短編
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placebo
「ラビってさぁ、変態...?」
1ラウンド終わったところで、***が呟く。二人の間にはまだ湿り気の乾かない玩具が転がっていて、さっきのプレイを思い返せばまぁ言いたいことはわかる。こと***に関して変態になることはあるけども、どこでもかしこでも変態なわけじゃない。ていうか好きな子に対して変態じゃない男なんかいない。オレは玩具をウェットティッシュで拭きながら答える。
「***相手だったらどこまでも変態になるけど?」
「あ、そ...」
自分から聞いておいて恥ずかしくなったのか、***が枕に顔を埋める。玩具をオレの側にある枕の下あたりに引っ込めて、***を抱き締めた。
「***だってけっこう変態さ」
「そんなことないですー」
「そんなことあるさー。玩具よかったでしょ?」
***がオレを上目遣いでちらりと見て、目をそらす。それは肯定の意だってバレバレなことを、***は気付いているんだろうか。
ふと、そのへんに投げた自分の上着が目に入った。ポケットに入れたままの存在を思い出して、起き上がる。
「ラビ?」
「***、いいもんあったの忘れてた」
「...チョコ?」
「***にあげようと思ってたんさ」
包みを持ってまたベッドに入る。丸いそれをひとつつまみ上げて、残りはサイドテーブルに置いておく。
「気分がよくなるチョコレート」
「...ん?」
「えっとね、酒とー...酒入ってんの」
「ほんとにそれだけ?」
「さぁねー」
言い淀んだオレにものすごく疑っている顔だが、口元まで持っていくと諦めたように唇を開いた。なんだかんだで***がすっかりオレに絆されている証拠だ。ちょっとだけ嬉しくなる。***がチョコレートを飲み込んだのを確認して、可愛い唇に口付けた。
―――――――――――――――――――――――
なんだかんだで、ラビがやることは受け入れてしまう自分がいる。
怪しみながら食べたチョコレートだったけど、噛んでみると林檎酒の香りが広がった。普通に美味しい。飲み込んだところで、ラビが噛み付くみたいにキスしてきた。
「んぅ...ラ、ビ...」
「どう?美味しい?」
「うん、美味しい...」
「そ、よかった......ところでさ」
ラビの手が下に滑って、お尻の割れ目をするっとなぞられる。不覚にも身体が跳ねた。
「気持ちよくなってこない?」
「え、やっぱり、そういう...」
「何のこと?」
ラビの不敵な笑顔がかっこよくて、さっき一回果てた身体は簡単に熱を帯びだす。やっぱりただのチョコレートじゃなかったんだろうか。ラビの唇が胸の突起を弄んで、あたしの口からは喘ぎ声しか出てこない。
大腿をなでていた手が中心に移動してくる。触ってほしくて、無意識に脚を開いた自分に恥ずかしくなった。
ラビの指が割れ目をなぞる。思ったよりも濡れていたみたいで、なぞっているだけなのにいやらしい水音がした。
「***聞こえる?やらしい音してんの」
「あ、うっ...やだ...」
「...ちょっとポーズ変えてもいい?」
「え、うん...」
返事をするかしないかくらいで、ラビがあたしの身体をうつ伏せにひっくり返した。背中をひねってラビを見上げると、なんて言うか、ドSみたいな顔をしていた。
「ラビ...?」
「***、そのまんまお尻上げて」
「えっ」
「触ってあげないよ?」
「...うー......」
ひじをついたまま、お尻を高く上げる。なんか普通の四つん這いより恥ずかしい。シーツを握ったまま耐えていると、大きな手が頭をなでてくれた。
「いい子さ。指、入れるよ」
「う、ん...」
指が一本、二本。空気が入って、より大きい音が響く。音がするのも恥ずかしいし、どんどん濡れていくところをばっちり見られているのも恥ずかしい。恥ずかしいのに濡れるのも恥ずかしい。もう訳がわからない。
「ラビ、やだぁっ...」
「なに?恥ずかしくてもっと濡れちゃうから?」
「ち、ちが...」
違わない。ラビに見られてることに濡れて、音を聞いて濡れて、恥ずかしくて濡れて、これじゃあまるで。
「......変態」
ラビの声が降ってきて、顔が熱くなる。同時に指が引き抜かれて、指とは比べ物にならない圧力が加わった。
ぜんぶ、チョコレートのせい。
―――――――――――――――――――――――
「はぁー***ってばすごかったさ...」
「うるさいっ」
「いてっ...もー可愛いなー」
ラビがあたしの頭をなでる。サイドテーブルに置いていたチョコレートをひとつつまむので驚いた。
「え、それ...」
「これ?ただのチョコレートボンボン」
「えっ...」
「プラシーボ効果って知ってる?」
ラビがもうひとつチョコレートを口に運ぶ。
「任務先で買ったんさ、美味かったから***にもあげようと思って。思い込みであんだけ濡らせるって***もけっこう変態、いってー!」
今度こそ思いっきり頬をつねってやった。ラビに対してというよりは、自分にムカついた。ひとしきりつねって指を離すと、ラビが涙目で頬をさする。ちょっと可愛い。
「照れ屋さんめ...」
「...チョコちょーだい」
「チョコが食べたいの?...それともさっきみたいなのがしたいの?」
「チョコが食べたいの!」
頭を軽く叩くと、チョコを口元まで持ってきてくれる。やっぱり美味しい。ラビの手が頭を包むようになでて、そのままキス。林檎の甘い香りがした。
(ラビ、もういっこ)
(はいはい...鳥みてぇ...)
「ラビってさぁ、変態...?」
1ラウンド終わったところで、***が呟く。二人の間にはまだ湿り気の乾かない玩具が転がっていて、さっきのプレイを思い返せばまぁ言いたいことはわかる。こと***に関して変態になることはあるけども、どこでもかしこでも変態なわけじゃない。ていうか好きな子に対して変態じゃない男なんかいない。オレは玩具をウェットティッシュで拭きながら答える。
「***相手だったらどこまでも変態になるけど?」
「あ、そ...」
自分から聞いておいて恥ずかしくなったのか、***が枕に顔を埋める。玩具をオレの側にある枕の下あたりに引っ込めて、***を抱き締めた。
「***だってけっこう変態さ」
「そんなことないですー」
「そんなことあるさー。玩具よかったでしょ?」
***がオレを上目遣いでちらりと見て、目をそらす。それは肯定の意だってバレバレなことを、***は気付いているんだろうか。
ふと、そのへんに投げた自分の上着が目に入った。ポケットに入れたままの存在を思い出して、起き上がる。
「ラビ?」
「***、いいもんあったの忘れてた」
「...チョコ?」
「***にあげようと思ってたんさ」
包みを持ってまたベッドに入る。丸いそれをひとつつまみ上げて、残りはサイドテーブルに置いておく。
「気分がよくなるチョコレート」
「...ん?」
「えっとね、酒とー...酒入ってんの」
「ほんとにそれだけ?」
「さぁねー」
言い淀んだオレにものすごく疑っている顔だが、口元まで持っていくと諦めたように唇を開いた。なんだかんだで***がすっかりオレに絆されている証拠だ。ちょっとだけ嬉しくなる。***がチョコレートを飲み込んだのを確認して、可愛い唇に口付けた。
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なんだかんだで、ラビがやることは受け入れてしまう自分がいる。
怪しみながら食べたチョコレートだったけど、噛んでみると林檎酒の香りが広がった。普通に美味しい。飲み込んだところで、ラビが噛み付くみたいにキスしてきた。
「んぅ...ラ、ビ...」
「どう?美味しい?」
「うん、美味しい...」
「そ、よかった......ところでさ」
ラビの手が下に滑って、お尻の割れ目をするっとなぞられる。不覚にも身体が跳ねた。
「気持ちよくなってこない?」
「え、やっぱり、そういう...」
「何のこと?」
ラビの不敵な笑顔がかっこよくて、さっき一回果てた身体は簡単に熱を帯びだす。やっぱりただのチョコレートじゃなかったんだろうか。ラビの唇が胸の突起を弄んで、あたしの口からは喘ぎ声しか出てこない。
大腿をなでていた手が中心に移動してくる。触ってほしくて、無意識に脚を開いた自分に恥ずかしくなった。
ラビの指が割れ目をなぞる。思ったよりも濡れていたみたいで、なぞっているだけなのにいやらしい水音がした。
「***聞こえる?やらしい音してんの」
「あ、うっ...やだ...」
「...ちょっとポーズ変えてもいい?」
「え、うん...」
返事をするかしないかくらいで、ラビがあたしの身体をうつ伏せにひっくり返した。背中をひねってラビを見上げると、なんて言うか、ドSみたいな顔をしていた。
「ラビ...?」
「***、そのまんまお尻上げて」
「えっ」
「触ってあげないよ?」
「...うー......」
ひじをついたまま、お尻を高く上げる。なんか普通の四つん這いより恥ずかしい。シーツを握ったまま耐えていると、大きな手が頭をなでてくれた。
「いい子さ。指、入れるよ」
「う、ん...」
指が一本、二本。空気が入って、より大きい音が響く。音がするのも恥ずかしいし、どんどん濡れていくところをばっちり見られているのも恥ずかしい。恥ずかしいのに濡れるのも恥ずかしい。もう訳がわからない。
「ラビ、やだぁっ...」
「なに?恥ずかしくてもっと濡れちゃうから?」
「ち、ちが...」
違わない。ラビに見られてることに濡れて、音を聞いて濡れて、恥ずかしくて濡れて、これじゃあまるで。
「......変態」
ラビの声が降ってきて、顔が熱くなる。同時に指が引き抜かれて、指とは比べ物にならない圧力が加わった。
ぜんぶ、チョコレートのせい。
―――――――――――――――――――――――
「はぁー***ってばすごかったさ...」
「うるさいっ」
「いてっ...もー可愛いなー」
ラビがあたしの頭をなでる。サイドテーブルに置いていたチョコレートをひとつつまむので驚いた。
「え、それ...」
「これ?ただのチョコレートボンボン」
「えっ...」
「プラシーボ効果って知ってる?」
ラビがもうひとつチョコレートを口に運ぶ。
「任務先で買ったんさ、美味かったから***にもあげようと思って。思い込みであんだけ濡らせるって***もけっこう変態、いってー!」
今度こそ思いっきり頬をつねってやった。ラビに対してというよりは、自分にムカついた。ひとしきりつねって指を離すと、ラビが涙目で頬をさする。ちょっと可愛い。
「照れ屋さんめ...」
「...チョコちょーだい」
「チョコが食べたいの?...それともさっきみたいなのがしたいの?」
「チョコが食べたいの!」
頭を軽く叩くと、チョコを口元まで持ってきてくれる。やっぱり美味しい。ラビの手が頭を包むようになでて、そのままキス。林檎の甘い香りがした。
(ラビ、もういっこ)
(はいはい...鳥みてぇ...)