第11話
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「姉上、朝餉まで準備していただいてありがとうございます!とっても美味しそうです!」
病み上がりの千には味見だけお願いした。
私がご飯をよそっていると料理の事を褒めてくれた。
「ありがとう!そういえば、杏寿郎さんから聞いたよ、近いうちに一緒に料理しよう?千も私に料理教えてね」
「ありがとうございます!!僕に教えられることなんて少ないと思いますが、よろしくお願いします!」
作った料理を居間に運び終え、千と一緒に杏寿郎さんを待っていた。
(お父様の分は千寿郎くんが運んでいってくれた)
今からすで楽しみなのか目をキラキラと輝かせていた。
「すまない、遅れたな!」
「とんでもないですよ!お仕事お疲れ様です。」
「兄上、お疲れ様です!ご飯をいただきましょう?姉上がほとんど作っていて下さったんです!」
「うむ、2人ともありがとう!美音の料理も千寿郎の料理もどちらもうまい!!ではいただこう!」
シンプルに定番の和食だ。ご飯にだし巻き卵、魚と味噌汁。
後はお浸し。
この時代の人はあまり朝食から洋を取り入れていないだろうから。
「うまい!うまい!」
相変わらず大きな声でうまい!と言いながら食べている杏寿郎さん。
仕事終わりでも元気だなぁ。
見てるだけで元気がわいてくる。
でも、ちょっとだけ眠たい。
「姉上、今日はもう帰ってしまうんですか?」
「うん?そうだね、でも日中はいるよ!それに千も病み上がりだから、今日はゆっくり休んでいて?」
元気になったとは言え、すぐに動いてはぶり返すかもしれない。
今日は雲ひとつ見えないほどに天気がいいから、勝手を教えてもらいながらお洗濯でも…
「美音、今日は千寿郎と共に休んでてくれ!眠れていないのだろう?」
少し瞼が重たいなと思っていた。でもまさか他人の家で昼寝ができるほど図々しくはできない。
というか看病に来たのに私が休んでどうする!!
「私の事は気にしないでください!徹夜は慣れっこなので!」
こちとら上司とその仲間たちとの旅で交代で夜中に見張りをしたりと夜更かしは頻繁だったんだ。
ここにきてからも夜中に鍛練しているのもあるが。