20話 全てを打ち明けて
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ジョバンニさんからエリックの話を聞いた後も、わたしはまだ泣き続けた。
それをずっと黙って見ていたルチアーナがやっと、口を開いた―。
「美咲は…彼を愛してるの?」
「ひっく…うっ…?」
ルチアーナの唐突な質問。
どうしてそんなことを聞いてきたのか、わからなかった。
疑問な顔をしているわたしに、もう一度彼女は質問した。
「ねぇ…どうして、あの人と普通に接することができるの?」
「どうしてって…?」
「初めてあの人の顔を見て……私は恐かったわ。私と一緒にいたパパだって、あの人の顔を見たら驚いていたもの」
「わ、わたしだって……エリックに初めて会った時に彼の顔を見たよ」
最初にトリップした時、森の中を彷徨っている所をエリックと出会った。
その時の彼は仮面を付けていなかったから、事前に取って欲しいとか許可も何もなかったわたしにとってはとてもびっくりしてしまった。
「じゃあ、どうして美咲は、それでもあの人と普通に一緒にいられるの?」
「だって、わたしは……」
言葉を言おうと思った瞬間、頭の中でエリックの思い出がフラッシュバックした―。
初めて会ったあの時―…。
素顔のままだったエリックは、わたしに気づくと脅えたようにナイフを向けた。
その頃のエリックは、まだわたしよりも背が小さくて、華奢な11歳の子供だった―…。
子供に相応しくない憎しみと恐れに満ちた鋭い目でわたしを見つめていたのを、今でも覚えてる。
ああ、そっか―。
どうして、わたしがエリックの傍にいたのか……少しわかった気がする。
ただわたしは……エリックの笑顔が見たかっただけなのだ。
エリックと一緒にテントで生活して、少しずつ彼のことを知ったから…―彼に人としての幸せを教えてあげたかった。
ただ…それだけなんだ。
それをずっと黙って見ていたルチアーナがやっと、口を開いた―。
「美咲は…彼を愛してるの?」
「ひっく…うっ…?」
ルチアーナの唐突な質問。
どうしてそんなことを聞いてきたのか、わからなかった。
疑問な顔をしているわたしに、もう一度彼女は質問した。
「ねぇ…どうして、あの人と普通に接することができるの?」
「どうしてって…?」
「初めてあの人の顔を見て……私は恐かったわ。私と一緒にいたパパだって、あの人の顔を見たら驚いていたもの」
「わ、わたしだって……エリックに初めて会った時に彼の顔を見たよ」
最初にトリップした時、森の中を彷徨っている所をエリックと出会った。
その時の彼は仮面を付けていなかったから、事前に取って欲しいとか許可も何もなかったわたしにとってはとてもびっくりしてしまった。
「じゃあ、どうして美咲は、それでもあの人と普通に一緒にいられるの?」
「だって、わたしは……」
言葉を言おうと思った瞬間、頭の中でエリックの思い出がフラッシュバックした―。
初めて会ったあの時―…。
素顔のままだったエリックは、わたしに気づくと脅えたようにナイフを向けた。
その頃のエリックは、まだわたしよりも背が小さくて、華奢な11歳の子供だった―…。
子供に相応しくない憎しみと恐れに満ちた鋭い目でわたしを見つめていたのを、今でも覚えてる。
ああ、そっか―。
どうして、わたしがエリックの傍にいたのか……少しわかった気がする。
ただわたしは……エリックの笑顔が見たかっただけなのだ。
エリックと一緒にテントで生活して、少しずつ彼のことを知ったから…―彼に人としての幸せを教えてあげたかった。
ただ…それだけなんだ。