第7話
名前変換
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私の弟である、シンクその人だった。
「ろりこん…?とはなんだ。誉められてはいない気がするが」
「そんなことも知らないの?ふん、馬鹿なんだね」
鼻で笑うシンクに、ピキッと青筋をたてる無惨。
シンクが強いのはわかるが、奴は首を落としても死なないし、ましてや格闘家とは己の拳で闘うもの。分が悪い。
「シンクっっ!」
「姉さんを捕らえたまま僕と戦う気?舐められたものだね。
あぁ…、そっか。
僕に負けるから人質でもいないとだめなんだ」
煽る煽る……。
一瞬でも無惨に隙ができれば、脱け出せるのに。
そう考えていると、パッと手を放され自由になる。反動で地面に倒れ込んでしまった。
「姉さん!」
っと、シンクが前から抱えてくれたため顔面からのダイブは免れた。
「直に夜が明ける。…美音、今日のところは引き下がろう。次は必ず連れて行く」
ベベン
私が琵琶の音が響き渡り振り返ると、もう無惨の姿はどこにもなかった。