第7話
名前変換
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触手も使ってこないし、全然本気ではない。
やはり様子見でもされているのだろうか。
ならばここは譜術は使わないべきか。敵に多くの手の内を明かすわけにはいかない
「考え事か?余裕だな」
「っ!!」
突きを防いでる間に回し蹴りをされるが、空中で体勢を整え、バックステップで無惨から距離をとる。
ふと雲が晴れて月がまた顔を出した。
すると目の前の無惨と私も月明かりのもと、はっきりとお互いを視認した途端、無惨はピタリと動きを止めた。
「…お前、」
「……なんです」
「………名は?」
「…………高城美音」
「……高城美音か。美しいな。……妻か、近くに置いておくのもありか」
槍を構えつつ思わずポカンと呆けてしまった。
いま、こいつ、何て言った?
つま?ツマ?…妻?
「はぁ?何を寝ぼけたことを言っているんです?寝言は寝てから言いなさい」
「無論、本気だ」
ドゴォンッ
突然、無惨が地面に向かって拳を振り落とし辺り一面に土埃が舞う。
急すぎて反応に遅れた私は舞った土埃が目に入り涙がでてあまり前が見えない。
「ごほっ、なに…!?」
後ろからガッと両手首を拘束される。
「油断したな。これで私の勝ちだ」
勝ち誇った笑みを浮かべる無惨。