第11話
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気づけば杏寿郎さんはもう食べ終わっていたようで、じっとどこかを見ている。視線が合わない。
でもなんとなく見られているような…。
観察されてる?それとも考え事してるのかな?
(あ、千も食べ終わってる…)
すこーし居心地の悪さを感じつつも、私も食べ終わりご馳走さま、と手を合わせると。よし、と声が聞こえた。
よし、とは?
杏寿郎さんは立ち上がり、千のも私のも一緒に食器を持って台所へ持っていき、戻ってきた。
「休息も仕事だ!千寿郎も来なさい!」
声をあげる間もなくまたもやお姫様抱っこされていて、浮遊感に驚き杏寿郎さんにしがみついた。
なんかデジャヴ!!
というか、え、なにが休息?!どこいくの?!
彼の肩越しには千がついてきている。
なんかとても嬉しそうな笑顔だ。
抗議しても降ろしてくれないのは昨日で学習した
学習したけど、恥ずかしいことに変わりはない。降ろしてくださいいい!
そんな心とは裏腹に、ゆらゆらと心地良い揺れと服越しに伝わる杏寿郎さんの高い体温にうつらうつらとまた眠たくなってくる。
眠気に抗うため目を越すっていると頭を肩に抑えるように頭部に手がまわった。
「遠慮せず眠るといい」
眠たい私のために優しく小声で囁かれた言葉を最後に、瞼を閉じた。
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「結局、シンクは帰ってこず、ですか。…真相は意識集合体のみぞ知ると。シンクも何か知っているようでしたが、何分こちらに話そうとしないから手がかりがない」
「残ってるのはこのピアスのみ、か」
「そうですね。彼女はこれを常に着けていました。なぜ、これがタルタロスに残っていたかは不明ですが」
「…前から思ってたんだが、このピアス…」
「えぇ、あなたの想像通りの代物ですよ」
「やっぱり!!近くで見たかったんだ!すごいなこれ!!」
「あぁ、美音に近づけないですもんね♪」
「し、仕方ないだろう!!女性なんだから!!」
「ですが、これがあるということは……。ふむ」