「ふー…疲れた」

私はいつもの日課である走り込み、素振りなどの鍛練を終え帰路についていた。



「ここにきて、もう３年か。」







突然だが私はこれで三回目の生である。一回目の人生は普通に学校にかよい、卒業。その後は結婚をして子供二人を育てていた。こんなでも母親でごく普通の家庭。

幸せを噛み締め子供たちと買い物に出掛けている最中、つっこんできたトラックにひかれ私は死んだ。この生での気がかりは子供たちは大丈夫だったのかと残してしまった夫のことだった。



二回目の生は、ゲームのなかだった。
いや、語弊がある。
ゲームとして知っている物語の世界に転生してしまったのである。
その名もテイルズオブジアビス。


最初にいきた世界とは違い、譜術や譜業が溢れる世界。ギャップが激しすぎる。

家族の心配や、この世界での在り方を色々悩むことも多かったけど、そんなこともいってられない生活だったので、幸いにも村はマルクト領だったので都へ行き、軍に志願して鍛練をし、ある程度強くなったなと思った頃に辞表をだし、この世界を旅することにした。

上司には腹黒い笑顔で脅されたが、村に残してきた家族をとかなんとかで言いくるめた。こんなどこにでもいるようなモブにはそう構ってもいられないのだろう、わりとあっさりと認められた。席を残しておいてもいいですよと言われたが。