短編
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オーダーメイド
「***ちゃんにお願いがあります」
そう言って取り出したのは、黒のワンピースに白いフリルと、白いエプロンがついた服。どこからどう見ても、メイド。
「これを着てオレと楽しいことおぶべッ」
ほぼ脊髄反射で出した腕がどこに当たったかわからないけど、そんなことはどうでもいい。
「ナイス張り手...」
「...どこから持ってきたの」
「そりゃあもちろん、科学班とオレで男のロマンを詰め込んだオーダーメイドさ!メイドだけに」
「寒すぎる、100点中2点」
「低っ...なんでさ、この間のパーティーでは着てたじゃん!」
「あれはっ、そういうノリだったから!リナリーと一緒だったし...そんなにスカート短くなかったもん!首のとこだってそんな、開いてなかった...」
「まぁ確かにちょっと形はエロいけど...いやーでもこれ、けっこう可愛くできてると思うんだよなぁー、***の好みも入れたつもりだし」
どう?ともう一度かかげてくる。確かに、フリルとレースが多めでとても可愛い。何も言われなければ進んで着たいくらいだけど、そんな下心しかない顔をされたら誰だって着たくないだろう。相変わらずキラキラした目で見つめてくるラビにため息が出る。
「あたしが素直に着ると思ったの?」
ラビは目をパチパチさせた。ちょっと面白い。
「...ぶっちゃけ嫌がられるのは想定内だし、後々何だかんだで着てくれると思うと今の態度すら興奮する」
「ぶっちゃけすぎなんですけど。ていうか、メイドはこの間...」
「やっぱさ、エロいメイドさんがいいと思うじゃん?でもこの間の正統派も清楚でいいと思ったんさ。でもでもやっぱりエロいメイドさんよくない?あざとさが逆によくない?ってなって」
「一周回ったのね」
「そう。だから今度はこれで。お願い、一回だけ!」
この間のパーティーの後も、そうやって懇願されてベッドに落とされたのだった。あの時はすでに着ていたけど、あれはハプニングであって、そういうことをするために自ら着るのは心持ちが全然違う。危険動物と鉢合わせているがごとく目を合わせないようにしていると、ラビが甘えるようにすり寄ってきた。でっかい身体をしてなんでこんなに可愛いのか。
「ねぇーだめ?」
「だめです」
「なんでさー!オレだけのメイドさんがいい!」
「だからそれはこの間...」
「みんなが見たやつじゃヤダ」
「あーそういう、こと......」
なんだそれ。独占欲ってやつか。理解したら急に恥ずかしくなってくる。
バタバタ暴れていたラビが大人しくなって、手首を掴まれた。そのままベッドに縫い付けられる。いろんなところにキスが降ってきて、大きな手が身体を探る。ちょっとだけ乱暴な手つきが、さっきまでの可愛い態度と全然違ってどきどきする。けっこう強い力で身体を掴むくせに、スカートの中に入ってきた手はやけに弱い力で布の上を滑る。
「ねぇ、ラビ...」
「うん、わかってる......でも、着てくれないと続きしてあげない」
「え...?」
見上げると、欲情した瞳と、少しだけ不安そうな眉。なんだかこっちが恥ずかしくなる表情で、思わず張り飛ばした。さっきよりは優しくしたつもりだ。
「ちょ、***ちゃんヒドいさ...」
「見ないで、着替えるから」
「え、着てくれるん?」
「着ないと、続きしないんでしょ...?」
「あ、うん...」
自分で言っといて、なんでラビが照れているんだろうか。ラビの顔をベッドに押し付けて、落ちた服を拾い上げた。
(メイドさんもいいけど、やっぱ***ならなんでも可愛いさ!)
(ほんとにこれが最後だからね!)
(うん、メイドさんはね)
(こいつ...)
「***ちゃんにお願いがあります」
そう言って取り出したのは、黒のワンピースに白いフリルと、白いエプロンがついた服。どこからどう見ても、メイド。
「これを着てオレと楽しいことおぶべッ」
ほぼ脊髄反射で出した腕がどこに当たったかわからないけど、そんなことはどうでもいい。
「ナイス張り手...」
「...どこから持ってきたの」
「そりゃあもちろん、科学班とオレで男のロマンを詰め込んだオーダーメイドさ!メイドだけに」
「寒すぎる、100点中2点」
「低っ...なんでさ、この間のパーティーでは着てたじゃん!」
「あれはっ、そういうノリだったから!リナリーと一緒だったし...そんなにスカート短くなかったもん!首のとこだってそんな、開いてなかった...」
「まぁ確かにちょっと形はエロいけど...いやーでもこれ、けっこう可愛くできてると思うんだよなぁー、***の好みも入れたつもりだし」
どう?ともう一度かかげてくる。確かに、フリルとレースが多めでとても可愛い。何も言われなければ進んで着たいくらいだけど、そんな下心しかない顔をされたら誰だって着たくないだろう。相変わらずキラキラした目で見つめてくるラビにため息が出る。
「あたしが素直に着ると思ったの?」
ラビは目をパチパチさせた。ちょっと面白い。
「...ぶっちゃけ嫌がられるのは想定内だし、後々何だかんだで着てくれると思うと今の態度すら興奮する」
「ぶっちゃけすぎなんですけど。ていうか、メイドはこの間...」
「やっぱさ、エロいメイドさんがいいと思うじゃん?でもこの間の正統派も清楚でいいと思ったんさ。でもでもやっぱりエロいメイドさんよくない?あざとさが逆によくない?ってなって」
「一周回ったのね」
「そう。だから今度はこれで。お願い、一回だけ!」
この間のパーティーの後も、そうやって懇願されてベッドに落とされたのだった。あの時はすでに着ていたけど、あれはハプニングであって、そういうことをするために自ら着るのは心持ちが全然違う。危険動物と鉢合わせているがごとく目を合わせないようにしていると、ラビが甘えるようにすり寄ってきた。でっかい身体をしてなんでこんなに可愛いのか。
「ねぇーだめ?」
「だめです」
「なんでさー!オレだけのメイドさんがいい!」
「だからそれはこの間...」
「みんなが見たやつじゃヤダ」
「あーそういう、こと......」
なんだそれ。独占欲ってやつか。理解したら急に恥ずかしくなってくる。
バタバタ暴れていたラビが大人しくなって、手首を掴まれた。そのままベッドに縫い付けられる。いろんなところにキスが降ってきて、大きな手が身体を探る。ちょっとだけ乱暴な手つきが、さっきまでの可愛い態度と全然違ってどきどきする。けっこう強い力で身体を掴むくせに、スカートの中に入ってきた手はやけに弱い力で布の上を滑る。
「ねぇ、ラビ...」
「うん、わかってる......でも、着てくれないと続きしてあげない」
「え...?」
見上げると、欲情した瞳と、少しだけ不安そうな眉。なんだかこっちが恥ずかしくなる表情で、思わず張り飛ばした。さっきよりは優しくしたつもりだ。
「ちょ、***ちゃんヒドいさ...」
「見ないで、着替えるから」
「え、着てくれるん?」
「着ないと、続きしないんでしょ...?」
「あ、うん...」
自分で言っといて、なんでラビが照れているんだろうか。ラビの顔をベッドに押し付けて、落ちた服を拾い上げた。
(メイドさんもいいけど、やっぱ***ならなんでも可愛いさ!)
(ほんとにこれが最後だからね!)
(うん、メイドさんはね)
(こいつ...)