇさ...」
「大丈夫だぁって!ほら飲んでみてよ!」
「うぐ!」
無理やり瓶の口を押し付けられた。口に流れてきたものは飲むしかなくて、変なのだったらどうしようと血の気が引いた。
掴まれていた身体が解放されて、よろけて壁に背をぶつける。痛い。
「ラビ、大丈夫ですか?!」
「す...すごく爽やかな後味......うっ!」
味は不味くはなかったが、激しく動悸がしてきた。血が全身を巡る感覚がする。一瞬死ぬかと思ったが、呼吸を整えて見た視界はなんだかクリアに映った。身体も軽い。
「あ、あれ...?」
「どうしました?!」
「なんか、元気かも...?」
「本当ですか...?」
「ほんと!なんか身体が軽いさ!なにこれ!」
その場で飛び跳ねるとアレンが驚いた顔をする。さっきまでヘロヘロだったのだから当然だ。後ろにいるジョニーは得意げな顔をしている。
「すぐ元気になるって言ったじゃーん!まぁ、副作用としてすごい動悸がして一瞬死ぬかもって思うけどね!」
「お前な...それ先に言ってよ、ほんとに死んじゃうかと思ったさ...」
何がそんなにおかしいのか、けらけら笑っているジョニーを見て悪寒がした。何徹目だ。マトモそうに見えてもやはり本部科学班、クレイジーさを舐めてはいけない。
「一応、ちゃんと効果があるみたいですね...」
「まぁいつかのに比べればそうさね...でもほんと身体軽くなったさ。アレンももらっとけば?」
「いや、僕はいいです。副作用イヤだし。ご飯食べれば元気は出ます」
「お前、オレを実験台にしたな...?」
無理やり瓶を押し付けられた時に逃げられなかったのは、信じられない力でアレンがオレをホールドしたからだ。わかってんだからな。
しかしそれを口にすると大魔王が降臨しそうだったのでやめておく。一応ジョニーに礼を言って、食堂へ向かって歩き出した。何にせよ、身体が軽くなったのは有り難いことだ。
―――――――――――――――――――――――
任務に行っていた***からもうすぐ戻ると連絡があったので、***の部屋に資料を持ち込んで作業しながら待っていた。が、集中できない。オレはとうとうベッドに身を投げた。何故か、何故か無性に。
「すっげぇムラムラする...」
もうすぐ***に会えるから?いや、思春期でもあるまいしそうではないと思いたい。思い当たるとすれば、あの栄養ドリンク。やっぱり何か変なものが入っていたのか?いやでもジョニーも同じものを飲んだはずだ。なぜ...
ぐるぐると考えているところに、急にゴーレムから名前を呼ばれて身体が跳ねる。
「うぇっ...な、なに?!誰?!」
『ジョニーだよ!あはは、さっきはごめんねー、仮眠したら冷静になったよ...でもほんとに変なものは入れてないからさ!一応、経過聞いとこうと思って』
「あー、あれね...」
まさかムラムラしてますとは言えないが、具合が悪かったりはしていない。むしろ調子はいつもよりいいくらいだ。
「全然大丈夫、すこぶる元気さ」
『そっかよかった...あ!』
「ん?」
『あの後***と神田が帰ってきたから飲ませてみたんだけど、死ぬほどの動悸はしなかったみたいなんだよね...違うのは飲んだ量くらいだと思うんだけど、なんか心当たりない?』
「そうなん?特にないけど...え、ユウと...***も?!飲んだの?!」
『うん、一本を半分ずつ。一定量を摂取すると副作用出ちゃうのかな...ラビ、ありがとうね!ゆっくり休んで!』
「どういたしまして...」
通信が切れるとゴーレムはまた大人しく隅っこに収まった。
そうか、ユウと***も飲んだのか。もしかしたら二人も今オレと同じように...考えたらドキドキしてきた。いや、あの半分の量で副作用もあまりないのだったら、効果も半分かもしれない。落ち着こう。
...待てよ、いま二人がまだ一緒にいる可能性は高い。オレと同じような状態だったらどうする。
ユウが***を......?!
いつもなら考えないような不安が頭をよぎる。二人に限ってそんなことになるはずがないとわかっているが、この集中力を欠いた頭では冷静に考えることができない。
たまらなくなって***を迎えに行こうとドアを勢いよく開けると、そこにはユウと***がいた。
「わっ!ラビ?!」
「な...なんで二人ここにいるんさ?!」
「報告書の確認...」
手に持った紙を見たところ、疑う余地はなさそうだ。ユウがオレを鬱陶しそうに見る。笑って無理やり誤魔化しながら***の側に行く。牽制するように彼女の腰を抱くと、案の定ユウが怪訝な顔をした。
「頭沸いてんのか、このバカ兎」
「まぁまぁ、続けてよ」
「?...神田、あとなんかある?」
「いや...あとは任せる」
「おっけー」
ぎこちなく手を振る***と、オレを一瞥して背中を向けるユウ。しばらくその方向を二人して見つめていたが、先に***が口を開いた。
「...ラビ、どうしたの?」
「...頭、沸いてるかも......」
「ん?」
上目遣いで首を傾げる***は可愛くて可愛くて、腰を抱く手に力が入る。何もかも忘れて彼女を部屋に引っ張り込んだ。
―――――――――――――――――――――――
「んっ...あっ、あっ...ラビっ...」
「***、可愛い......っ...」
「あっ...ラビ、きもち、いっ...んっ」
オレの上で腰を振る***をじっくり眺める。オレの手を支えにして一生懸命動く***は本当に可愛い。結合部から溢れる液体がオレの肌を濡らしていた。
一方的に押し倒して既に二ラウンド目だが、今のところ特に文句は言われていない。何も言わずに抱かれてくれるくらいには信頼されているらしい。***の細い腰をなでて愛しさを噛みしめる。
ふいに***の動きが止まった。
「はぁっ...っ...ラ、ビ......つかれ、ちゃった...」
「もう?しょうがないなー」
「ごめ...う、あ」
一度果てた身体では無理もない。***をそのままに、オレが起き上がって向かい合わせる形になる。***の顔が赤くなった。そういえば初めてやる体位かもしれない。
「え、なに、これ」
「対面座位」
「そうじゃなくて...」
「下、見てごらん」
「......?」
素直に下を向いた***に、数回腰を揺らして出入りするのを見せる。すぐに隙間なく抱きついてきた身体が熱い。
「ばっ、か...」
「何が見えた?」
「っ...」
「もっと見てもいいよ?」
「や、だっ...」
「ほら、***も動いて」
「んっ......」
手で腰を押してやれば理解したらしく、ぎこちないが自ら動かし始めた。***がなんだか不安そうな声を出す。
「***?どした?」
「んっ...なん、か、その...」
「この体勢合わないなら変えていいよ?」
「ちが、その...い......いっぱい、入ってる感じがっ...気持ち、いい...」
「っ...***ちゃん、可愛すぎるんだけど......」
***の動きに合わせて奥を突くと、艶のある悲鳴をあげた。
「やっ!あっ、だめぇ...ラビっ」
「っ...なんでっ、いい声、出してんじゃんっ」
「だって、なんか...変に、なっちゃうっ...」
「なって、いいよっ...」
キスをして、***の頭を抱いたまま後ろに倒す。いつも通りオレが見下ろす形になって、***も心なしか安心した顔をする。
「...やっぱ、こっちのがいいや」
「ん......あっ、あぁっ...ラ、ビっ」
「***っ...くっ......」
***が全身でオレを締め付けるのを感じて、奥へ吐き出した。
―――――――――――――――――――――――
「...シャワー」
「一緒に浴びる?」
「.........」
「お、怒ってる...?」
「別に」
そっぽを向いていた***がぐるりと向きを変える。その顔は怒っていると言うより、不安そうだった。
「***...?」
「...なんか今日、変だよ。神田にあんなことするのも珍しいし」
「いやー、なんていうか......あ!あのさ、ジョニーになんか飲まされたろ?」
「あ、うん。栄養ドリンクって言ってもらった。ラビも?」
「そうそう、ちょっとあっちの方も元気になっちゃってさー。***とユウもそうじゃないかって心配だったんだけど...」
「あたしは別に...え、それであたしと神田を疑ったわけ......?」
「疑ったとかそんな、えっ...ごめんお願い許して」
ヤバい、なんか伝え方を間違った。そっぽを向いた***を後ろから抱きしめてため息をつく。拒絶されないのが救いだ。
「オレのこのやる気はあれのせいじゃない...?」
「身体が元気になっただけじゃないの?」
「ん?」
「体力回復したら気力も回復するでしょ」
「じゃあこれオレのもともとの性欲?」
***が振り向いて、バカかこいつ、という顔をした。あぁ、本当にバカだなオレは。
「え、えぇー...なんか恥ずかしくなってきちゃった...」
「あのね...ほんとにそういうもの飲まされたら、こんなもんじゃないから!」
「あっ......」
そうだ、オレは「そういうもの」をまさに飲ませたことがある。この可愛い彼女に。経験者の説得力はハンパない。
「す、すいませんでした...」
「ラビも一回飲んでみればいいのに...」
「あの、それ受け止めるの***ちゃんなんですけど」
「...いいよ、ラビなら」
「えっ」
嬉しすぎることを言われて、また元気になってくる。身体が密着しているので、それは***にもバレているわけで。
「ちょ、ラビ...」
「オレにはそういうの、いらないかな...」
どんな***だって、オレを元気にする材料にしかならないのだ。いろんな意味で。また***に覆い被さって、身体中にキスを落とす。その可愛い顔の、潤んだ瞳の中に妙薬がある。
抵抗されないのをいいことに、オレはまた***を味わい始めた。
(やっぱり***も元気だったんじゃん...オレばっか性欲強いみたいな言い方してたけどさ!)
(違うもん、付き合ってあげただけだもん!)