第6話(弟より)
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「死霊使い、どういうこと…!!どうして姉さんはいないのさ!?」
某船室にて。
部屋に入ってきた少年は苛立ちを隠さず、高身長の男の首元に掴みかかる。
「落ち着きなさい、貴方が慌てたところで彼女は戻ってきませんよ」
高身長の男は少年の手を払うと、少年に背を向け眼鏡を押し上げる。
「落ち着いてなんていられるか!!あんたが…っ、あんたがいながら…!どうして…!」
少年は仮面で目元は見えないが、口許だけでも充分に伝わるほどのやるせない思いを男にぶつける。
「目撃者がいました。彼女は、光輝く7つの光に包まれて消えたそうです。…まるで、そこにはなにもなかったかのように」
男はボソリと言葉をもらす。
その声はとても冷たく感じられる。
だが、彼の仲間から言わせてみればとても悲しげだと。
心から悔いている、そんな声色だった。