第6話(弟より)
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某所にて。
「ヴァンには譜陣を消すように言いつけられている。…ちょうどいい、僕はこのまま落ちるよ」
少年は男に背を向け、話し合う。
いや、これは一方的な報告のよう。
「ですが、……本当にいいのですか。確証はありませんよ。ローレライはその存在すら確認されてはいませんし、いたとしても意識集合体と話ができるなんて聞いたことがありません。あなたが消えるだけかもしれません」
可能性も低い話、いま彼が地核に落ちたとしてそのまま消えてしまう場合も考えられる。
だが彼には、
「姉さんがいないこの世界で、生きるなんて僕には無理だ」
もう届かないようだ。
果たして、どこまで落ちるのか
終わりはあるのだろうか
「姉さん、……どこにいるの、」
そして少年は、世界から消えた。