甘い天使のドーナツ
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とある日の青空で天気もいい午前中。
薄いブルーのストライプ柄のワンピースを着た美咲は、アイシャに頼んで現代の日本に連れて行ってもらい、故郷の街中でウィンドウショッピングしていた。
エリックが作曲やオペラ座の見回りをしていて相手が出来ないとき、もしくは自分が暇な時は、こうして元の世界に戻って息抜きにショッピングしたり遊んだりしていた。
可愛らしい青いワンピースや、水色のストライプのスカートが目に入ると手に取って鏡で眺めるだけでも楽しい。
でも美咲はエリックと会って以来、現代の服を買っていない。
そもそも向こうの世界とは時代も文化も違うので着る機会がない。
着れるとしても、自分達が住んでいる地下限定だろう。
おまけにスカートの長さによってはエリックに注意もしくは襲われる危険性があるので、服によっては自分の部屋だけしか着れない寂しいファッションショーになってしまう。
だから最終的に、アイシャ姉さまが現代に連れてってくれる時に魔法で以前見つけて気になっていた服を出して着せてくれるから、わざわざ服を買う必要がないのだ。
青や水色以外にも薄紫色・紺・グレー・茶色など色んな色を着ていたが、1つの色だけ彼女がどうしても着たがらないものがあった。
ピンク色だ。
ピンク色の服を着た美咲をアイシャやエリックも含めて誰も未だに見たことがない。
乙女のように可愛らしくて美咲の性格や雰囲気にも合っていると思うのに、当の本人は「ピンクはイヤ」と口にしているので、誰も彼女にピンク系の贈り物はしないのである。
美咲のために19世紀フランスのドレスをデザインして作っているエリックも、彼女のピンク嫌いの理由はわからないが、好きでもない色を無理に着せたいとは思ってはいない。
だから、ドレスの色もピンク以外のものを作るのが最近は多い。
エリックがデザインしたドレスはどれも素敵だが、洋服箪笥にしまったまま1回も着ていないピンク色のフリルがあしらったドレスが未だにあるのを今はもう誰も触れなかった。