第13話(side主人公→弟→炎柱)
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
sideシンク
姉さんと別れてから早1時間。
遠く離れた山奥の村が今回の任務地だ。
見たところ家の中に灯りが見える、人は住んでいるようだ。
村を見渡せる程の大木に登り、合同任務の相手を待つ。
時折風に乗って潮の香りがする。
へぇ、この山、反対は海に面してるんだ
「面倒だなぁ」
大体こんな簡単な任務、1人でできるだろ。
合同じゃなくたっていいだろうし、僕じゃなくてもいいはずだ。
だって、こんなにも気配丸出しなんだから。
弱いやつだ。
「それにしても、」
なんだか嫌な予感がする。
何がってはっきりわからないけど、胸騒ぎがする。
姉さん関係?
姉さんは強いけど、たまに抜けているところがあるから心配だ。
終わったら連絡をとってみよう。
誰であろうと僕と姉さんの邪魔をするのものには容赦しない。
姉さんに頼まれなければ、こんな事だってしてないし。
最近はギユウってやつとか、センってやつも姉さんの事を姉と呼んでるらしいけど。
姉さんは優しいから。
僕だけの姉さんじゃないのは悔しいけど、僕を愛してくれているのはわかる。
それに最も信頼されているのは僕だけだからね。
はぁ、早く姉さんに会いたい。
そう考えているうちに相手がきたようだ。
すごいスピードでこちらに向かってきているのがわかる。
ま、僕より遅いけど
他よりは速いんじゃない?
ということは僕より上の階級の奴ってことか。
僕は大木から一気に飛び降りる。
「君が最近噂の新人だな!!」
うわ、なんかうるさい熱血がきた
暗闇に映える白い羽織に、炎のような髪色。
僕とは正反対なやつだ
「うるさいよ、そんなに大声出さなくても聞こえてる。…噂なんてどうでもいい」
噂話なんて聞いてる暇あったら鍛練でもしてる。姉さんを守るために。
「む!これはすまない!!」
「…変わってないし。どうでもいいけど、あんたなんていなくてもすぐ終わるよ」
「自己紹介がまだだったな!!俺は炎柱、煉獄杏寿郎だ!!」
ちょっと、人の話ぐらいちゃんと聞きなよ
そいつは僕の話を聞かず大声で名乗った。ハシラ、柱。こいつが。
たしかにあの人みたいに鍛え上げられた身体や、隙がないことも納得だ。
ただ、周りにはいなかったタイプで、やはり苦手だ。
「ふぅん…そう。手出ししないでよね」
「了承しかねる!だが、そうだな!!俺は援護に回ろう!」
なんだこいつ。
普通こんな言い方されたら苛立つだろうに。なのに援護に回る?バカじゃないの?
「…変なやつ」
こんなやつ知らない