第9話
名前変換
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煉獄さんの好物ばかり(むしろ台所にさつまいもしかないぐらいの勢いだった)が並び、あとは小鉢を二品ほど作って完成。
「よし、あとは煉獄さんを、」
「俺を、なんだ?」
耳元でねっとりと聞こえた声に肩が跳ね上がった。
「っっひ、……煉獄さーん…?私で遊んでるんですか…?!」
どうして静かに忍び寄るんですかッ?!
手で耳を覆い、逃げる。
が、片手で手首を捕まえられて逃げることは叶わなかった。
料理に集中しすぎて気づかなかった。
こんなの前の世界だったらやられてるな。
料理中に魔物でも来てごらんなさいよ?アウトだわ
「何やら美味しそうな匂いがしてな!途中からずっとそこにいたぞ?」
「!!声かけてくださいよー…、なんか変なこと言ってませんでした?」
独り言とか、考えてる事を思わず口に出してしまうこともある。なにか言ってたかな、てかなに考えてたっけ?!
「ふ…っ、いや?なにも言ってなかったぞ?」
ちょっと待って
どうしていま笑いこらえたの?!
「絶対なにか聞きましたよね!?」
「聞いてはいない!ただ、」
未だに笑いをこらえている煉獄さん。
なにも聞いてないのになんで笑ってるの??
「さっきも言ったが、君は表情が豊かだ!何を考えてるのか大体わかるほどにな!」
掴んでいた手首をぐいっと自分の方に引っ張られると私の身体は当然煉獄さんの方へ引き寄せられる。
手首を握る手はそのままに反対の手は腰を支えるように添えられる。
もう少しで鼻先が触れそうな距離で目が合い、
「そんなところも、可愛らしいな」
自分だけを見つめる、やんわり細められた甘さを含む瞳。
美しく弧を描く唇。
「あ、あの…!」
「よし、夕餉にしよう!」
「へ…、?」
パッと離れた両手。
すっと私から離れて背を向け、台所を出ていく煉獄さん。
え、なに、
今の