第10話
名前変換
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「…っずび、すみません…。泣いてしまうなんて、」
「いいんだよ、いつでも甘えて?」
もともと潤んでいた目を充血させて泣き止んだ千寿郎くんは、へにゃりと笑顔を浮かべた。
「さて、もう少し食べれそう?それともお薬飲んで寝る??」
「食べます…!…あの、食べさせていただけますか……?」
笑顔から一転、不安そうな顔に。
母性本能が擽られ、この子の母親になりたい…!!と思わず願ってしまった。
「ふふっ、全然いいよ!はい、どうぞ」
照れ臭そうに笑う千寿郎くんが本当に可愛い。
「すごいすごい、千寿郎くん完食だ!これなら早く治りそうだね!じゃあお薬飲んじゃおう!」
「はいっ、…っんぐ」
自分で薬を口にいれるとぎゅっと目をつぶり水を勢いよく飲んでいく。
わかる、苦いよね。
現代みたいに飲みやすくなんてないから本当苦いだろうね…。
それでも躊躇せずぐっと堪えて飲む千寿郎くんは偉いな。
湯呑みを受け取り、盆の上に乗せてから頭を撫でる。
「偉いね、千寿郎くん」
背中に手を当てながらまた、ゆっくりと体を横にしてあげる。
布団を首もとまでかける。
「美音さん、…あの……、姉上って、呼んでもいいですか…?」
ぎゅうっと恥ずかしそうに手を握りながらそうお願いされた。
可愛すぎる…。この子ほしい
内心悶えながらも、表には出さないよう気を付けつつ、頭をなでなでする。
「いいよ、好きによんで?じゃあ私も千って呼んでもいいかな?」
「は、はい!呼んでください!…あ、姉上…//」
はにかみ笑顔!熱で顔が赤いのか照れて赤いのかわからないけど、嬉しそうで何よりだ。
私なんかで少しでも寂しさが埋まるなら、いくらでも姉上になってあげるよ…!