第8話(side炎柱)
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「あれ、美音ちゃん。最近弟くん見かけないけどどうしたんだい?」
出てくる客と入れ違いに店に入るとそう客が口にしたのが耳に入ってきた。
美音に弟?
俺が長期任務についている間に弟がここにいたのか
そこでふと考えた。
俺は美音の家族や友人の話を聞いたことがない。
たしかに話はするが、そういった類いの話は聞いたことがなかった。
自分の中にまたモヤモヤとしたものが広がっていくのを感じる。
(よもや、俺は嫉妬しているのか。俺よりも先に美音の事を知っている客に。)
俺が1番に知りたかった。
本人は別に隠していたわけでもないのだろう。
それでも。
俺が最初でありたかった。
誰よりも、君に近い存在になりたい。
そう願うことは、我が儘なのだろうか。
(うむ、とりあえず鴉を通して文通がしたいと頼んでみよう!)
いつまでも考えていても仕方がない。
「美音には弟がいたのか!俺と同じだな!」
弟のことはまた美音に聞くとして!
今は千寿郎の看病のため美音を煉獄家に連れていく事が最優先だ!