第5話
名前変換
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どのくらい時間が経っただろうか。
しばらく落ち着くまでそのままの体勢でいたが、そろそろきついな。
「自分を認めてあげて。守るための力をつけてきたでしょう?」
とんとん、と背中を優しく叩く。
「…あぁ、俺はもう後悔しないように強くなった。いや、強くなる。…お前も、俺が守る」
顔をあげた冨岡さんは、最初みたときより眼差しが優しかった。
「姉さんみたいだ」
「ふふっ、お姉さんですか?いいですよ、姉と呼んでも」
「…冨岡義勇だ」
「え?…あぁ、自己紹介してませんでしたね。高城美音と言います」
「また、会えるか。…姉さん」
「あなたが、私のことを秘密にしてくれるなら、いつでも。ね、義勇」
「!…ありがとう。
どうしても、姉さんが必要になったらお館様にだけは話すかもしれない。でもちゃんと聞く」
「…うん、勝手に話しないで相談して下さいね。あと恥ずかしいのでそろそろ離して下さい?」
なんと今までお互い抱き合ったまま顔だけ見合わせていて端から見たらただの恋人同士のようなんだよ。
「?問題ない」
「いいえ、問題ありですよ」
「姉弟だ」
うーん?仮とはいえ、姉弟でも抱き合うか?
私も前の世界で弟いたけど彼はツンデレな甘えん坊だからだと思ってたんだけど。
あれかな、甘えられる対象ができたからくっついていたいのかな?
「…そろそろ行く。…姉さん、帰れるのか」
「大丈夫、ここへは泥を落としにきただけだからまっすぐ帰れます」
目が、目がとても離れがたいって言ってる…!目は口ほどに物を言うとはこのことだよ…!
「…そうか」
シュンとしないで可愛すぎる…!