第8話(side炎柱)
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「煉獄さん…っ!あの、私汗臭いですし疲れたなら降ろしてくださ、んん…っ!!」
汗臭いなどあるものか。
こんなにもいい香りがするんだ、肌もとても甘いだろうな。
必死で自分に我慢だと言い聞かせていたが、やはり勝てなかった。
眼下にみえる肌に舌を這わせてみる。
甘い声をあげてビクリと震えた美音の表情をみたくて、
スッと顔を上げ、視線が絡んだ。
そこに嫌悪の色はなく、羞恥と本当に僅かな欲情。
「……甘いな」
今度は俺が彼女を煽るように目を細め微笑んだ。
拒絶じゃない。
それがどうしようもなく嬉しかった。
わなわなと震えながら言葉にならない言葉を発する美音に、一先ず満足した。
「ははっ、今はこれぐらいにしておこう!千寿郎も待っているし急ぐぞ!!」
今は、な
再び走り出した俺は、先ほどの様子を思い出す。
もっと君に触れたい、もっと声が聞きたい、もっと君を知りたい、
君を愛したい。
会うたび触れるたびに膨れ上がる欲を感じて、自分でも驚く。
でも、
「もう止められないな」
早く共に過ごすことが当たり前になればいいのに、とそう願った。